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2018年11月24日

まちぴあ連続講座2018 第4回「会計ステップアップ編」実施報告

2018年11月24日(土)

まちぴあ連続講座2018 第4回「会計ステップアップ編」実施報告

 先日20日、宇都宮市まちづくりセンター主催 まちぴあ連続講座2018「ボランティア・NPOのスタートアップ講座」の第4回目となる会計ステップアップ編がセンター2階研修室を会場に行われました。

 会場には参加者13名とまちぴあスタッフ2名が参加させていただきました。 第2回会計入門編で講師を行い、まちぴあ事務局で会計を担当し、団体からの相談にも応じているスタッフが講師となり、現場での体験談を踏まえた会計ステップアップ講座となりました。

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 講座では会費や寄付金の管理や決算、集計と会計報告書の作成やボランティアの会計報告、決算前後の実務や会計ソフトの紹介などが行なわれました。 初めに、第2回会計入門編(会計書類を作成する際のもととなる「領収書の管理」「現金の管理・出納帳のつけ方」に加え、「預金の管理」と、団体活動の際に発生しやすい「謝金源泉税」についてなど)の際にご参加された方々から質問(未回答分)について講師より説明が行われました。

 次に、会費と寄付金(使途指定寄付金含む)の違いから、会員や寄付者の台帳管理(まだ会費を出していない方への呼びかけに便利。寄付後お礼状作成や認定NPO法人を目指す団体は住所を記入しておくと良い、事業ごとに作成することもできる。)についてや、科目ごとに集計がしやすい多桁式出納帳(科目・取引の少ない小規模団体向けの記帳方法)や収支報告書(ボランティアの会計報告)の練習問題、NPO法人やボランティアグループの報告書が承認・確定されるまでの流れなどについてお話をしていただきました。

 お話の中では「集計表で求めた収支差」と「前年度の期末残高と今年度の期末残高との差」や、「活動計算書(NPO法人)」と「損益計算書(一般社団法人)」の会計報告の違い、お金の出入りが多い・翌月払の給料がある・税法上の収益事業があるなどの団体は単式簿記(単純な出納帳への記録のみ)ではなく、複式簿記(仕訳帳への記録)を覚えておくと、年度をまたぐ未払金や未収金、2年分まとめて受け取った会費なども正確に記録・集計できる、「貸借対照表」という書類を作りやすい、などついて触れていただきました。

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 普段会計に携わらないスタッフの方でも、現在見ている書類にどのような事が書かれているのかなど学ぶ機会にもなったかと思います。組織の信頼にもつながる会計。今回のまちぴあの連続講座以外にも、NPO会計に関する企画は東京などで「NPO法人会計力検定」「財務諸表調査から見えてくるNPO法人の実態・課題・支援」「NPO法人の消費税セミナー」など様々な取り組みが行われています。

 来月3日にはまちぴあ管理運営団体である「宇都宮まちづくり市民工房」主催、「とちぎボランティアNPOセンター」協力によるNPO 法人会計基準協議会会計強化キャンペーン『NPO法人のためのNPO会計基準を学ぶ!セミナー〜あなたの団体はNPO法人会計基準にそった決算報告をしていますか?〜』がマロニエプラザ(宇都宮市元今泉6丁目)大会議室で行われます。 講師はNPO法人NPO会計税務専門家ネットワーク理事長/税理士 脇坂 誠也 氏によるNPO法人会計基準のおさらい、NPO法人会計基準の改正についてお話していただきます。 申込みは今月29日までとなっておりますので、ぜひ申込みしてみてはいかがでしょうか。

(記事投稿:小松)