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2018年05月23日

ブロンズ世代から始めるアクティブライフ第3回「古賀志山の魅力を知ろう」開催報告

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2018年5月17日(木)、まちぴあが昨年度から開始したセカンドライフ応援講座の第3回、「古賀志山の魅力を知ろう」が開催されました。この企画は既存企画「あなたの人生聴かせてください」からアクティブ編として派生したもので、定年退職間近・退職されたばかりの方などを「ブロンズ世代」と題し、『趣味作り+座談会』で、第2の人生についてのビジョンを考えてもらう機会とします。

第3回目のテーマは、「古賀志山ハイキング」。
古賀志山は宇都宮市の北西郊外にある低山です。山岳スポーツの名所としても知られていますが、神仏を祭る山として信仰されてきた歴史もあり、旧跡が数多く残っています。
講師・案内役はこの古賀志山の環境整備活動を行っているNPO法人古賀志山を守ろう会理事長の池田正夫氏。池田さんは退職後、古文書を手掛かりに日光修験者の辿った道や郷里古賀志の歴史を調査し、書籍まで執筆した、正に「ブロンズ世代から始めるアクティブライフ」のモデルなるお方。以前、本編「あなたの人生を聴かせてください」のゲストとしてもご登壇頂きました。
 
今回は50代〜70代までの参加者17名と、宇都宮のケーブルテレビのクルー2名が取材で同行し、総勢23名で史跡巡りをしながら御嶽山の頂上を目指します。


まずは、集合場所となった市営古賀志山南登山口駐車場に設置してある地図で(こちらの看板も古賀志山を守ろう会が設置したものです)本日のルートを確認。池田さん、80歳を越えているのですが、この柵の段差を軽々と飛び上がります(?!)
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工程を確認したところで、いよいよスタート。古くから参道として使われてきた林道を歩いていきます。
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早速、池田さんから「この林道は金掛山と呼ばれている」と解説が。
昔は木にくぎを打ち、お賽銭として穴の開いた銭を掛けていたことから、この名が付いたそうで。説明がなければ、通り過ぎてしまいそうな場所です
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最初の目的地は「大日窟」
名称の由来である、大日如来の逸話や、常火屋跡について解説。
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さらに常火屋跡の上にある岩窟へ。
ライトが無いとなかなか石仏を見ることは難しいのですが、みなさん奥まで入って姿を拝みます。
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次の目的地は、「三社弁天」。
ここには以前、3つの社があったのですが今にも朽ちる寸前で氏子さんたちは大変困っていたそうです。古賀志山を守ろう会が黒羽刑務所に職業訓練の一環として制作を依頼し、再建しました(1つの社に統合)。旧跡説明版の設置も行っています。
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次は中当山へ。
この辺は「ロッククライミングのゲレンデ」と呼ばれる、ロッククライマーのメッカ。岩壁を見ると無数のボルトが打ち込まれています。
この日も茨城からいらっしゃったというご夫婦を始め、数組の方が練習に取り組んでいました。ケーブルテレビのリポーターさん、クライマーさんのご好意で急遽、ロッククライミングの体験をしてみることに。ボルタリングの体験はあるそうですが、実際の岩場を登るのは初めてということで、勝手の違いに恐怖を覚えつつも中腹まで登ることが出来ました。
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実は、この中当山周辺は民有地(今回の最終目的地、御嶽山頂上も民有地)。無許可で設置されたボルトもあり、池田さん曰く、地主は「大目に見ている状態」とのこと。古賀志山は国有林、市有林、民有林が入り組む、複雑な事情があります。地主と登山者間でのトラブルが多発したことが古賀志山を守ろう会結成のきっかけの一つになったとのこと。

さて、山中のところどころで数字の入った黄色のプレートを見かけます。これは「緊急連絡時現在地番号」で、滑落等の事故が発生した際に救助の助けとなるよう、古賀志山を守ろう会が27ヶ所に設置したものです。低山といえ死亡事故も発生している古賀志山。実際、滑落事故が発生したという現場にも向かいましたが、初心者の私たちが通ってきたルートのすぐ近くでした。
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だんだん険しい道のりに。
山に慣れていない方々からすると、ハイキングの域を超えて登山といった印象。
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3時間ほど掛かって、御嶽山の頂上に辿り着きました。
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この山名板、山座同定盤も古賀志山を守ろう会が設置したものです。
とにかく、土台と金属のフレームを山頂まで持ってくるのが大変だったとか。
この日はあいにく雲が出て、見晴らしが悪くはっきり見ることは出来ませんでしたが、同定盤のおかげで、初心者でも日光連山がどのように連なっているか理解できます。
山の上で美味しく昼食を取りながら、しばし参加者同士で交流。
帰りは1時間ほどで無事に下山してきました。
 

昨今のブームにより、シニアになってから本格的に登山・ハイキングを始める方が多くなり、都市近郊にある古賀志山への注目が集まっています。(頂上で遭遇した方も、60歳を過ぎてから古賀志山に通うようになったと伺いました)その分、事故や知識不足によるマナー違反も多発しているそうです。また、間違った名称や俗称が一人歩きで広まっている状況とのこと。
正しい歴史認識の下、山岳信仰の残る聖域であること理解してもらいつつ、誰もが安心して楽しんで欲しい。普段はあまり説明されることのない、山を守ろうとする人々の活動の一端を知ることで、登山やハイキングについて今までとは違った認識を持って頂けたのではないでしょうか。
参加者の中には、古賀志山を守ろう会の趣旨に賛同して「今後の活動に参加してみたい」と仰る方もおり、アクティブライフの良いきっかけとなったようです。

なお、この日の模様は10分番組として5/27(日)まで宇都宮ケーブルテレビの「宮チャンネル」にて1日7回放送されています。
また、スピンオフ企画として、「まちぴあフォトコンテスト」を6/1(金)〜6/15(金)まで開催します。まちぴあ利用者による一般投票を行う予定ですので、是非ご参加下さい。

【参考URL】
NPO法人古賀志山を守ろう会HP
宇都宮ケーブルテレビ「宮チャンネル」
ブロンズ世代から始めるアクティブライフ第2回「男の料理教室」開催報告
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第4回「あなたの人生聴かせて下さい〜古賀志山:池田さん編」報告
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NPO法人古賀志山を守ろう会「道標設置作業」取材報告
NPO法人古賀志山を守ろう会「地名版設置作業」取材報告


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