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2015年06月19日

VOL.06「宿郷東自治会」〜地域のつながりを創る公園活用&防災訓練

2015年6月19日(金)

 「地域の情報局」は、宇都宮市内の自治会や地縁組織にお邪魔して、活動内容や日々のご苦労、これからの夢など、現場で活躍される方々のお話を直にうかがい、その魅力を紹介していくコーナーです。

 第5回の今回は、「公園を地域の拠点」に、防災訓練やお祭り、美化活動など住民の皆さんが集まって活動できる場づくりをすすめている、「宿郷東自治会」さんの活動を更新しました!

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 2011年3月11日、東日本大震災が発生し、宇都宮市内でも様々な被害が出ました。今回取材した「宿郷東自治会」でも、一戸建ての家屋だけでなく、事業者のオフィスビルや様々な年代に立てられたマンションなども立地する地域であり、実際に、地震発生後室内に住民の方が取り残されるという事態が生じたそうです。

 結果的には、住民の皆さんの協力もあって救出することができたそうですが、「万が一に備える」という意識は住民の間でも現実的な問題として記憶に残ったとのことでした。

 これまで防災訓練は近隣の5つの自治会が合同で行っていたそうですが、本当に災害があった時にはもっと身近な住民の関係性が被害をもっと少なくできると考え、宿郷東自治会では530戸の自治会エリア内にある家庭に「身近な地域での防災組織をつくる」ことについて、アンケートを実施し、80%以上という非常に高い賛成を得たそうです。

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 こうした住民意識の確認のもと、宿郷東自治会では自分たちの一番身近にある「駅東第三児童公園」に防災グッズや器具の集積倉庫を設け,公園を「地域の防災拠点」として位置付けています。
また、自治会内に防災のための組織も再編し、地域防災を浸透させるための仕組みづくりをされたそうです。

 6月7日の日曜日。自治会主催の防災訓練が、駅東第三児童公園で行われました。実際に防災倉庫から様々な防災グッツを出すとともに、子どもから大人まで様々な年代の皆さんがAEDの使い方や、救命救急の方法について体験も交えて行っておられました。

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「地域の活力と基盤は、子どもたちと奥さんたちです」

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 そう語って下さったのは、自治会長の海老沼さん。この日の防災訓練には、大人に混じってたくさんの子ども達も参加し、救命救急の方法を体験したり、婦人会の皆さんによる炊き出し訓練として、お昼ご飯もかねての炊き込みご飯も振舞われました。

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 また、同じ地域に営業所を構える企業(東京ガス)の方も参加されており、非常時に止まってしまうガスの復旧の仕方などをレクチャーするコーナーも設けされました。

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 実際に自宅に閉じ込められてしまった体験をもとに、自治会で考案した「避難救助要請テープ」(仮称)も、紹介され、マンションなどの高層階に閉じ込められ、助けてほしいという意思表示も困難な際に活用する、「外に投げて存在を知らせる道具」として、住民の皆さんにも丁寧な説明が行われていました。ちなみに、この「テープ」については、市にも自治会発のアイデアとして提案することを模索されているそうです。

 このように、本当に身近な地域に皆さんが集まって行われていた防災訓練ですが、真剣な中にも様々な世代の住民の皆さんが「楽しみながら集まる」工夫がなされていました。

 公園には、15年ほど前から設置されている花壇があり、訓練の時間前には、子ども達や大人の皆さんが集まって除草作業や水やりといった美化活動もされていました。子ども達には、訓練の他にも、都市において緑や土に触れ、自然を慈しむ機会ともなっているそうで、単に一つの行事だけをこなすのではなく、住民の方たちが集まった時間を有効に利用して、目的を別にした集いを行っておられました。

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 確かに、子ども達は楽しそうに公園で遊びながら活動を手伝い、大人たちもその様子を見守りながら作業も行う、和やかな雰囲気がありました。

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 宿郷東自治会も、他の地域と同様に高齢化や独居の問題が根底にある地域です。全国的な課題ではありますが、宿郷東自治会は他世代の交流と「顔の見える関係づくり」を進めることによってこの課題に立ち向かっています。

 その一つの解決策が、地域で行う催し。今回のような防災訓練をはじめ、夏祭りなど定期的な集いを拠点である公園を中心に行っていくことによって、自治会が何をやっているのか地域内に発信する場ともしています。

 公園は、子どもだけでなく地域住民全ての「憩いの場」であり「集いの場」。拠点を活用することによってそんな機会を作り、盛り上げていくことは、これからの地域づくりにとても有効な方法の一つなのかもしれません。

 ちなみに、防災訓練の後、自治会に改めて加入したいとの申し出もあったとのこと。人の集まる場には確かな力があるのかもしれませんね。

(記事投稿:小倉)
タグ:地域情報局
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