『★明石海峡衝突海難、海難審判の申し立て!★』[2008年07月18日(金)]
本年3月5日、神戸市・垂水区沖の明石海峡で3隻が関係する衝突海難が発生、ベリーズ船籍の貨物船“ゴールドリーダー(1,466総トン)が沈没、外国人船員三人が死亡、一人が行方不明となった事故の続報です。
この事故は明石海峡大橋の東方、明石海峡の東口付近で起きました。関係する三隻は、いずれも東方向から西方向に航走していました。
まずは、北東方向から航路に向ってきた砂利運搬船“第五栄政丸”(496総トン)の船首が、ケミカルタンカー“オーシャンフェニックス”(2,948総トン)の船尾に衝突しました。
衝突を避けようとした“オーシャンフェニックス”が、船首を大きく左に振ったところ、左舷至近を航行していた“ゴールドリーダー”の右舷側面に衝突、“ゴールドリーダー”が沈没に至ったのでした。
ひところ、約80メートルの海底に沈没した“ゴールドリーダー”から燃料油が断続的に流出、養殖ノリ業や最盛期のイカナゴ漁などに深刻な被害をもたらしました。現在、幸いなことに油の流出は収まっています。
昨日(7月17日)、神戸地方海難審判理事所(神戸市)は、“オーシャンフェニックス”のT船長(59歳)及びS二等航海士(54歳)、“第5栄政丸”のT船長(37歳)など計4人、さらに両船の海運会社二社を、受審人及び指定海難関係人(刑事裁判の被告に相当)に指定し、神戸地方海難審判庁に対し、海難審判開始の申し立てを行ないました。
私は一方の当事者D社(“オーシャンフェニックス”の所有会社)に請われ、同社が立ち上げた事故調査委員会に外部専門家として参加、事故原因の究明及び再発防止対策について指導・助言を行なってきました。
先般、報告書が完成し、再発防止に向けた具体的な取り組みを開始した最中、今回の海難審判の申し立てが行なわれたもので、私自身も関係者の一人として、厳粛に受け止めているところです。
この海難について、調べれば調べるほど、報道されていない様々な事実が現れ、私の好奇心とプロ意識をを大いに盛り上げました。
事故時の航海情報記録装置(VDR:船の“ブラックボックス”、航空機に搭載されているボイスレコーダなどに相当)に録画されたレーダー画像や、録音された船橋内の音声なども確認しました。
操舵室内の当事者の絶叫や衝突時の衝撃音なども生々しく残されていました。レーダーの画面から、“ゴールドリーダー”の映像が消えていった瞬間、「今、人を乗せたまま船が沈没したのだ。」と思うと、胸が張り裂けそうになりました。
しかし、私とてプロの端くれ、心を鬼にし、何事も聞き逃すまい、何事も見逃すまいと、何度も繰り返し見聞きし、冷静に解析したのでした。今後、海難審判の進捗に合わせ、私なりの見解を皆さんに解説してゆきたいと考えています。

この事故は明石海峡大橋の東方、明石海峡の東口付近で起きました。関係する三隻は、いずれも東方向から西方向に航走していました。
まずは、北東方向から航路に向ってきた砂利運搬船“第五栄政丸”(496総トン)の船首が、ケミカルタンカー“オーシャンフェニックス”(2,948総トン)の船尾に衝突しました。
衝突を避けようとした“オーシャンフェニックス”が、船首を大きく左に振ったところ、左舷至近を航行していた“ゴールドリーダー”の右舷側面に衝突、“ゴールドリーダー”が沈没に至ったのでした。
ひところ、約80メートルの海底に沈没した“ゴールドリーダー”から燃料油が断続的に流出、養殖ノリ業や最盛期のイカナゴ漁などに深刻な被害をもたらしました。現在、幸いなことに油の流出は収まっています。
昨日(7月17日)、神戸地方海難審判理事所(神戸市)は、“オーシャンフェニックス”のT船長(59歳)及びS二等航海士(54歳)、“第5栄政丸”のT船長(37歳)など計4人、さらに両船の海運会社二社を、受審人及び指定海難関係人(刑事裁判の被告に相当)に指定し、神戸地方海難審判庁に対し、海難審判開始の申し立てを行ないました。
私は一方の当事者D社(“オーシャンフェニックス”の所有会社)に請われ、同社が立ち上げた事故調査委員会に外部専門家として参加、事故原因の究明及び再発防止対策について指導・助言を行なってきました。
先般、報告書が完成し、再発防止に向けた具体的な取り組みを開始した最中、今回の海難審判の申し立てが行なわれたもので、私自身も関係者の一人として、厳粛に受け止めているところです。
この海難について、調べれば調べるほど、報道されていない様々な事実が現れ、私の好奇心とプロ意識をを大いに盛り上げました。
事故時の航海情報記録装置(VDR:船の“ブラックボックス”、航空機に搭載されているボイスレコーダなどに相当)に録画されたレーダー画像や、録音された船橋内の音声なども確認しました。
操舵室内の当事者の絶叫や衝突時の衝撃音なども生々しく残されていました。レーダーの画面から、“ゴールドリーダー”の映像が消えていった瞬間、「今、人を乗せたまま船が沈没したのだ。」と思うと、胸が張り裂けそうになりました。
しかし、私とてプロの端くれ、心を鬼にし、何事も聞き逃すまい、何事も見逃すまいと、何度も繰り返し見聞きし、冷静に解析したのでした。今後、海難審判の進捗に合わせ、私なりの見解を皆さんに解説してゆきたいと考えています。




