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2017年12月28日

「第11回全国校区・小地域福祉活動サミットinNIKKOシンポジウム」参加報告

2017年12月28日(木)

全国校区・小地域福祉活動サミット シンポジウム「実践!小地域活動の様子」

 先月30日(木)‐今月1日(金)の2日間にかけて第11回 全国校区・小地域福祉活動サミットinNIKKO」が、日光市藤原総合文化会館・きぬ川ホテル三日月を会場に開催されました。 このサミットは大阪府豊中市で発祥し、第10回までは関西圏で開催されてきました。今回初めて関東圏での開催となります。 1日目は「基調講演・分科会」参加報告を更新しました。

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シンポジウム「実践!小地域活動!!」の様子

 2日目にはコーディネーター:藤井博志氏(関西学院大学人間福祉学部教授)、コメンテーター:牧里毎治氏(関西学院大学名誉教授・関東学院大学客員教授)、シンポジスト3名:久次良町自治会副会長 宮地ゆみ氏、磯長台の福祉を考えるつどい代表 佐藤貞良氏、たまり場・たろう代表 小松崎 登美子氏によるシンポジウム「実践!小地域活動!!」が行われました。

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シンポジストによる活動紹介

 始めにシンポジストによる活動紹介が行われました。 久次良町は平成18年に行われた合併(旧今市市・日光市・藤原町・足尾町・栗山村)前の旧日光市にあり、世界遺産に二社一寺の徒歩圏内に位置しており、自然豊かな環境に恵まれています。 久次良町自治会では福祉部の立ち上げ、組での見守り体制「ホットくじら隊」を立ち上げ、「ちょっと親切運動〜略称「ちょいボラ」〜(生活支援)」、「おしゃべり昼食会」など住民同士の顔見知りが増えるよう年間を通して同世代間、異世代間の交流事業を行われています。

 磯長台は人口947人、335世帯、高齢化率41.7%で10年後は高齢化50%(75歳以上が増える)ことになり、健康寿命を延ばすための予防活動と心身の衰えをカバーできる地域生活環境の整備が必要となっています。 磯長台の福祉を考えるつどいでは(法人格を持たない)自治型福祉NPOとして磯長台に住む誰もが暮らしやすいコミュニティにしようという想いを持って活動をされています。 ひとり暮らし高齢者の安否確認活動、リハビリツアー、移送サービス、高齢者交流サロンなどの活動を行い、自宅で息を引き取るまで暮らせる環境づくりを目指しています。

 たまり場・たろうは筑西市で空き家をリフォームし、多様な世代、多様な価値観を持つ住民が、自然体で絆を結び合える場として開設しました。 1997年、脳出血を発症した小松崎さんの夫の介護生活をきっかけに「ほっとひと息井戸端会議(おしゃべり会)」を開催、1998年、福祉マップ作成を目的に「下館地域在宅介護を支える会」設立を経て、2004年たまり場・たろうが誕生しました。 人間関係力・社会性の向上などを、身の丈に合った自然体で学ぶことのできるコミュニティ空間として「たまり場楽校(住民参加型寺子屋学校)」を行っています。昭和の歌声カフェ、ウクレレ教室、手仕事工房など楽しみながら地域の助け合いコミュニティを促進されています。 

 久次良町自治会の活動は「ちょっとしたお手伝い」「食べるをきっかけ」にしていると牧里さん。 副会長の宮地さんはちょっとお代をいただくことで後ろめたさがなくなる、オープンな取組みと認識させる必要があり、食を出すことによって普段来ない方も集まる、また、小・中・高がある久次良町自治会は高校生×地域連携プロジェクトを行っており、子ども達に自分たちが住む町に誇りを持って戻ってきてもらいたいとお話されていました。

 磯長台の福祉を考えるつどいの活動は「地域型NPO」と牧里さん。 代表の佐藤さんはNPOはテーマ型、自治会はエリア型、住み続けるまちづくりを目指しているが、未加入じゃない方にもサービスを行っており、自治会から批判されることも、自治会を脱退して、つどいに参加する方もいるが自治会に入ることに意味があるとお話されていました。

