『★私のウナギは国産?★』[2008年07月04日(金)]
水産物輸入販売会社U社と水産物卸し会社S社による、中国産ウナギの偽装事件が相変わらず世間を賑わせています。
昨日の報道によればえ、U社は中国産ウナギを、“愛知県三河一色産”と表示された箱に詰め替えるにあたり、協力謝金として高松市の業者に対し、現金1億円を渡していたことも判明したとしています。
ウナギは私の大好物の一つです。蒸し暑い陽気の中、昼休み、特に何が食べたいでもなく、事務所近くをぶらぶら歩いていると、漂う蒲焼の匂いに誘われ、フラフラとウナギ屋に飛び込みたくなる衝動に駆られます。
敵もなかなか心得たもので、入店を迷っていると思しき客に対しては、蒲焼を焼く団扇の動きを活発化させ、詰めの誘いに力を注ぎます。
こと私に関しては、この誘いに対し、毎回のように負け続けています。したがって、今日のような雨上がりの蒸し暑い昼休み、私はできるだけウナギ屋の前を通らないようにしています。特に、昨晩新橋で呑み過ぎ、懐の寂しい今の状況下でははなおさらです。
さて、会社の近くには、安く早く提供されることで知られる、大衆的なウナギ屋が一件あり、サラリーマンに重宝がられ、昼休みには行列ができるほど繁盛しています。私もしばしば足を運んでいます。
店内には昔から現在に至るも、「当店は国産ウナギを使用しています。」なる張り紙が数箇所に掲げられています。煙で燻され、すっかり色あせた張り紙ですが、効果は抜群です。
昼食代を奮発し入店したサラリーマンたちは、満足げにその張り紙を一瞥しながら、外の雑踏を尻目に、優越感に浸りながら、もくもくとウナ丼と格闘しています。その姿は日本の平和そのものです。
しかし、数年前、店内の一番端の、奥まった席でウナギと格闘していた私は、あることに気付きました。私の席の横に、無造作に積み重ねられた段ボール箱には、台湾産のウナギが梱包されていたことを示す中国語の表示がなされていたのです。
何かの悪い冗談かと思いましたが、その後、何度か通った際も、積み上げた高さは変化するものの、常にその位置には、台湾産のウナギが梱包されていたことを示す、中国語の表示がなされている段ボール箱が置かれていました。
私以外にも、気付いていた客がいたようです。しかし、決まってその反応は、何かいけないものでも見てしまった時のように、思わず目をそむけます。
その姿は、まるで子供のようでした。もちろん、私も見て見ないふりをしていたサラリーマンたちの仲間です。
お店に真偽のほどを尋ねたいのはやまやまなれど、「そうだ! うちは中国産だよ! じゃなきゃ、こんな値段でウナギが食える訳ないだろ!」などと開き直られた暁には、昼食代を奮発し入店した自分が惨めで居てたまれなくなるからです。結局、聞かずじまいでした。
時は巡り、食品偽装が社会問題化している最近では、“偽装”段ボール箱はすべて撤去されました。代わりにお茶の空き箱などが、無造作に積み重ねられています。
さて、私は今まで、この店で国産ウナギを食していたのでしょうか。また、今日、仮に食べに行くとしたら、食すのは国産ウナギなのでしょうか。誰か教えてください。

昨日の報道によればえ、U社は中国産ウナギを、“愛知県三河一色産”と表示された箱に詰め替えるにあたり、協力謝金として高松市の業者に対し、現金1億円を渡していたことも判明したとしています。
ウナギは私の大好物の一つです。蒸し暑い陽気の中、昼休み、特に何が食べたいでもなく、事務所近くをぶらぶら歩いていると、漂う蒲焼の匂いに誘われ、フラフラとウナギ屋に飛び込みたくなる衝動に駆られます。
敵もなかなか心得たもので、入店を迷っていると思しき客に対しては、蒲焼を焼く団扇の動きを活発化させ、詰めの誘いに力を注ぎます。
こと私に関しては、この誘いに対し、毎回のように負け続けています。したがって、今日のような雨上がりの蒸し暑い昼休み、私はできるだけウナギ屋の前を通らないようにしています。特に、昨晩新橋で呑み過ぎ、懐の寂しい今の状況下でははなおさらです。
さて、会社の近くには、安く早く提供されることで知られる、大衆的なウナギ屋が一件あり、サラリーマンに重宝がられ、昼休みには行列ができるほど繁盛しています。私もしばしば足を運んでいます。
店内には昔から現在に至るも、「当店は国産ウナギを使用しています。」なる張り紙が数箇所に掲げられています。煙で燻され、すっかり色あせた張り紙ですが、効果は抜群です。
昼食代を奮発し入店したサラリーマンたちは、満足げにその張り紙を一瞥しながら、外の雑踏を尻目に、優越感に浸りながら、もくもくとウナ丼と格闘しています。その姿は日本の平和そのものです。
しかし、数年前、店内の一番端の、奥まった席でウナギと格闘していた私は、あることに気付きました。私の席の横に、無造作に積み重ねられた段ボール箱には、台湾産のウナギが梱包されていたことを示す中国語の表示がなされていたのです。
何かの悪い冗談かと思いましたが、その後、何度か通った際も、積み上げた高さは変化するものの、常にその位置には、台湾産のウナギが梱包されていたことを示す、中国語の表示がなされている段ボール箱が置かれていました。
私以外にも、気付いていた客がいたようです。しかし、決まってその反応は、何かいけないものでも見てしまった時のように、思わず目をそむけます。
その姿は、まるで子供のようでした。もちろん、私も見て見ないふりをしていたサラリーマンたちの仲間です。
お店に真偽のほどを尋ねたいのはやまやまなれど、「そうだ! うちは中国産だよ! じゃなきゃ、こんな値段でウナギが食える訳ないだろ!」などと開き直られた暁には、昼食代を奮発し入店した自分が惨めで居てたまれなくなるからです。結局、聞かずじまいでした。
時は巡り、食品偽装が社会問題化している最近では、“偽装”段ボール箱はすべて撤去されました。代わりにお茶の空き箱などが、無造作に積み重ねられています。
さて、私は今まで、この店で国産ウナギを食していたのでしょうか。また、今日、仮に食べに行くとしたら、食すのは国産ウナギなのでしょうか。誰か教えてください。





おそらく私が食しているウナギも、稚魚を国内で捕獲し、台湾に送って養殖、成魚になったものをさばいてから、製品の形で逆輸入したウナギなのでしょう。
確か先日のニュースで、こうしたウナギを国産としてはならないことを、関係組合が決定したと報じていたはずです。
ということは、店内にある「国産ウナギ使用」の張り紙も、今後は撤去しなければならないはずです。