2015年03月20日
八戸で街おこしに燃える相模将喜さんや虎鯖名人 谷口圭介板長と出会う
きっかけは、街おこしの師匠でもあるデジタルメディア研究所の亀田 武嗣さんのお誘いでした。八戸市庁の若き職員 相模将喜さんを中心にした勉強会で、インターネット活用の講師を務めたのです。
全国各地で街おこしの講演をするようになっておりましたが、その時、生まれてはじめての体験をしました。講演後に、突然、受講者のひとりが自慢の〆鯖と鯖の味噌煮を持って来て「ぜひ味見をして欲しい」と詰め寄られたのです。それは、実は鯖が苦手だった私も初めて食べる美味しさ。その料理人は、地元で家族経営をしている八戸ニューシティホテルの板長、谷口さんでした。「これから何をしたら良いか?」と質問された私は、即座に「だまされたと思って鯖のことを3年間ブログで書き続けてください」とご提案したのです。
普通なら聞き流されてしまう私のアドバイスを、谷口さんは忠実に守って愚直にブログの更新を続けました。そして、ちょうど3年目になった時、東武百貨店船橋店の全国物産展にお声がかかりました。そして、無名の店が、すぐさま大盛況となったのです。ネットでつながった首都圏の谷口板長ファンが店に押し寄せたことに佐藤 治夫店長(現 東武百貨店専務)も驚きました。そして、次々に百貨店から声がかかるようになり、今では全国の百貨店を鯖達人として行脚しているのです。
また、私は講演で、八戸の有志に厳しいことを申し上げました。八戸は「まっぷる」や「るるぶ」などの旅行ガイドにほとんど紹介されていない、つまり全国の旅人からは見えていない、存在していないも同然だと苦言を呈したのです。その悲しい現実に発奮した相模さんや谷口さんは、わざわざ有給休暇を取って自腹で出版社に駆けつけました。そして、編集部で鯖やせんべい汁などを振る舞ったそうです。だからこそ、今では、八戸も旅のガイド本でしっかり取り上げられるようになりました。B-1グランプリ参戦や、Youtube動画で、せんべい汁も有名になりました。こうして、有志の活動とネット発信が相乗効果をあげて、存在感を増しているのです。
八戸の成功プロセスを見て、私は、地域振興に一番大切なのは、熱い想いを抱いて「すぐに行動&発信する人財」がどれだけいるかだと確信しました。まさに、勝手に観光協会による「ソーシャルメディアでまちおこし」の可能性を実感したのです。
▼虎鯖ドットコム
http://torasaba.com/
2015年03月06日
小布施で町おこしに燃える達人、花井裕一郎さん、木下 豊さんたちと出会う
30代〜40代 勝手に観光協会として全国を飛び回って街おこし達人に出会う
インターネット黎明期に、テレビ番組で久米繊維を取材してくださった花井裕一郎さん。しばらくして、東京から移住すると言い出すまで、私にとって小布施町は、スキー途中に栗おこわを食べに立ち寄る以上の場所ではありませんでした。花井さんは、ふとしたご縁で小布施の市村酒造を取材して、街並はもちろん元気な住民たちの魅力にすっかり惚れ込んでしまいました。そこで、蔵元で働きながら画像制作や街おこしの活動をしていきたいとのことでした。移住後、お会いするたびに元気になっていく花井さんを見て、小布施が特別な場所、街おこしの聖地なのだとわかってきたのです。
イメージリーダーである青い目の利き酒師セーラ・マリ・カミングスさんを中心に、小布施を愛する元気な人たちが集まる「オブセッション」が毎月開催されます。そこでは町の政官財のキーパーソンから、域外の学生や街おこし達人までが集まり、お酒を飲みつつ楽しい議論を交わされます。そして、次から次へと面白い企画が実現していくのです。
私も、花井さんが発案した「おぶせTシャツ畑」を応援したり、ネット活用の講師をしたりするうちに、小布施をどんどん好きになっていきます。小布施の出版社「文屋」の木下 豊さんら街おこし達人たちと知り合うほど「小布施の底力」を思い知るのです。
