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2018年12月08日

「NPO法人のためのNPO会計基準を学ぶ!セミナー」参加報告

2018年12月8日(土)

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 先日12月3日(月)午後、マロニエプラザ大会議室にて、NPO法人宇都宮まちづくり市民工房(まちぴあ管理運営団体)主催の講座「NPO法人のためのNPO会計基準を学ぶ!セミナー〜あなたの団体はNPO法人会計基準にそった決算報告をしていますか?〜」が行われました。とちぎボランティア・NPO センターのご協力をいただいての開催です。講座内容は、NPO 法人会計基準(以下、会計基準)の基本と、2017年12月に改正された内容についての解説などでした。

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 県内のNPO法人や中間支援施設・各市町NPO担当課から、23名の参加がありました。講師の脇坂誠也氏はNPO会計税務専門家ネットワーク理事長を務めています。午前の講座に引き続き、親しみやすい語り口で、専門的な話をわかりやすく解説していただきました。

 この講座では、「NPO法人会計基準ガイドブック」を主資料にして進行されました。このガイドブックは、NPO法人会計基準(以下、会計基準)を一般市民はじめ多くの方に理解してもらうために発行され、現在全国で使われています。最新版ガイドブックをもとに、NPO法人にとっての会計の役割、会計基準とは、各書類の表すものや表記方法、今回の改正ポイント(受取寄付金の計上時期、役員報酬など)について詳しく学びました。返礼品つきの寄付金や按分など現場が悩みがちな話も取り上げられ、NPO法人の現場に寄り添った視点でお答えいただきました。

 会計報告書を作るうえでの大事なポイントとして、「活動計算書の『次期繰越正味財産額』と貸借対照表の『正味財産合計』とが一致していること」が強調されていました。ここの整合性があることが、団体の信頼のために不可欠とのことです。「NPO法人会計基準に準拠した財務諸表作成のために重要な6つのチェックポイント(チェックリスト)」などの紹介もありました。

 一般の会社で経理の経験があっても、NPOの会計は独特で、細かく難しいものです。難しいけれど、お金ではない支援を受けた実績(施設等受入評価益)を、会計書類を通して表現・感謝を示せるなど、面白いところもあります。会計は英語でaccounting=説明。自分たちの団体活動への共感者が増やせるよう、よりよい会計報告ができるようになれるといいと思います。

【参考URL】
みんなで使おう!NPO法人会計基準ホームページ

(記事投稿:齋藤)
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