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雨ニモマケズ 風ニモマケズ

- 災害系ボランティア情報 ブログ-

日本は台風・火山・地震と世界でもっとも自然災害の多い国です。

阪神・淡路大震災以降、大規模災害でのボランティアによる救援活動は、いまや被災地の復興には欠かせぬものとなり、その活動は被災者へのエールにもなっています。
雨にも負けず、風にも負けず、汗を流す災害ボランティアに対する各方面からの応援をよろしくお願い申し上げます。         


VC設置マニュアルにないこと [2007年04月04日(Wed)]
災害対応の臨時ボランティアセンターの設置については、様々なところでそのマニュアルが作られている。どれもこれも大きな相違点はなく大体似たようなボランティアセンターができあがる。しかし、これらのマニュアルで肝心な部分が書かれていない。それは災害対応のボランティアセンターの「顔」のことである。
※左の写真はマニュアル通りにテーブル一つにまとめられた「完璧なまでの物資コーナー」ちなみに図上訓練ではありません。被災地VCの画像です。

以前、水害の被災地に入った際にボランティアセンターを広い駐車場に移し屋外にてテント型にするように半ば強行に引越しをしてもらったことがある。水害の規模から考ええ延べ3万人以上のボランティアを投入したかったからだ。(結果中越地震が発生したことも影響し1万5千人程度に終った)

この時、引越し前のボランティアセンターは正にマニュアルの通りに忠実に作られているが、ビルの3階にある会議室ではボランティアが集らないと直感したからだ。そして、それと全く同様のボランティアセンターを能登地震被災地で見ることが出来た。今回は引越しなどは提案しなかった。水害と違い人海戦術の作業も少なく、なによりスタッフからはあまり積極的にボランティアセンターを運営するという熱意も感じられなかったからだ。それで今回は被災現場での救援活動に徹することにした。

そこでボランティアセンター(VC)設置の際の「顔」が如何に大事かを述べてみたい。

VCは住民からいつでも見える位置になければならない。
理由:
屋外に設置することにより活動効率が上がり、また住民からニーズがあがって来やすい。

建物の中や会議室ではボランティア活動らしさが失われてしまう。
理由:
そのらしさとは、
@行政にはないユニークな看板や地図やスローガンなどが大切で、それがマスメディアが求めている大切な部分である。
Aそれらマスメディアが捉えたVCのイメージや規模が、すなわち災害の規模にイメージされる。せこいVCは被害もさほどではなく、それがボランティアの流れを妨げることにもつながる。
そのことが平日にボランティア30人という結果を招くようになる。行政が主導し官の論理でこのような活動がなされると当然このような結果に陥りやすい。不幸なのはそんなVCを作られてしまった被災した住民だろう。
Bつまり、ボランティアが被災現場に流れる仕組みは、マスメディアが取材したくなるスタイルを作り、その活字やテレビの画面を通してボランティアに行こうという意識が湧き上がり、そして人がやってくるカラクリになっている。当然と言えば当然だがそのことがマニュアルから抜けている。しかし、これは極めて重要なこと。因みにたまたまこのVCの取材に来た某テレビ局のカメラクルーと出っくわしたが撮るものがなくかなり困惑していた。もったいないチャンスを失う結果となった。

マニュアル通りに作られた非の打ち所のないVCに見えるが・・・



これほどの大災害で、ハイ結果はこのとおり

これは決して失敗例ではなく、VCをマニュアル化していくことは多少は必要であるが、そもそもボランティアは自然にやって来るということを前提に作られるところに問題ある。今回の半島の突端という地理的に不利なところで行わなければならない災害救援活動をどう考えるか?マニュアルづくりの好きな皆様には是非その点を議論する切っ掛けにしてもらいたい。

仮にこのボランティアセンターの再構築のアドバイスを求められたとすれば、
@外の大駐車場に移動し2×3間テントを5張(電話対応など中枢部はビル内で結構)
A軽トラック・軽ダンプ5台、2トンダンプ2台をレンタル
B無線設備の設置(無線メーカーから無償貸与)
C名古屋のNPOのRSYから必要資材を輸送、市民から見える所に並べる(10トン車2台分)、住民も資材を借りにきやすい場所に。そこからニーズが生れることが多い。
Dコンパネ9ミリ10枚に看板・地図などを掲示する
E情報収集、移動のための自転車を10台以上を準備
FVC運営の主体は地元高校生・大学生などがベスト(各班長は社会人、将来を担う貴重な学びの場としてその体験を提供する責務がある)。
そして、経験豊かな社会人の若者は危険がともなう現場作業のチーフとして活躍していただく。間違ってもいい若者がイスを暖めて空調の入った所にいるようなことはあってはならないと被災地では思う。なぜならば避難所での苦労も分らずに過ごしてしまうからだ。
しかし、そもそも風評被害を警戒しなるべく目立たないようにしてVC運営をしていること自体が大きな矛盾点のように思う。
Gそしてインターネットを活用した情報発信(ブログで十分、ヒト・モノ・カネの流れをネットを駆使して需給調整操作を行う)
H状況が整ったらオープンに併せ、プレスリリースを発信
以上とあげたらきりが無いがこんなところだろう。

市民側もVCマニュアルづくり・お作法づくりに専念し、市民の得意とする状況に応じた臨機応変さが置き去りにされた結果かもしれない。行政との協働を模索するもよいが、被災者の顔を見た活動の原点に復帰することを願いたい。「情」と「理」をもう一度考える時期に来ていると思う。12年前の神戸では少なくても「情」が何よりも優先していた。

現在の現地(穴水)からの報告はこちらを参考にどうぞ!被災地からの発信で内容・情報量など最も充実しているように思います。
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