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雨ニモマケズ 風ニモマケズ

- 災害系ボランティア情報 ブログ-

日本は台風・火山・地震と世界でもっとも自然災害の多い国です。

阪神・淡路大震災以降、大規模災害でのボランティアによる救援活動は、いまや被災地の復興には欠かせぬものとなり、その活動は被災者へのエールにもなっています。
雨にも負けず、風にも負けず、汗を流す災害ボランティアに対する各方面からの応援をよろしくお願い申し上げます。         


三国方式と石川方式? [2007年04月13日(Fri)]
今からちょうど10年前、ロシアのタンカーナホトカ号が真冬の日本海をカムチャッカ半島の港を目指して北上中に島根沖海域で破断事故。積荷の重油は日本海の10府県沿岸に大量に流れ着いた。取り分けナホトカ号の船首部が流れ着いた福井県三国町(現坂井市)には多くのボランティアが駆けつけ、その活動の凄さはNHKのドキュメンタリー番組「プロジェクトX」にも取り上げられたほど大規模な展開の活動だった。このことが切っ掛けとなって福井県内でのボランティアによる救援活動の基礎が作られ、04年の福井豪雨では延べ6万人によるボランティア活動が展開されている。

この三国町は県北の県境の町でお隣の石川県でも当然大量の重油が漂着し大問題となっていた。三国町は東尋坊に代表されるように風光明媚な観光と漁業を主産業とする町で、そのためこの重油事故による風評被害を当初から懸念され、重油ボランティア=汚れた海を連想されることから大規模なボランティア活動に対しても賛否両論の声もあった。
この事故で福井と石川の重油ボランティアに対する考え方が全く正反対であった。この福井での「三国方式」といわれた重油回収ボランティアによる活動は本当に三国の海を見違える程にきれいに生まれ返らせた。

一方、石川県は行政主導による大量動員方式を主とし、ある程度で見切りをつけた結果、未だに石川の海岸線にはナホトカ号の重油がへばり付いているところも少なくない。

また、時を同じくして三国町に隣接した石川県加賀市の数キロに及ぶ片野と塩屋の両海岸には行政の指示による重機によって砂と重油が混ぜられた、莫大量の砂山が数多く放置されたままになっていた。それを見かねた三国VCに関わっていたボランティアの提案により、この数キロに及ぶ片野塩屋海岸に放置されていた重油と砂の混ざった山は、この三国方式による人海作業によって分離処理された。石川県の正式発表により、県民によるボランティア活動は終了されたことになっていることから、この作業に関わったボランティアのほとんどは遠く、静岡や愛知など県外からのボランティアバスで加賀入りした環境系や宗教系のボランティアの方々でした。

そして、多くのボランティアのフルイ作業によって分離された重油の土嚢はフレコンに詰められ、完全に砂は取り除くことが不可能であったこともあり、他の重油のように焼却処分はされずに、なんと農業が未だ営まれている山中に埋められてしまったのです。大量のボランティアによる分離作業が行われたにも関わらずこの重油の入ったフレコンが山中に埋められたことは今でも心が痛む。

今回の能登半島地震におけるボランティアの大量動員方式を見るにつけ、10年前のナホトカ号重油事故を思い出す。三国方式ではボランティアによる健康管理もしっかりと行われており一人の犠牲者も出していないが、残念なことに石川県では重油回収ボランティアの死亡事故が報告されている。

今回県が緊急募集をかけている廃棄物の分別作業は基本的には家庭から出た災害ゴミとされているが、実際には便乗ゴミが大量に混ぜられている。(夜に産廃業者が捨てていくところも見た)普段処理に困っている注射針や薬品等がまったくないとはいえない。この行政主導の石川方式によるボランティア活動で事故がないことを祈るばかりです。
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