『★ジェットコースター事故に想う・・・★』[2007年05月07日(月)]
連休中、これと言った大きな海難や海洋汚染事故の発生が無く、安堵していた中、5月5日の子供の日、大阪府の遊園地で信じられない事故が発生しました。
皆さんご承知のとおり、同府吹田市の遊園地“エキスポランド”で、“立ち乗り型”のジェットコースター“風神雷神U”が走行中に脱線、乗客のうち1名の方が死亡し、19名の方が重軽傷を負ったという事故です。
報道によると、どうやらこの事故の直接の原因は、ジエットコースター2両目左前方の車輪の車軸が折損したことによるもので、当該折損の原因は金属疲労の可能性が高いとのことです。
同遊園地では、毎年1月頃、ジェットコースターを解放し、超音波や磁気による非破壊検査によって、部品内部に亀裂などの異常が無いか、点検していたそうですが、今年に限り、ゴールデンウイーク終了後に先送りしていたと報じられています。
私も知らなかったのですが、ジェットコースターなどの遊園地の移動遊具は、“建築基準法”の適用下にあるとのことです。
私はてっきり、路面電車などと同様、“軌道法”あたりが適用又は準拠されているのかと思いきや、そうでは無かったようです。勉強になりました。
さて、建築基準法では、事故を起こしたジェットコースター“風神雷神U”に対し、年1回の定期検査を義務づけているとのことです。
今年の定期検査は、解放・点検を伴わない形で1月30日に遊園事業者の手で実施され、いずれの項目に関しても「A判定(=良好、指摘なし)」に該当するとした上で、その旨吹田市に報告されていたとのことです。
「解放・点検を先送りしたから」、あるいは、「開業以来15年にわたり、車軸の交換を行なわなかったから」と根本的な原因を指摘する声が上がっています。
しかし、「これらに関しては、あくまでも事業者の自主的な取り組みの範疇であり、法的に明確な強制力を伴っていない。このあたりが問題だ。」とする指摘もあるようです。
私は元来、遊園地の過激な乗り物は大の苦手です。今から20年ほど前、今は結婚してしまいましたが、当時、小学生だった“姪っ子”に強くせがまれ、ほぼ終日、とある遊園地の様々な過激な遊具に、年甲斐も無く乗りまくったことがありました。
当時私は現役の船乗り、「少々の“時化”くらい何のその!」という気がありました。しかし、帰宅後も“陸酔い”が収まらず、目はグルグル周りっぱなし、そのままグッタリ布団に潜り込み、翌朝、酒も飲んでいないのに、ほとんど二日酔いに近い状態で目覚めた苦い経験があります。
それ以来、私は遊園地の過激な乗り物は大の苦手となりました。“ほんわか”とした乗り物以外、一切受け付けないようになりました。
最近は遊園地に行かずとも、過激な遊具に遭遇する機会が増えました。先日、訪れたとある博物館のパノラマスクリーンも然りでした。
入場前、私たち家族に対し係員は、「酒は飲んでいないか? 食事後何分経過したか? 心臓に持病は無いか?」など、様々な質問をぶつけてきました。
「たかが、映画を見るのに何でだ?」と不思議に思いましたが、着席し映像が始まってその真意を知るに至りました。
始まった映像に合わせ、シートがまるで別の生き物のように上下に飛び跳ね、そして左右に激しく振動します。ベルトでしっかりと固定された我々はなすがままの状態です。
「たかが映画を見るくらいで、いい加減にしてくれ!」と何度も叫びたくなりました。子供たちは歓声を上げて喜んでいますが、私たち“老夫婦”にとってはまるで拷問に思えました。
映像自体は“ほんわか”とし、とてもきれいな景色の連続だったのですが、それをゆっくりと見て楽しむことは許してもらえませんでした。何度、目の前の赤いボタン(非常停止スイッチ)を押したい衝動に駆られたことか。
長い地獄の20分間が終わり、私たち夫婦は魂が抜けたような状態となりました。揚々と席を立つ子供たちを尻目に、私たち夫婦は放心状態です。正確には、半分腰が抜けてしまいました。
最近の遊具やアトラクションは、たとえ映像を見せるだけでも、こうした類のものがやたら多いような気がします。
無論、こうした“スリル”とは、本来の“危険”を意味するものではなく、万全の中でも万全を期した綿密な安全対策に支えられた“危険の疑似体験”に他ならないのです。
本来の“危険”を意味するものであれば、よほどの物好きでもない限り、自ら進んで乗り込もうとはしません。
万全の安全対策に支えられた“危険の疑似体験”は、遊園地に限らず、旅客船や観光船の世界でもあり得る話です。
