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海洋汚染情報 −海の事件簿−
海上で起きた重大な汚染事件・事故について、独自の視点から鋭くメスを入れ、分析・解説する”海の社会部デスク”、その名も”元海の男”、職業”(さすらい派)研究員”による海の事件簿。
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『★都賀川の鉄砲水災害に想う・・・★』[2008年07月30日(水)]
家族(飼い犬のチワワを含む)揃ってのマイカーによる北海道旅行を終え、東京に無事戻ってきました。

7月24日、例の地震発生直後の深夜、東京・石神井の自宅をマイカーで出発、東北自動車道を北上し青森港から高速フェリーに乗船、北海道・函館に至りました。

二日目(7月25日)は洞爺湖温泉、三日目(7月26日)は富良野を経て旭川に、四日目は(7月27日)は小樽に滞在、翌7月28日に帰京しました。

運転距離はトータル約2,500キロメートル、一日あたり500キロメートルを走破した計算になります。

東京のタクシーの運転手さんが、丸24時間の連続勤務で走破する距離が約200〜250キロメートルです。毎日、その二倍以上の距離を走っていた計算になります。

妻も運転免許を保有しているのですが、結局、全行程にわたり、私の単独運転となりました。老体に鞭打ちながらの走行は、正直、かなり疲れました。

7月28日の帰京の途中、東北自動道で岩手県を縦断中、何度か集中豪雨に見舞われました。特に西根インターチェンジ付近で遭遇した集中豪雨は最悪でした。

わずか、二分足らずで通過したものの、その間、バケツをひっくり返したような豪雨によって視界はほぼ完全に閉ざされ、時速40キロ程度のノロノロ運転を余儀なくされました。後ろの車に追突されないか、冷や汗をかきました。

さて、豪雨といえば、一昨日(7月28日)午後、近畿地方の広い範囲で激しい雷雨が発生しました。その結果、兵庫県・神戸市・灘区の都賀川(とががわ)で“鉄砲水”が発生、10人ほどの人々が流され、うち5人の尊い命が失われました。死者の中には幼い子供も含まれています。都賀川はわずか10分の間に、水位が約1メートル30センチも上がったとのことです。

今から20年前、私は神戸生まれの神戸育ちの娘と知り合い、結婚しました。今の私の妻に該当する人物です。

「しばらく、神戸を離れたくない。神戸に住みたい。」という彼女の要望を受け入れ、神戸市・灘区の阪神電車の新在家駅近くのマンションに入居した私たちでした。

当時、私は外国航路の若手の航海士でした。休暇中、小さなマンションの一室で、二人で一日中顔を見合わせているのも、慣れないうちはかなり肩が凝りました。

そこで私は、朝食を済ませ、妻の掃除・洗濯がはじまると、よく一人で付近の散歩に出かけました。今回、鉄砲水が発生した都賀川の河川敷も、私の大好きな散歩コースの一つでした。

その頃から、都賀川の河川敷は灘区民の憩いの場でした。四季折々の自然が溢れ、幼い子供の手を引く若い夫婦や、犬を連れて散歩する中年の夫婦、互いの体を気遣いながら手を取り合う老年夫婦などで賑わっていました。

こうした光景を目にするたびに、私たち夫婦も早く子供を授かり育て、やがて互いに美しく年を取り、老夫婦になっても仲良く暮らしたいものだと思ったものでした。

今回の事故の一報を聞き、遠い昔の都賀川の、幸せな人々の暮らしを凝縮したような光景を昨日のことのように思い出しました。

あってはならない災害が、幸せであるべき人々の人生を一瞬のうちに奪ったのです。何とも悲しく、悔しい気持ちで一杯です。



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