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海洋汚染情報 −海の事件簿−
海上で起きた重大な汚染事件・事故について、独自の視点から鋭くメスを入れ、分析・解説する”海の社会部デスク”、その名も”元海の男”、職業”(さすらい派)研究員”による海の事件簿。
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『★燃料価格の高騰が海難を防止する?★』[2008年08月14日(木)]
娘二人(中二、小四)は今日から約十日間、妻の実家の神戸で過ごします。娘二人だけで新幹線に乗るのは、去年の夏休みに引き続き二度目です。

昨年は、二人が万が一寝過ごしてしまった際、被害を最小限にとどめるため、岡山行きの列車を手配したのですが、今年はうっかりして博多行きを手配してしまいました。特に上の娘は、中二とは言え、少々頼りないので心配です。

以前、妻が交通事故で病院に運ばれた際、隣り駅の至近に所在する塾に通っていた彼女に電話し、「線路伝いの道をどこにも曲がらず歩いてくれば、病院に到着する。すぐに来なさい。」と伝えたのですが行方不明となり、大騒ぎとなったことがありました。

病院から1キロも離れた場所で発見し、事なきを得たのですが、彼女が迷子になった理由曰く、「言われたとおり、線路に沿って歩いていたのだが、途中で線路が勝手に消えた!」でした。

無論、線路が消えるわけはなく、自分のミスを隠匿するための屁理屈に過ぎません。今日もまさか、「新神戸の駅は見当たらなかった! だから降りなかった。」という事態にならないか、到着まで安心できません。

さて、皆さんご存知のとおり、漁船の燃料費は原油価格高騰の影響を受け、5年前の3倍近くにまで上昇し、漁業経営の根幹を圧迫しいます。

先月15日には、国内漁船約20万隻のほぼ全船が参加する一斉休漁、いわゆるストライキが実施され、漁業の窮状が訴えられました。記憶に新しいはずです。

その後政府は、漁船の燃料費の値上がり分の大半を事実上、直接補填する方針を決めました。具体的には、燃料の消費量を通常より1割以上削減する省エネ努力を行なった漁業者グループに対し、燃料費の値上がり分の9割に相当する金額を負担することとしています。

さて、先月下半期、海上保安庁は、毎年恒例の全国海難防止強調運動を実施し、海難の発生防止のための指導・取締りや広報活動を大々的に展開しました。私の会社も微力ながら協力した次第です。

今般、運動期間中の海難発生件数の集計結果が発表されました。発表によるとで、運動期間中に発生した漁船海難は19隻、例年の半分以下でした。

言うまでもなく、燃料費の値上がりによって、やむを得ず操業を自粛し、あるいは、操業しても速力をセーブして航行している実態が、海難の発生件数を通じ浮き彫りになったのです。

不謹慎な言い方かもしれませんが、海難発生防止の観点からは、とても有難いことなのですが、漁業者の生活の苦しさを表す数値とも言え、何とも複雑な心境です。


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