日本財団公益コミュニティサイト CANPAN CANPANブログ:公益法人,NPO,CSR,社会貢献活動のための無料ブログ
海洋汚染情報 −海の事件簿−
海上で起きた重大な汚染事件・事故について、独自の視点から鋭くメスを入れ、分析・解説する”海の社会部デスク”、その名も”元海の男”、職業”(さすらい派)研究員”による海の事件簿。
« 『★O号船骸の一部が撤去、鹿島港連続座礁海難★』 | Main | 『★想定外の発令とは? 宮城県山元町座礁事故のその後★』 »
2007年05月
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
london_bitter様 元海の男  
『★私のライフワークとは?★』 (05/29)
最新トラックバック
『★ジェットコースター事故に想う・・・★』[2007年05月07日(月)]
連休中、これと言った大きな海難や海洋汚染事故の発生が無く、安堵していた中、5月5日の子供の日、大阪府の遊園地で信じられない事故が発生しました。

皆さんご承知のとおり、同府吹田市の遊園地“エキスポランド”で、“立ち乗り型”のジェットコースター“風神雷神U”が走行中に脱線、乗客のうち1名の方が死亡し、19名の方が重軽傷を負ったという事故です。

報道によると、どうやらこの事故の直接の原因は、ジエットコースター2両目左前方の車輪の車軸が折損したことによるもので、当該折損の原因は金属疲労の可能性が高いとのことです。

同遊園地では、毎年1月頃、ジェットコースターを解放し、超音波や磁気による非破壊検査によって、部品内部に亀裂などの異常が無いか、点検していたそうですが、今年に限り、ゴールデンウイーク終了後に先送りしていたと報じられています。

私も知らなかったのですが、ジェットコースターなどの遊園地の移動遊具は、“建築基準法”の適用下にあるとのことです。

私はてっきり、路面電車などと同様、“軌道法”あたりが適用又は準拠されているのかと思いきや、そうでは無かったようです。勉強になりました。

さて、建築基準法では、事故を起こしたジェットコースター“風神雷神U”に対し、年1回の定期検査を義務づけているとのことです。

今年の定期検査は、解放・点検を伴わない形で1月30日に遊園事業者の手で実施され、いずれの項目に関しても「A判定(=良好、指摘なし)」に該当するとした上で、その旨吹田市に報告されていたとのことです。

「解放・点検を先送りしたから」、あるいは、「開業以来15年にわたり、車軸の交換を行なわなかったから」と根本的な原因を指摘する声が上がっています。

しかし、「これらに関しては、あくまでも事業者の自主的な取り組みの範疇であり、法的に明確な強制力を伴っていない。このあたりが問題だ。」とする指摘もあるようです。

私は元来、遊園地の過激な乗り物は大の苦手です。今から20年ほど前、今は結婚してしまいましたが、当時、小学生だった“姪っ子”に強くせがまれ、ほぼ終日、とある遊園地の様々な過激な遊具に、年甲斐も無く乗りまくったことがありました。

当時私は現役の船乗り、「少々の“時化”くらい何のその!」という気がありました。しかし、帰宅後も“陸酔い”が収まらず、目はグルグル周りっぱなし、そのままグッタリ布団に潜り込み、翌朝、酒も飲んでいないのに、ほとんど二日酔いに近い状態で目覚めた苦い経験があります。

それ以来、私は遊園地の過激な乗り物は大の苦手となりました。“ほんわか”とした乗り物以外、一切受け付けないようになりました。

最近は遊園地に行かずとも、過激な遊具に遭遇する機会が増えました。先日、訪れたとある博物館のパノラマスクリーンも然りでした。

入場前、私たち家族に対し係員は、「酒は飲んでいないか? 食事後何分経過したか? 心臓に持病は無いか?」など、様々な質問をぶつけてきました。

「たかが、映画を見るのに何でだ?」と不思議に思いましたが、着席し映像が始まってその真意を知るに至りました。

始まった映像に合わせ、シートがまるで別の生き物のように上下に飛び跳ね、そして左右に激しく振動します。ベルトでしっかりと固定された我々はなすがままの状態です。

「たかが映画を見るくらいで、いい加減にしてくれ!」と何度も叫びたくなりました。子供たちは歓声を上げて喜んでいますが、私たち“老夫婦”にとってはまるで拷問に思えました。

映像自体は“ほんわか”とし、とてもきれいな景色の連続だったのですが、それをゆっくりと見て楽しむことは許してもらえませんでした。何度、目の前の赤いボタン(非常停止スイッチ)を押したい衝動に駆られたことか。

長い地獄の20分間が終わり、私たち夫婦は魂が抜けたような状態となりました。揚々と席を立つ子供たちを尻目に、私たち夫婦は放心状態です。正確には、半分腰が抜けてしまいました。

最近の遊具やアトラクションは、たとえ映像を見せるだけでも、こうした類のものがやたら多いような気がします。

無論、こうした“スリル”とは、本来の“危険”を意味するものではなく、万全の中でも万全を期した綿密な安全対策に支えられた“危険の疑似体験”に他ならないのです。

本来の“危険”を意味するものであれば、よほどの物好きでもない限り、自ら進んで乗り込もうとはしません。

万全の安全対策に支えられた“危険の疑似体験”は、遊園地に限らず、旅客船や観光船の世界でもあり得る話です。

今回のジェットコースターの事故は、私たち海の事故を専門とする者にとっても、決して他人事ではありません。


この記事のURL
http://blog.canpan.info/maikohinako/archive/334
トラックバック
ご利用前に必ずご利用規約(別ウィンドウで開きます)をお読みください。
CanpanBlogにトラックバックした時点で本規約を承諾したものとみなします。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.canpan.info/maikohinako/tb_ping/334
 
コメントする
名前:
Email:
URL:
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク


ご利用前に必ずご利用規約(別ウィンドウで開きます)をお読みください。
CanpanBlogにコメントした時点で本規約を承諾したものとみなします。
コメント
プロフィール


リンク集
http://blog.canpan.info/maikohinako/index1_0.rdf