例えば、イベント後にバーベキューを楽しみながら、お聴きした「おぶせ見にマラソン」の話。セーラさんの発案を、ある人は距離を計り、ある人はワインセラーと交渉し…とみんなで作り上げたそうです。その苦労話を楽しそうに交わす笑顔を見て「街おこしは大人のホビー」だと確信しました。
損得ではなく、面白いかどうかで、各界スペシャリストの大人たちが、自ら非公式に動く。これぞまさに「勝手に観光協会」の発展系でありました。地元業界の重鎮が集まるおカタい会議ではなく、老若男女、業界問わず、さらには地元民かどうかも問わず、面白いことを実現したい人が集まるゆるい集まり。どうやら「オブセッション」のような、形にとらわれない自由な会や、花井さんが立ち上げた「オブセリズム」のようなNPOに集う人たちこそが、街おこしの原動力になると気づいたのです。
▼NPO法人オブセリズム
http://obuserhythm.com/
▼小布施の出版社「文屋」
http://www.e-denen.net/
インターネット黎明期に、テレビ番組で久米繊維を取材してくださった花井裕一郎さん。しばらくして、東京から移住すると言い出すまで、私にとって小布施町は、スキー途中に栗おこわを食べに立ち寄る以上の場所ではありませんでした。花井さんは、ふとしたご縁で小布施の市村酒造を取材して、街並はもちろん元気な住民たちの魅力にすっかり惚れ込んでしまいました。そこで、蔵元で働きながら画像制作や街おこしの活動をしていきたいとのことでした。移住後、お会いするたびに元気になっていく花井さんを見て、小布施が特別な場所、街おこしの聖地なのだとわかってきたのです。
イメージリーダーである青い目の利き酒師セーラ・マリ・カミングスさんを中心に、小布施を愛する元気な人たちが集まる「オブセッション」が毎月開催されます。そこでは町の政官財のキーパーソンから、域外の学生や街おこし達人までが集まり、お酒を飲みつつ楽しい議論を交わされます。そして、次から次へと面白い企画が実現していくのです。
私も、花井さんが発案した「おぶせTシャツ畑」を応援したり、ネット活用の講師をしたりするうちに、小布施をどんどん好きになっていきます。小布施の出版社「文屋」の木下 豊さんら街おこし達人たちと知り合うほど「小布施の底力」を思い知るのです。
例えば、イベント後にバーベキューを楽しみながら、お聴きした「おぶせ見にマラソン」の話。セーラさんの発案を、ある人は距離を計り、ある人はワインセラーと交渉し…とみんなで作り上げたそうです。その苦労話を楽しそうに交わす笑顔を見て「街おこしは大人のホビー」だと確信しました。
損得ではなく、面白いかどうかで、各界スペシャリストの大人たちが、自ら非公式に動く。これぞまさに「勝手に観光協会」の発展系でありました。地元業界の重鎮が集まるおカタい会議ではなく、老若男女、業界問わず、さらには地元民かどうかも問わず、面白いことを実現したい人が集まるゆるい集まり。どうやら「オブセッション」のような、形にとらわれない自由な会や、花井さんが立ち上げた「オブセリズム」のようなNPOに集う人たちこそが、街おこしの原動力になると気づいたのです。
▼NPO法人オブセリズム
http://obuserhythm.com/
▼小布施の出版社「文屋」
http://www.e-denen.net/
2015年01月07日
砂浜美術館Tシャツアート展で 21世紀型公務員 畦地和也さん松本敏郎さんと出会う
30代〜40代 勝手に観光協会として全国を飛び回って街おこし達人に出会う
グローバルキャンパスの大社 充さんや、日本オーガニックコットン協会の渡邊智恵子さんからご紹介をいただいて、日本で一番美しいTシャツイベント「砂浜美術館Tシャツアート展」をお手伝いさせていただくことになりました。砂浜美術館のコンセプトは「私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です。」建物もなければ、有名作家の収蔵品もありません。毎年公募されたデザインがオーガニックコットンのTシャツにプリントされて、千数百枚が砂浜にひらひらとはためくのです。
