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海洋汚染情報 −海の事件簿−
海上で起きた重大な汚染事件・事故について、独自の視点から鋭くメスを入れ、分析・解説する”海の社会部デスク”、その名も”元海の男”、職業”(さすらい派)研究員”による海の事件簿。
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『★国家の主権はいずこに?★』[2008年06月17日(火)]

先日(6月10日)、尖閣諸島の魚釣島の沖合いで、海上警備中の海上保安庁の巡視船“こしき(966総トン)”が、我が国領海を侵犯していた台湾所属の遊漁船”連合号(推定約20総トン)“を発見、追跡中に両船が衝突、同号が沈没した事件の続報です。

大陸中国と台湾はかつての緊張感がだいぶ緩和し、近年珍しい協調ムードが漂っています。先週には、北京において、中国・台湾の交流窓口機関が実に10年ぶりにトップ会談を行ない、中台直行航空便の開設や大陸中国から台湾への観光解禁などで合意がなされたばかりです。

こうしたことから、今回の事件、中国・台湾の両国にとって、共通の敵である日本批判を通じ、協調ムードをさらに熟成する、絶好のチャンスとなったわけです。

事実、今回の事件に対する日本批判は、台湾ばかりか中国のメディアにも“飛び火”しています。中国の新聞は、今回の事件を受け、台湾の交流窓口機関の代表が召還されたことなどを大きく報じています。

また、中国のインターネットのチャットでは、「中国と台湾が協調して主権を守れ!」など、台湾との協調による日本批判を扇動する書き込みが目立ち、世論から喝采を受けています。

昨日(6月16日)朝には、今回の事件への抗議を目的とした、市民団体のメンバーらを乗せた遊漁船“全家福6号”が台湾から尖閣諸島に到着、領海を侵犯した末、昨日(6月16日)午後、悠々と現場を立ち去ってゆきました。

あろうことか、同号は安全確保を大義名分とした、台湾の海巡隊の巡視船9隻を従え、これらの巡視船も一斉に日本の領海を侵犯してゆきました。一部の報道によれば、巡視船を指揮する海巡署は、日本側に攻撃された場合に備え、発砲を含めた反撃の許可を巡視船の船長に与えていたとのことです。

ここまで、国家の主権が踏みにじられたら、他所の国であるならば黙っていないでしょう。すぐにでも戦争が始まっても何ら不思議はありません。

それほどの緊張感はまったく見られず、今日の霞ヶ関の朝も平和一色です。日本は正に東洋の神秘そのものです。


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