繰り返される愚かさ
[2007年01月02日(Tue)]
正月に読んだ本「ある憲兵の記録」(朝日新聞山形支局編・朝日文庫)
東北の片田舎、貧農出身の青年が徴兵され満州へ。憲兵隊に志願。スパイなどを取り締まることを任務とする憲兵隊にあって、青年は拷問・殺戮を繰り返し鬼と化していく。温和な田舎育ちの青年がどのようにして人殺しが普通にできるようになっていくか。いつの時代にも繰り返される人間の愚かさの構図を改めて知らされた一冊。戦争の愚かさ恐ろしさ・・・を隠さず全てをさらけだした勇気ある証言だと思います。
あのベトナム戦争による死傷数。アメリカ軍戦死者5万8千人、30万人以上が負傷。ベトナム人戦死者は335万人(サイゴン政府軍25万人、民族解放軍110万人、民間人200万人。民間人の半数は子どもたちです。
いまも続くイラク戦争での米軍の死者は3,000人を越え、イラク人犠牲者は数万人を数えています。あのベトナム戦争を忘れたアメリカではないはずなのに。
文明社会にあって殺人行為は当然犯罪ですが、戦争ではなぜかそうはならないのです。
東北の片田舎、貧農出身の青年が徴兵され満州へ。憲兵隊に志願。スパイなどを取り締まることを任務とする憲兵隊にあって、青年は拷問・殺戮を繰り返し鬼と化していく。温和な田舎育ちの青年がどのようにして人殺しが普通にできるようになっていくか。いつの時代にも繰り返される人間の愚かさの構図を改めて知らされた一冊。戦争の愚かさ恐ろしさ・・・を隠さず全てをさらけだした勇気ある証言だと思います。
あのベトナム戦争による死傷数。アメリカ軍戦死者5万8千人、30万人以上が負傷。ベトナム人戦死者は335万人(サイゴン政府軍25万人、民族解放軍110万人、民間人200万人。民間人の半数は子どもたちです。
いまも続くイラク戦争での米軍の死者は3,000人を越え、イラク人犠牲者は数万人を数えています。あのベトナム戦争を忘れたアメリカではないはずなのに。
文明社会にあって殺人行為は当然犯罪ですが、戦争ではなぜかそうはならないのです。