この素晴らしい美術館は、地元役場の当時若手職員2人、畦地和也さん、松本敏郎さんが、高知のデザイナー梅原真さんの事務所を訪ねたところから始まりました。ハコモノ命でハード予算獲得ありきのお役所のスタッフが中心になって、この夢のようなコンセプチュアルアート企画を、勢いで実現させてしまったことに驚きました。まさに「勝手に観光協会」による「勝手にイベント」だったのです。
しかも事務局スタッフは、私が初めて関わった頃は、地元の人ではなく、よそ者の女性でありました。現在はNPO法人になっていますが、その理事長の村上健太郎さんも、若くして神奈川県から移住して来ました。今では現地で所帯を構えて土着しているのです。
写真家の北出博基さんが自ら撮影した数十枚の自作Tシャツを並べることから始まったTシャツアート展。それが、いつしか全国に知れ渡って千数百枚の応募作品を集め、新聞やテレビにも取り上げられるようになりました。しかも、25年以上も続いていることは驚きです。
その秘密は、実際に作品を応募してTシャツアート展の会場を訪ねればわかるでしょう。その美しさに息を吞み、楽しさに思わず笑みがこぼれるでしょう。防砂林を抜けて砂浜に入った途端に、青空と共に、美しい太平洋と白いTシャツの波が押し寄せてくるのです。
ハコモノに頼らず、お金をかけず、よそ者若者馬鹿者力を結集して、ソーシャルメディアもフル活用する。砂浜美術館は、そんな新しいまちおこしの模範例でありましょう。Tシャツアート展の大成功を見るたびに、こんな素晴らしい参加型イベントを、いつか地元でも東京下町でも実現させたいと、心から願うようになったのです。
▼砂浜美術館
http://www.sunabi.com/
グローバルキャンパスの大社 充さんや、日本オーガニックコットン協会の渡邊智恵子さんからご紹介をいただいて、日本で一番美しいTシャツイベント「砂浜美術館Tシャツアート展」をお手伝いさせていただくことになりました。砂浜美術館のコンセプトは「私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です。」建物もなければ、有名作家の収蔵品もありません。毎年公募されたデザインがオーガニックコットンのTシャツにプリントされて、千数百枚が砂浜にひらひらとはためくのです。
この素晴らしい美術館は、地元役場の当時若手職員2人、畦地和也さん、松本敏郎さんが、高知のデザイナー梅原真さんの事務所を訪ねたところから始まりました。ハコモノ命でハード予算獲得ありきのお役所のスタッフが中心になって、この夢のようなコンセプチュアルアート企画を、勢いで実現させてしまったことに驚きました。まさに「勝手に観光協会」による「勝手にイベント」だったのです。
しかも事務局スタッフは、私が初めて関わった頃は、地元の人ではなく、よそ者の女性でありました。現在はNPO法人になっていますが、その理事長の村上健太郎さんも、若くして神奈川県から移住して来ました。今では現地で所帯を構えて土着しているのです。
写真家の北出博基さんが自ら撮影した数十枚の自作Tシャツを並べることから始まったTシャツアート展。それが、いつしか全国に知れ渡って千数百枚の応募作品を集め、新聞やテレビにも取り上げられるようになりました。しかも、25年以上も続いていることは驚きです。
その秘密は、実際に作品を応募してTシャツアート展の会場を訪ねればわかるでしょう。その美しさに息を吞み、楽しさに思わず笑みがこぼれるでしょう。防砂林を抜けて砂浜に入った途端に、青空と共に、美しい太平洋と白いTシャツの波が押し寄せてくるのです。
ハコモノに頼らず、お金をかけず、よそ者若者馬鹿者力を結集して、ソーシャルメディアもフル活用する。砂浜美術館は、そんな新しいまちおこしの模範例でありましょう。Tシャツアート展の大成功を見るたびに、こんな素晴らしい参加型イベントを、いつか地元でも東京下町でも実現させたいと、心から願うようになったのです。
▼砂浜美術館
http://www.sunabi.com/