2015年8月11日(火)
宇都宮大学では、学生たちが地域の現場に出向き、様々な体験や交流を地域住民の方々と行う中で、地域づくりの一翼を担いながら学んでいく「プロジェクト研究」という科目があります。
担当される先生方によって、様々な専門的な切り口から学生たちが地域での活動を通して学んでいくわけです。まちぴあや施設を運営している「宇都宮まちづくり市民工房」でも馴染みの深い、福島県いわき市での仮設訪問&交流活動「ひろのカフェ」や、
このブログでも紹介した、福島県南会津町(旧岩館村)の集落活性化プロジェクト「湯の花咲かせ隊」も、これにあたります。
ひろのカフェ、湯の花を含め、4つの地域プログラムを行っているのが陣内雄次教授の研究コースです。そのプロジェクトの内の一つが、
「平石地区コミュニティインターンシップ」
という取組みです。宇都宮市の市役所や中心部からみると、東に位置する「平石地区」は、栃木県を代表する清原工業団地などがある清原地区との中間くらいにある、田園や河川といった自然風景も豊かな地域です。この平石地区を舞台に、地域住民の皆さんと宇都宮大学生が地域の将来像を一緒に考える取組みが、「平石地区コミュニティインターンシップ事業」です。
今年2年目を迎えています。
昨年度は、地域の将来像についてプロジェクト研究に参加する学生たちと、地域の方々との意見交換を重ねて参りましたが、今年度は、5年後に地域内を走ることが計画されているLRT(次世代型路面電車)を活用し、より多くの方々に平石地区を訪れてもらい、その魅力を知っていただこう・・・。
などと、さまざまなアイディアを出し、より近未来的な視点で意見交換をしてきました。
その一つが、平石地区の基幹産業である農業を活かしたPRです。
とはいえ、実際に農業に携わった経験がほとんどない学生の皆さんのために、農業体験を実施しました。
お邪魔したのは、これまた「市民工房」でも農業アドバイザーとして、日光三依地区で毎冬恒例になった、雪合戦でもお世話になっている、平石地区の農家・平出さん宅です。
そんなことで、8月10日にキャベツとブロッコリーの種まきを行いました。
種まき用のポットと培養土、土を、地元農家の平出さんに用意していただき、種まき体験をしました。
まず、ポットに培養土を入れ、その一つ一つに1粒ずつ種をまいていきます。黒いポットにはキャベツを、緑のポットにはブロッコリーの種をそれぞれ200粒まきました。
種をまいたら、薄く土をかぶせます。そのあと、ビニールハウスに移して、上から保湿用の新聞紙を敷いて水まきをしたら、今日の作業は終了です。
この時期はとても暑いので、1日に数回水まきが必要となるそうです。1ヶ月半くらいで、畑に苗を植えるまでに成長するはずです。
作業の後は、平出さんが育てた小松菜を収穫させてもらいました。
「好きなだけ取っていいよ」との言葉に甘えて、ビニール袋いっぱいにいただきました。
今日種まきした野菜を定植して、収穫、そして育てた野菜をみずからイベントで販売できたら・・・、そんな話をしながら夏の朝を過ごしました。
学生たちの活動も、今回種植えをしたポットのように始まったばかりかもしれませんが、元気に育っていき、様々な取組みに成長していってもらい、学生たちの学びと地域の活性化に一役かえるような存在になればいいと思いました。
朝早く&暑い中でしたが皆様、お疲れ様でした!
(本文作成:A、投稿:小倉)
2015年08月11日
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