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海洋汚染情報 −海の事件簿−
海上で起きた重大な汚染事件・事故について、独自の視点から鋭くメスを入れ、分析・解説する”海の社会部デスク”、その名も”元海の男”、職業”(さすらい派)研究員”による海の事件簿。
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『★理想的な河川防除訓練とは?★』[2008年10月13日(月)]
明後日(10月14日)、埼玉県・川越市の入間川において、河川の水質事故(油・ケミカル等による汚染事故)を想定した実動訓練、“関東地方水質汚濁対策連絡協議会 水質事故対策訓練”が開催される予定です。

この訓練は毎年この時期に開催されています。去年は鬼怒川、一昨年は渡良瀬川貯水池で開催されました。例年ですと、国土交通省や関東地方の一都七県四政令指定市、そして開催地の地元自治体の職員ら、総勢数百名が参加します。

昨年までは、会場にはオーロラビジョンが設置され、テレビ放映されることもありました。かなりの予算が注ぎ込まれていました。河川での防除訓練としては、私の知る限り、国内最大規模となるものです。

ここ数カ年にわたり、私は主催者に依頼され、オーロラビジョンに映し出される訓練風景を、来賓やテレビをご覧の皆さんなどに、わかりやすく実況解説してきました。

しかし、今年に関しては、最近の国土交通省・地方整備局による“無駄遣い”に対する厳しい批判を反映してか、オーロラビジョンなど派手な演出は一切省かれ、ごく質素な訓練になるとのことです。

実況中継のお役目は終わったのだから、私の出番は無いものと思っていました。しかし、私の所属するNPOに対し、訓練前日の予行演習時の実技指導、訓練当日の実技指導などの依頼が舞い込んだようです。

実は河川の油防除は、海洋に比べ、はるかに高度なテクニックを必要とします。実技面での指導は、NPOのベテランメンバーに任せておけば安心です。しかし、彼ら曰く、理論面での説明に自信がないとのことです。NPOのメンバーは皆、一応に口下手なのです。

そこで、今年もやはり、私の出番となりました。明日は早朝から入間川に行きます。実際に現場を見て、被害の状況や経時変化を頭にイメージし、訓練の全体像を理論面で描き出し、それから具体的な技術手法を探るのです。

単に機器の取り扱いの習熟度を維持するための訓練や、シナリオに沿ったありきたりの連絡訓練も、確かに必要ではありますが、それだけでは十分とは言えません。

刻々と変化する実際の河川の状況に即し、しかも、科学的な理論に裏付けられた実戦向けの訓練こそ、私たちの理想であり目標なのです。明日からが楽しみです。


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