 たまり場・たろうの活動はまさに「サードプレイス(自分らしさを取り戻せる第三の居場所)」と牧里さん。 代表の小松崎さんは家を開くことを誰かに進められたわかではなく、気楽に開いた。 自分たちが主人公、やりたいことをやる=メンバー・運営者となっている、家の中に地域公共空間ができており、場をつくるコーディネーターが重要、活動していく中で町の課題が見えてくるとお話されていました。

 最後に「無理をしない・楽しい」「信頼関係大切に」「楽しくつながる、支え合う」「住民であることを楽しむ」と小地域のキーワードを出していただき、線ではなく面になって活動をする、地域の誇りを持って次世代をつなぐことが必要、暮らしの愛着を持ってもらいたいとまとめていただきました。 シンポジウム終了後には宝珠道心太鼓の皆さんや日光書道師範・日光観光大使の涼 風花さんの書道パフォーマンス、次回開催地のサミットフラッグの引き継ぎが行われ、1回目開催地である豊中へ引き継がれました。

2017年12月26日

NPO法人トチギ環境未来基地「森林里山保全活動に関するシンポジウム」

2017年12月26日(火)

NPO法人トチギ環境未来基地主催
「森林里山保全活動に関するシンポジウム」

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※クリックすると拡大します。

 個人または小規模グループ、ボランティア(非営利・自主的)活動の本当の可能性を改めて考え、更なる発展を目指すためのシンポジウムです。 経験・知識は関係なし!森林里山保全活動・地域づくり活動・社会貢献活動に関わる全ての方々、大歓迎です。

●日 時: 2018年1月14日(日)午前の部10:30〜 午後の部12:30〜

●会 場: 旧小貝中央小学校跡(栃木県芳賀郡市貝町続谷1143-3)
*お車での集合が難しい方には先着7名で送迎もございます。

(午前の部)
・講師陣による森林里山保全に関連する個人・非営利の事例紹介
・分科会

(午後の部)*こちらは希望者のみとなります。
・昼食兼交流会
・エクスカーション「森林保全×他分野」の協働事例

【対象者】
・活動に理解を深めたい。 ・新しいネットワークが欲しい。
・普段は支援する側なので現場の「思い」を聞きたい。
・最先端の活動の講師陣の話を聞いてみたい。
・自分の活動が好き。   ・新しい世界を広げたい。

【講 師】
最先端の活動をされている講師をお迎えします。
特定非営利活動法人 山村塾 事務局長 小森耕太 氏
一般社団法人 鳥獣管理技術協会 事務局長 橋俊守 氏
特定非営利活動法人 トチギ環境未来基地 代表理事 塚本竜也 氏

【分科会テーマ】
「多様な世代での協力の可能性」 小森耕太氏: 幅広い年代・背景・技術を持つ方々が集まる活動の力はどういったものか?若者を活動に呼び込むためのノウハウについても議論します。

「個人や非営利の力と可能性」 橋俊守氏: 個人や小さいグループで活動する際の困難、どういう風に解決するか?小規模や非営利で活動する意義について継続的に活動を続けるための工夫について考えます。 

「他分野連携による里山保全の可能性」 塚本竜也氏: 里山を守っている、だけでは里山を守りきれない?他分野と連携することで付加価値が里山に生まれる、新しいアプローチ探ります。

参加費: 無料
*午後の部にご参加の方は、昼食代として500円。(シシ鍋と棚田米おにぎり)

●定 員: 50名  締 切: 1月11日(木)
*先着順、定員に達し次第締切とさせていただきます。

【申込方法】 参加申込みフォーム記入の上申込み

【問合せ】
NPO法人トチギ環境未来基地 担当:神(じん)
TEL: 0285-81-5373 メール:jin@conservation-corps.jp

栃木県アルコール関連問題研究会のご案内

2017年12月26日(火)

栃木県アルコール関連問題研究会のご案内

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※クリックすると拡大します。

栃木県アルコール関連問題研究会​(通称「アル研」)の活動に理解​・協力頂き、これまで公開セミナ​ー・講演会等、様々なイベントを​積み重ねて参りました。 県内のアルコール関連団体のネットワークの構築と、広くアルコール関連問題に関する知識の向上にお役立ていただければ幸いです。

●日 時: 2018年1月9日(木) 18:30〜20:30

●会 場: 栃木県立岡本台病院管理診療棟2階講堂(宇都宮市下岡本町​2162)

