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海洋汚染情報 −海の事件簿−
海上で起きた重大な汚染事件・事故について、独自の視点から鋭くメスを入れ、分析・解説する”海の社会部デスク”、その名も”元海の男”、職業”(さすらい派)研究員”による海の事件簿。
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london_bitter様 元海の男  
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『★利島沖で重大衝突海難発生★』[2007年07月28日(土)]
昨日(7月27日)は海難が続発しました。まず、深夜午前1時50分ごろ、伊豆諸島の利島灯台(東京都・利島村)の北方約7.5キロメートルの沖合いで、シンガポール船籍のコンテナ船“WAN HAI 307(25,836総トン)”と、ギリシャ船籍のばら積み貨物船“ALPHA ACTION(77,211総トン)が衝突しました。

W号は横浜港を出港し、ホンコンに向けて航行中、また、A号は名古屋港を出港し、南米チリに向けて航行中だったとのことです。

なお、A号は邦船N社が傭船中で、ギリシャ人10人、フィリピン人13人が乗り込んでいました。両船の乗組員計44人にけがはありませんでした。

衝突の結果、W号の左舷後部に、A号の船首部分が食い込み、W号は機関室内に浸水し自力航行できない状態です。

また、W号からはエンジン潤滑油又はビルジ(機関室内で発生する油水混合廃液)と思われるもの若干量が海上に流出し、付近海面にうっすらと油膜として認められます

両船を無理やりに引き離すと、W号の浸水又は油流出が一挙に進行する可能性があり、専門家の判断が必要です。

両船は一体となったまま、時速2〜3キロで東方向に漂流した状態で一夜を迎えました。引き離し作業の適否を含め、すでに曳航計画が立案されているものと思われます。

ところで、W号は横浜港から香港に向かっていたのですから、伊豆諸島の大島・利島を突っかけて、南西方向に向かうのはわかります。

しかし、A号の場合、伊勢湾からチリに向かうのであるならば、伊勢湾の沖合いからそのままウェーク島の北方やハワイ諸島の南方の沖合いに向かうのが、一般的なような気がします。

わざわざ、船舶交通が輻輳し、また、漁船の操業が盛んな日本の太平洋岸を接航して利島まで来る必要があったのでしょうか。おそらく何か理由があったのでしょう。いずれ明らかになるかと思います。


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