今回のジェットコースターの事故は、私たち海の事故を専門とする者にとっても、決して他人事ではありません。

皆さんご承知のとおり、同府吹田市の遊園地“エキスポランド”で、“立ち乗り型”のジェットコースター“風神雷神U”が走行中に脱線、乗客のうち1名の方が死亡し、19名の方が重軽傷を負ったという事故です。
報道によると、どうやらこの事故の直接の原因は、ジエットコースター2両目左前方の車輪の車軸が折損したことによるもので、当該折損の原因は金属疲労の可能性が高いとのことです。
同遊園地では、毎年1月頃、ジェットコースターを解放し、超音波や磁気による非破壊検査によって、部品内部に亀裂などの異常が無いか、点検していたそうですが、今年に限り、ゴールデンウイーク終了後に先送りしていたと報じられています。
私も知らなかったのですが、ジェットコースターなどの遊園地の移動遊具は、“建築基準法”の適用下にあるとのことです。
私はてっきり、路面電車などと同様、“軌道法”あたりが適用又は準拠されているのかと思いきや、そうでは無かったようです。勉強になりました。
さて、建築基準法では、事故を起こしたジェットコースター“風神雷神U”に対し、年1回の定期検査を義務づけているとのことです。
今年の定期検査は、解放・点検を伴わない形で1月30日に遊園事業者の手で実施され、いずれの項目に関しても「A判定(=良好、指摘なし)」に該当するとした上で、その旨吹田市に報告されていたとのことです。
「解放・点検を先送りしたから」、あるいは、「開業以来15年にわたり、車軸の交換を行なわなかったから」と根本的な原因を指摘する声が上がっています。
しかし、「これらに関しては、あくまでも事業者の自主的な取り組みの範疇であり、法的に明確な強制力を伴っていない。このあたりが問題だ。」とする指摘もあるようです。
私は元来、遊園地の過激な乗り物は大の苦手です。今から20年ほど前、今は結婚してしまいましたが、当時、小学生だった“姪っ子”に強くせがまれ、ほぼ終日、とある遊園地の様々な過激な遊具に、年甲斐も無く乗りまくったことがありました。
当時私は現役の船乗り、「少々の“時化”くらい何のその!」という気がありました。しかし、帰宅後も“陸酔い”が収まらず、目はグルグル周りっぱなし、そのままグッタリ布団に潜り込み、翌朝、酒も飲んでいないのに、ほとんど二日酔いに近い状態で目覚めた苦い経験があります。
それ以来、私は遊園地の過激な乗り物は大の苦手となりました。“ほんわか”とした乗り物以外、一切受け付けないようになりました。
最近は遊園地に行かずとも、過激な遊具に遭遇する機会が増えました。先日、訪れたとある博物館のパノラマスクリーンも然りでした。
入場前、私たち家族に対し係員は、「酒は飲んでいないか? 食事後何分経過したか? 心臓に持病は無いか?」など、様々な質問をぶつけてきました。
「たかが、映画を見るのに何でだ?」と不思議に思いましたが、着席し映像が始まってその真意を知るに至りました。
始まった映像に合わせ、シートがまるで別の生き物のように上下に飛び跳ね、そして左右に激しく振動します。ベルトでしっかりと固定された我々はなすがままの状態です。
「たかが映画を見るくらいで、いい加減にしてくれ!」と何度も叫びたくなりました。子供たちは歓声を上げて喜んでいますが、私たち“老夫婦”にとってはまるで拷問に思えました。
映像自体は“ほんわか”とし、とてもきれいな景色の連続だったのですが、それをゆっくりと見て楽しむことは許してもらえませんでした。何度、目の前の赤いボタン(非常停止スイッチ)を押したい衝動に駆られたことか。
長い地獄の20分間が終わり、私たち夫婦は魂が抜けたような状態となりました。揚々と席を立つ子供たちを尻目に、私たち夫婦は放心状態です。正確には、半分腰が抜けてしまいました。
最近の遊具やアトラクションは、たとえ映像を見せるだけでも、こうした類のものがやたら多いような気がします。
無論、こうした“スリル”とは、本来の“危険”を意味するものではなく、万全の中でも万全を期した綿密な安全対策に支えられた“危険の疑似体験”に他ならないのです。
本来の“危険”を意味するものであれば、よほどの物好きでもない限り、自ら進んで乗り込もうとはしません。
万全の安全対策に支えられた“危険の疑似体験”は、遊園地に限らず、旅客船や観光船の世界でもあり得る話です。
今回のジェットコースターの事故は、私たち海の事故を専門とする者にとっても、決して他人事ではありません。