講 演: 「昨今の専門学会からみた物質嗜癖」
講 師: とちぎセルフヘルプ情報支援センター代表
マロニエ医療福祉専門学校作業療法学科学科長 渡邉 厚司

●参加費: 無料
(今後の運営のため、無理の無い​範囲で会場での献金にご協力くだ​さい。)

参加ご希望の方は、1月5日ま​でに@氏名、A所属・役職、連絡先(メール)を記入し、にお知らせくださ​い。(出席名簿の作成と、当日参​加の場合に資料が足りなくなる恐​れがございますので宜しくお願い​申し上げます。)

【申込先】
アル研運営委​員渡邉宛 FAX(028−65​0−5597)
問合せメール: tshc@live.jp

2017年12月25日

ピアノ研究会主催「ティーサロンクリスマスコンサート2017」取材報告

2017年12月25日(月)

 クリスマス一色の12月24日に、登録団体「NPO法人宇都宮ピアノ研究会」が主催するティーサロンコンサートが、栃木県総合文化センター・音楽練習室にて行なわれました。

 このコンサートは、生の楽器演奏による音楽の素晴らしさをもっと身近に感じてもらおうと、ピアノ研究会の皆さんが、夏ごろと12月ごろの年間2回行っている活動です。今回の実施にあたっては、まちぴあに前日までの広報協力と当日取材の協力依頼を頂いたこともあり、まちぴあスタッフ1名が参加させて頂きました。

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 今回のコンサートには、50名ほどの皆さんが音楽を楽しみに集まって下さいました。

 例年冬時期に行なわれるコンサートは、クリスマスコンサートとして開催しており、クリスマスをテーマにした曲や、音楽物語「スノーマン」の演奏と語りなど、11曲が奏されました。

 ティーサロンと名のある通り、前半・後半の休憩時間にはお茶を楽しみながら音楽も楽しむ時間が設けられ、バイオリンの演奏などもありました。

 お茶のお供に提供されているお菓子は、市内で高齢者を対象に配食事業を展開されている「食事サービスさくら草」のもので、お茶とともに大変好評を博していました。

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 演奏の他には、ピアノ研究会の中で立ち上げた合唱グループ「たんぽぽ」の皆さんとともに会場内の皆さんと「埴生の宿」「荒城の月」などの合唱する時間もあり、参加者の皆さんもコンサートに参加する形で行なわれていました。

 音楽になるべく近く、親しめる工夫がちりばめられているピアノ研究会さんのコンサート。演奏者でもある法人会員の皆さんの努力の様子が今回も感じられました。

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 研究会さんの今年の活動は、今回のコンサートで終了となるそうですが、翌年3月末には開催から30年を迎える「スプリングコンサート」が予定されており、5月には専門的な音楽知識に触れながら、音楽に親しむ講座と音楽会を5月に開催予定だそうです。

 ますます、活動が広がっていくことを素敵な音楽を聞きながら、思いをさせた今年のクリスマスコンサートでした。

(記事投稿:小倉)

2017年12月24日

とちぎ協働デザインリーグ主催「第三者組織評価」制度説明会 参加報告

2017年12月24日(日)

とちぎ協働デザインリーグ主催「第三者組織評価」制度説明会

 先日20日、とちぎボランティア・NPOセンターぽ・ぽ・ら(とちぎ協働デザインリーグ運営)主催による「第三者組織評価」制度説明会が行われました。 会場となったぽ・ぽ・らでは、行政、一般社団法人、NPO法人、中間支援組織など約20名が参加しました。

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※「第三者組織評価」制度説明会の様子

 第三者組織評価とは「一般財団法人非営利組織評価センター」が行っているものでNPO法人(認定・特例認定を含む)及び一般社団法人・一般財団法人(非営利型のみ)を対象に規模・活動内容を問わず、全国から広く寄付を募り活動を行う意思があるNPO等が評価を得ることで、これまでアピールしづらかった組織マネジメント力を客観的に公表でき、また、評価を通じてNPO等の組織基盤強化(キャパシティ・ビルディング)および事業マネジメント改善につながる評価制度です。 

 支援者(助成財団、企業、金融機関、一般寄付者)の方々にとってNPO等の評価情報を活用でき、一定の運営基盤の存在が評価されたNPO等が取り組む課題や事業内容に着目して安心して支援でき、多様な一般寄付者の育成につながります。

