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2019年02月20日

「地域編集ワークショップ〜紙媒体をつくるプロセスを体感する」参加報告

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2019年1月12日(土)、宇都宮大学UUプラザにて、とちぎユースサポーターズネットワーク主催による「地域編集ワークショップ」が開催されました。
この企画は昨年開催された「地域編集論night」の続編。元々、宇都宮大学の「地域編集論−地域振興と情報発信」という講義を社会人向けに再編集したもので、前回が座学を中心とした『基礎編』とすると、今回は座学と実践を繰り返す『実践編』の位置付けです。

栃木県内の地域起こし協力隊やまちづくり活動の実践者などを中心に15名の方が参加しました。近県の茨城県や千葉県などからも参加がありました。

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講師は宇都宮大学地域連携推進機構COC+特任准教授/地域連携コーディネーターの簑田理香氏。出版社勤務、フリーランスのライター・プランナーを経て、大学教員の傍ら、「土祭」など益子町の地域コミュニティプロジェクトを展開しています。

さて、席に座るとA3のワークシートが5枚も!!とても濃厚な4時間になりそうです。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

今回の講座では、タブロイド紙(8P)の制作をベースに、企画を考える・構成を考える・誌面ラフをつくる・主要コピーを考える、という実践ワークから理論も一緒に学びます。

まず、編集的思考とは?ということで、簑田先生の「編集とは?を伝える」自己紹介から。
1枚目は、肩書きだけ羅列されていたリスト。そこに様々な情報が加わって、2枚目では経歴表に。情報を整理・分類して伝わりやすくする。成る程、これが編集。

Step1 紙媒体を読み解く
例題となったのは『里山みらい』という冊子。掲載されている内容を7種の項目に分解します。
8ページに対して、7項目。1ページ1項目という単純なものではない…どこで区切るのか、何回も読めば読むほど、迷いの道へ…。

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班で話し合ってみると、「そんな捉え方が?」との発見。
そうです、このワークで重要だったのは、文章を正確に区切る能力ではなく、「受け取り方は人によって違うということ」を理解すること。

企画力や編集力を高める自主トレーニングとして、簑田さんは「逆企画書制作」を提案しています。印刷物などの完成物から、どんな企画書だったのか想像して架空の企画書を自分で作成してみるトレーニングです。書き起こしてみることで、良い企画ほど、骨格がしっかりしていて、ブレがないことに気付くそうです。

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Step2 私の中にストックされている情報を編集する
冊子のイメージを固めるため、自分の頭の中にある断片的な情報をアウトプットするワークから。
1分足らずの間に、付箋にイメージしたキーワードをどんどん書き出します。
目標10個以上と言われて、皆大慌て。10秒に1枚以上書かないと10枚以上になりません。しかし、さすが実践者の皆さん。知識の引き出しを多く持っているようで、目標数を達成した方が結構多くおりました。中には15枚以上、記入できた方も。

さて、ここからが本番。今挙げたキーワードから共通点を見つけ、カテゴリー分けしていきます。カテゴリー別に価値を付け、最終的に一つの大きなテーマとテーマを表すコピーを設定します。多くのキーワードをどう分類するか取り掛かりは悩みますが、グループ化するごとに自分の中にどんな価値観を持っているのかが透けて見えてきて、「こんなこと考えていたんだ〜」と、ちょっと面白くなりました。

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Step3 地域的な情報を伝える紙媒体の概要を整理する
カテゴリー分けした内容を8ページのどの順番に掲載するのか、構成表を作成します。この時、簑田さん曰く「企画の4W1F1H」を意識して整理します。つまり、誰に向けてなのか、なぜ伝えるのか、何のためになのか、どのように伝えるか、などがブレていかないように定め、位置づけてから、呼応する項目と見せ方を考えていきます。

Step4 紙面展開・構成を考える
1ページごとに、どのような内容を、どのような位置・大きさで掲載するか、実際にラフ絵で書いてみます。このStep4まで辿り着いた方は少数でした。


あっという間に時間は過ぎ、どんな冊子を作りたいと思ったのか、どのような構成を考えたのか、全員発表しました。

夫婦の視点で見た地域、Uターンの外目線+内目線で見た地域、ダブルプレイスで感じる地域、個人的視点から見た地域…など、参加者それぞれの視点から見た地域とその切り取り方は15人15様で、実際に形になったら面白そうだなと思う企画もたくさんありました。

Step5 エディトリアルツリーで整理する
最後に、企画と媒体の内容は一致している必要がある。
簑田さん考案の「エディトリアルツリー」で整理する方法が説明されました。企画・構成の内容を1本の木に見立て、どんな土壌で(どんなフィールドで)、どのような枝葉が広がるのか(どのように企画を展開してくのか)、どのような花や実を付けるのか(どのような成果・効果を期待するのか)、そして、幹は繋がっているのか(道筋はすべて繋がっているか)。
成功する事業となるために、企画の段階から一本筋が通った見通しを立てることが重要であると学びました。

伝えたいことが伝わる文章を書きたいなら、相手/読み手の理解を助ける文章を書く
名言を残して、ワークショップは終了となりました。


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余談ですが、今回のような冊子を企画するとき、その内容を全く知らない人と構成を考えると比較的多くの方に届く・伝わる内容になるのではと思います。

情報紙まちぴあの骨格となる構成は、前センターのニュースレターを担当していた私と、当時、新入だったスタッフの2名で作り上げました。産休前の引継ぎということもあり、事細かに伝えるため、自分自身も一つ一つのコーナーについて対象や目的・効果などを随分深く掘り下げて考えた記憶があります。深く掘り下げ過ぎたために、新入スタッフには理解されないことも多々ありました。それは、そのまま内側から物事を見る視点と、外側から物事を捉える視点の違いと気付くことができ、新入スタッフの見方=読者の視点として、修正する必要があることにも気付かされました。


今回の内容、紙面製作だけではなく、企画立案においても参考になる部分が多々あるのではないかと思います。
この「地域編集シリーズ」、今後も不定期ですが開催していく予定とのことですので、次回予告を楽しみに待ちましょう。

(記事投稿:鈴木)


【参考URL】
地域編集室 簑田理香事務所ブログ:地域編集ワークショップ
宇都宮大学COC+サイト ~ 18歳からの「とちぎ仕事学」始めます
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