 始めに、一般財団法人非営利組織評価センター業務執行理事、NPO法人CANPANセンター代表理事である山田泰久氏を講師に迎え、「NPOを取り巻く環境とガバナンス」、評価制度の概要と評価基準の説明が行われました。

 現在、休眠預金活用法・レガシー(遺贈)寄附・社会的インパクト評価イニシアチブ(社会課題解決と経済的利益の投資)などによる民間公益活動への資金流入ルートが拡大しており、NPOを取り巻く環境が変化してきました。 預かった資金をNPOに託していいのか、信頼性と事業活動、組織の継続性と資質が見えづらいのが現状となっています。

 評価制度の概要は第三者組織評価ガイドを元に、 組織評価、申込手順、5分野23項目の基礎評価(組織の目的と事業の実施、ガバナンス、コンプライアンス、情報公開、事務局運営) について説明をしていただきました。 基礎評価は法令に沿って行われているか(組織の目的と事業を文章化しているか、税金を滞納していないかなど)、独自基準(組織の目的に沿った単年度事業計画を策定しているか、事業の対象となる社会的ニーズや課題を多様な関係者からくみ取る仕組みがあるかなど)が記入されています。 

 評価を受けた団体は非営利組織評価センター評価結果ページやCANPANデータベース(参考:NPO法人カタリバ)内、第三者認証マークにJCNEマーク(非営利組織評価センター 第三者組織評価)が付けられます。

 次にミニワーク「自己評価実践ワーク」が行われ、自己評価シートを用いて項目にチェック、取り組みの内容を記入し、グループ内で行った感想をシェアしました。 評価を用いて支援者の方に説明しやすい、チェック出来なかった箇所は改善できるといった感想がでました。 広報への活用、知名度向上、支援者獲得・関係強化、助成金・寄付のチャンス、活動機会の拡大、組織の管理・強化への意識の高まりなど様々なメリットがある「第三者組織評価」制度、2017年度中は試行事業期間中のため評価は無料で受けられるそうです。

(記事投稿:小松)

「2018年度とちぎコープNPO法人助成金」募集のお知らせ

2017年12月24日(日)

「2018年度とちぎコープNPO法人助成金」募集のお知らせ

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※クリックすると拡大します。

●趣 旨:とちぎコープは、2008年に社会貢献を目的とした「社会貢献基金」制度を創設しました。基金を活用し、NPO法人を支援する「とちぎコープNPO法人助成金」制度を始めました。 今年もとちぎコープではNPO法人とともに活気ある栃木づくりを一緒に目指したいと考えています。多くの団体からの応募お待ちしています。

【助成対象団体】
とちぎコープが助成する団体は以下の要件を満たすNPO法人です。
1)NPO法人(特定非営利活動法人)として法人格を有し、栃木県内で1年以上の活動実績のある団体とします。
2)政治・宗教活動を目的とするものや営利を目的とする事業は対象としません。
3)1団体で応募できる件数は1件に限ります。
4)活動終了後、決算・活動報告書を提出していただきます。(助成団体に直接ご連絡いたします)
5)とちぎコープから過去に助成を受けた団体でも対象となります。

●助成期間と助成金額:
1).対象年度の事業活動および運営費用に対して助成いたします。
2).助成金額は、1団体年間30万円を上限に補助いたします。

●選考基準: 助成する団体の選考は「とちぎコープNPO法人助成金規則」に基づき、審査委員会が行います。 選考にあたっては、地域住民のくらしや文化が向上し、社会発展のための活動や調査研究などを重視し、以下の内容を総合的に判断します。 また、書類及び必要に応じて聞き取り調査・団体訪問等をおこなう場合があります。

【NPO法人助成金の選考基準】
『対象: NPO法人(特定非営利活動法人)として法人格を有し、栃木県内で1年以上の活動実績のある団体とします。』

『活動: 地域住民のくらしや文化、教育、福祉の向上に繋がる取組、自然や環境に配慮した循環型社会の形成に繋がる取組みなど、幅広い分野の活動を対象とします。』

『地域や市民への貢献度: 社会的ニーズを的確にとらえ、有効な事業を展開している。』

『資金調達と経費の妥当性: 自己努力により資金確保に努め、費用の使い方にも十分配慮が見られる。』

『先駆性・独創性: 社会への新たな問題提起につながる。』

『継続性: 活動実績が評価でき、将来的にも継続性がある。

『透明性: 組織の広報や情報などが積極的に発信されて、透明性がある。』

『その他: 行政や他団体、他機関からの助成や支援の如何に関わらず助成対象とします。但し、申込書には記載していただきます。』

【活動報告の提出】
助成金を受けた団体は、当該年度終了後3ヶ月以内に決算及び助成報告を提出していただきます。 報告書を受けて、別途ヒアリング・訪問等をおこなう場合があります。 また助成報告書は、とちぎコープの社会貢献活動に関する広報活動等に掲載する場合があります。

●募集期間: 2017年11月27日(月)〜2018年1月31日(水) ※当日消印有効

◆申込方法:  下記住所まで郵送でお願いします。
〒321-0195 宇都宮市川田町858 とちぎコープ総合企画室

【問合せ】
とちぎコープ生活協同組合 総合企画室
TEL: 028-634-5117(平日 9時〜18時)

【参考URL】とちぎコープNPO法人助成金について

2017年12月23日

「災害ボランティアセンター運営研修会」参加報告

2018年12月23日(土)

 先日18日、社会福祉法人栃木県社会福祉協議会(栃木県ボランティア活動振興センター)・とちぎ災害ボランティアセンター実践プロジェクト主催による「災害ボランティアセンター運営研修会」がとちぎ福祉プラザにて行われました。 

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災害ボランティアセンター運営研修会の様子

 今年度6月には明城徹也氏全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(通称:JVOAD)事務局長を講師に災害ボランティアネットワーク会議が行われ、今回は災害ボランティアセンター運営研修会として県内の社会福祉協議会、社会福祉法人、中間支援組織(まちぴあスタッフ2名)など約30名が参加しました。 

 始めに社会福祉協議会が中心となり運営する災害ボランティアセンターの基本事項や近年の動向について栃木県社会福祉協議会地域福祉・ボランティア課の方から説明、豪雨災害時の災害ボランティアセンターの役割についてビデオが流れました。

 次にNPO法人にいがた災害ボランティアネットワーク理事長である李仁鉄氏による基調講演「災害ボランティアセンターの運営体制や支援に必要な視点について」が行われました。 

 災害が起こる前から必要な防災訓練ですが、自然的要因(地形・気候・風土)と社会的要因(宅地開発の状況、高齢化率)などを考えておくことが必要であること、地域での初期対応、全体ではなく個人個人のニーズを整理・分析すること、災害時〜復興に向けてボランティアプログラムが変化・多様していくことなど支援に必要な視点についてお話していただき、

 また、災害ボランティアセンターを運営体制・効果にあたっては災害が起こる前から支援者ネットワークを作っておく必要がある、支援者の役割分担(@気づき、相談に乗る役割、A直接支える役割、B支える人を支える役割)、初動の基本フロー(ボランティア参加前の状況把握、ニーズ見立て・把握、プログラム立案、体制整備、活動後のフィードバック)、支援拠点の基本機能について説明をしていただきました。 

 最後に行われたグループワークでは5人1組になって「夏場の豪雨災害、中〜大規模、床上・床下浸水合わせて300件、災害から3日目、食料供給は最低限確保、電気・ガス・水道は市内の一部で停止、最大ボランティア数250人〜350人を想定した災害ボランティアセンター設置について」を考えました。 各組県内(日光市、栃木市、足利市など)で起きたことを想定し、スタッフが参加した組では宇都宮市で豪雨災害が起きた際にどこにセンター設置し、どのように展開するのかマップ作成を行いました。 今回マップ作成にあたり2年前に起こった台風18号による被害の際、どのように行動したのかなど聞きながら作成でき、災害が起こる前から考え、共有、連携しておくことが必要だと感じました。 

(記事投稿:小松)

2017年12月22日

TOSS栃木「第10回栃木県チャレラン大会」開催のお知らせ

2017年11月22日(金)

TOSS栃木「第10回栃木県チャレラン大会」開催のお知らせ

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※クリックすると拡大します。

遊びで点数を競い合うのが、チャレラン(チャレンジランキング)です。 遊びの中で交流が生まれ、運動や学習への意欲が高まります。  各種目のチャンピオンには、光り輝く「金色ノート」をプレゼント!

・豆つまみ皿うつし(1分間で移せた豆の数を競います)
・せんめんき お手玉なげ(入ったお手玉の数を競います)

<その他の種目(予定)> ※当日変更になる可能性もあります。
バウンドラグビーボール・・・ラグビーボールを弾ませて転がる距離を競う。
1分間ドリブル・・・バスケットボールのドリブルの回数を競う。
20mぞうきんがけ走・・・ぞうきんがけの速さを競う。
ペーパーチャレラン・・・迷路を通り、集めた点数を競う。(プリントです)
サイコロ「1」出し・・・1分間で、サイコロの「1」が何回出るかを競う。
1分間じゃんけん・・・1分間で何回じゃんけんに勝てるかを競う。   など

●日 時: 2018年1月20日(土)14:00〜16:00

●会 場: 宇都宮市体育館 副競技場(宇都宮市元今泉5−6−18)

●定 員: 小学生60名(先着順)

●参加費: 100円(保険代として)

●主 催: TOSSチャレラン協会栃木県支部(TOSS栃木)

●後 援: 栃木県教育委員会・宇都宮市教育委員会・NPO法人栃木教師力向上センター

申込方法: ※必要事項
件名 チャレラン大会申し込み、@お子様のお名前・学年、A保護者氏名、B住所、C連絡先電話番号、Dメールアドレス、Eその他(質問など)

【申込み】 栃木県チャレラン大会事務局
メール: challerantochigi@gmail.com H P: https://tochi-chare.jimdo.com/

2017年12月18日

「大学生によるまちづくり提案2017」発表会 報告

2017年12月18日(月)

大学生によるまちづくり提案2017 発表

 先日15日、宇都宮市役所14階大会議室にて、「大学生によるまちづくり提案2017」発表会が開催されました。「大学生によるまちづくり提案」は大学生ならではの感覚や視点による柔軟で斬新なアイデアが提案されることを期待し、平成17年度から開始した取り組みで、今年で13回目の実施となります。

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発表の様子

 宇都宮市内の各大学の学生グループが地域課題について独自の発想や視点から捉え、調査や実践活動を踏まえて、「まちづくり提案」としてまとめます。 今年は「私たちが創る うつのみやの未来」というテーマに対し、5大学から16件の提案がありました。

1.インバウンド復興に向けた市内観光ルート『YUKAI SANPAO UTSUNOMIYA』の開発
  宇都宮共和大学 シティライフ学部 ホテル・観光コース ホテル・観光研究会
2.自転車に頼らないまち・宇都宮
  宇都宮大学 行政学研究室チームB
3.篠井の活性化をはかる
  放送大学“まち”を研究する会
4.『宇都宮市多言語総合情報ポータルサイト GATEWAY UTSUNOMIYA』の開設
  宇都宮共和大学 シティライフ学部 内藤・高丸ゼミ
5.みどりの宮マップ〜環境視点のまちづくり〜
  宇都宮大学 グリーンズ
6.宇都宮、耕作放棄地やめるってよ
  帝京大学 これぞ未成年のちから
7.子どもの安全のための子育てミシュラン
  宇都宮大学 子ども班
8.パートナーシップ条例から考える宇都宮のダイバーシティ
  宇都宮共和大学 吉良・法律学ゼミ
9.泊まって分かる宇都宮―民泊による観光振興事業―
  宇都宮大学 行政学研究チームA
10.宇都宮の明るい未来とLRT
  作新学院大学 那須野ゼミナール3年生
11.ブレックスアリーナ周辺どうにかしちゃおう作戦
  宇都宮大学 都市計画研究室
12.にぎわいスキップ
   宇都宮大学 建築計画研究室
13.地域の人と食が集まるふれあい食堂を実現させるローカルフードシステム
   宇都宮大学 農学部農業経済学科 西山研究室

14.みんなで創る花と緑のLRT   
   宇都宮共和大学 シティライフ学部 山島ゼミ+都市アメニティ研究会

15.おせっかい人間養成大作戦―地域の台所を中心に―
   あいあい食堂

16.オリオン通りへの事業提案―千葉・茨城の商店街のヒヤリング調査
   帝京大学 地域経済学科3年 山川ゼミ   (発表順)
  
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発表と同時にポスターセッション

 発表以外にも別会場ポスターセッションも行われており、関心のある社会人の方が提案について質問や発表で気になったことを聞いていました。発表後、投票が行われました。

 今年は、3位発表はなく、2位が2団体でした。
 5番目の「みどりの宮マップ〜環境視点のまちづくり〜」は、緑道や公園など既存の緑の効果を明らかにするのが目的で、実際に市内の街路樹などが木陰をつくり周囲の温度を下げる効果を確認したそうです。地域が都市の緑に触れあうきっかけを増やすため、一日の日向や日陰の動きが一目でわかる「みどりの宮マップ」を作成した。 マップにより緑をどこに拡大・保全していけばいいか指針が示されたり、既存の緑がもたらしている効果をより実感できると発表していました。 マップ作成にはコンピューターシュミレーションを駆使して作られたことが評価されました。

 13番目の「地域の人と食が集まるふれあい食堂を実現させるローカルフードシステム」は、相対的貧困、乏しい食生活、社会的孤立、働き過ぎによるストレス、老後の居場所などの問題解消にもつながるふれあい食堂を実現させる。 食材は地産地消推進店に認定されたミセで販売される農産物(余剰含む)、運搬、食堂の運営、調理、農産物の作業などに市民のボランティアが参加し、地域の余剰農産物の活用、援農による市民と農業のつながり、農家の労働力不足の解消につながると提案していました。 宇都宮市民のフードシェッド(地域自給の範囲)・地産地消推進店調査などを行った提案が評価されました。

 1位は14番目の「みんなで創る花と緑のLRT」
 風景を改善するために、フラワーポットやハンキングバスケット等を歩道上などに飾り、停車駅には花壇を置き、花や香りも楽しめる樹木などを植える、トランジットセンターは、それぞれテーマを決め、シンボルツリーを植え、地元住民や周辺企業就業者なども気楽に過ごすことができる場所を目指すことでまちを魅力的に再構成していきたいと提案していました。 景観、LRTによる価値、環境的付加価値などが評価されました。

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今回参加した大学生、指導教員のみなさんとミヤリー

 今年のテーマ「私たちが創る うつのみやの未来」を元に考えられた学生にとっても将来を考える良い機会になり、また行政の方にとっても参考になったと講評がありました。 今回の提案をまとめた「まちづくり提案集2017」はまちぴあにも配架してありますので、興味・関心のある方は是非ご覧ください。

平成29年度冬季消防訓練 実施報告

2017年12月18日(月)

 12月15日に、年2回実施している消防・避難訓練を、まちぴあスタッフ9名が参加して実施しました。

 大きな地震が発生し、館内の湯沸室から火災発生という設定で行った避難訓練では、初期消火から避難誘導、消防通報までの一連の流れを確認しました。

 子どもから高齢者、障がいをお持ちの方など様々な方々が来館されるセンターであり、時間帯によっては勤務しているスタッフが手薄な場合もあることから、様々なケースを想像しながら訓練に臨みました。

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 その後は、消火器(水入り)を使っての実地訓練を体験し、まとめとして、通報する際の注意点などのお話しを頂きました。 多くの方が利用される公共施設を管理していることはもちろんですが、地震発生時の時の対応についてスタッフそれぞれ確認することができました。

 貸しオフィスなどもあることから、入居団体の方々にも声がけを行なって訓練を行なうことなども消防署からご指摘をいただいたこともあり、いつ何時発生するか分からない火災や自然災害にスタッフをはじめ、活動団体の皆様にも体験してもらう機会として、今後の実施を計画していきたいと思いました。

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 また、今回は、避難訓練に加えて、AED操作を含めた救命救急講習も開催しました。災害と同じで、急な気温の上下など厳しい気象条件が続いている昨今でもあることから、いざという場合に備えて、心肺蘇生法、人工呼吸などの一連の救助方法を学びました。

 それぞれのスタッフが運転免許取得時や市などで開催されている講習に参加した経験があるものの、より効果的な救助方法が提唱されていることもあり、自分が知っている救助法と異なる部分もあり、大変参考になりました。

 こうした訓練を通じて、まちぴあスタッフ一同も防火、防災の意識向上を計っていますが、前述したようにオフィス利用者の方々や利用者の方も参加いただいて、「センターを使っているもの全体」で共有することも大切だと思った消防訓練となりました。


(記事投稿:小倉)