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夏の思い出 A [2011年10月10日(Mon)]
もう2ヶ月以上も前のことになっちゃいましたが、今日こそは四万十川の思い出を綴ろうと思います。…。

7月の終わり頃、マツコ・ゴツコと念願の四万十川に行ってきました。2月某日、マツコ一族の集いの席で高知行きたいって話をしたのがきっかけ。高知のおばあ様のお家に泊めて頂いたりして、4日間の楽しいふれあい旅行になりました。

万智さんの第2歌集『かぜのてのひら』を知らない人はいないでしょうけど(…知らない人はこんなブログ読む前にぜひそっちを読んでくださいネっ)、そのタイトルになったのがこの一首。

ヒヨコ 四万十に光の粒をまきながら川面をなでる風の手のひら  (〜かぜのてのひら〜)

私はこの短歌が大大大好きで、その他の四万十川や高知にまつわる万智さんの短歌もエッセイも大好きなので、四万十川といえばそれはそれは憧れの地だったわけです。

6月のはじめ頃だったかな、私の夏休みは8月いっぱいまでって決めた途端、四万十川に行くなら今だ!って思いつき、マツコに電話をしたところ即OK。彼女は仕事を休まなきゃいけないのに、その身軽さを嬉しく思いました。でも2人で電車で行くなら回れる場所が限られちゃうなぁって思っていたら、病気療養のために休職中のゴツコのことを思い出しました。ダメもとで電話したら行きたいって言うので、大阪から3人で車で行くことになりました。(結果的に運転は2人が全部してくれたのですが。) 

出発前日、大阪のゴツコ邸に泊まりに行って、パパママに数年来の胸のつかえを聞いてもらって、ひとしきり恋のから騒ぎもして案の定夜更かしをして眠りました。

第1日目、おにぎりを作って、9時前に出発して、明石海峡大橋を渡って、淡路島を過ぎて、大鳴門橋を渡って、四国に入りました。まずは徳島の大歩危小歩危を目指してたんだけど、途中どのあたりだったかな、あんまりにも吉野川が美しいので、川を見ながらおにぎりを食べました。観光地でもなんでもないところでこの絶景って!四万十川まで行って、やっぱり吉野川の方が良かったなんてガッカリするかもなぁって、ちょっと思ったくらいです。でも絶景の種類がちがってたので、やっぱりどっちも出会えて幸せな川でした♪

巨岩に寝っころがって、ヘン顔の写真を撮り合ったりして、長時間その川岸にいました。ホントは香川で讃岐うどん食べてから行こうかなんて言ってたんだけど、そんなことしなくて良かったです。香川・愛媛にはまた改めて訪れたいと思います。

そして大歩危峡に行きました。そのあたりには妖怪が住んでいるらしいです。妖怪のお土産がいっぱい売ってて、売店のお姉さんに聞いたらナントカっていう妖怪がいますよって教えてくれたんだけど、2か月経ったら忘れちゃいました。子泣き爺みたいなんだったっけ?で、舟くだりをしました。白い岩がずーっと斜め45度くらいに続いてて、大自然は神様の芸術作品だねって感心しながら見てました。小歩危ってのは舟くだりでUターンしたあたりのことなのかな。大歩危は大股で歩くと危ないところ、小歩危は小股で歩くと危ないところだそうです。

妖怪ソフトを食べてから、近くのかづら橋に行きました。日本三大奇橋に選ばれているそうですが、植物の蔓を編んで橋にしているらしいです。私は高いところとかホント苦手なんだけど、でもせっかくだから歩きました。予想通りビビりまくりました。後ろから、小さな子どもを片手で抱えてヒョイヒョイと歩いてくるステキなパパがいて、思わず声をかけてしまいました。彼はこの旅で出会った男前NO.2です。ちなみに男前NO.1は明石大橋のサービスエリアで写真を撮ってくれた人、NO.3は四万十川の舟くだりの船頭さんです。

橋を渡り終わってから河原に出て、男前ファミリーが水と戯れている様子をほのぼの見ながら、岩を登ったり降りたりして遊んでました。私は奈良でケガした足がまだ若干痛かったんだけど、それでも楽しみをガマンするよりは痛いのをガマンしようと思いました。そうそうこの3人のメンバーで前回会ったのは去年12月の秋田だったけど、その時も私は事故の直後で傷だらけだったのです。でもケガ人の私じゃなくて病人のゴツコでもなくて一番健康なマツコが登った岩から降りられないって大騒ぎしてました。怪しげな集金係の案山子に駐車料金を払ってそこを出発したのは、もう夕方の5時くらいだったかな。

一路高知へ。伯母さんのお家に着いたのはたしか7時過ぎ。5ヶ月ぶりの再会によく来たねぇって大歓迎してくれて、酒蔵を改造したおしゃれな居酒屋に連れてってくれました。四万十川と同じくらい楽しみにしていた高知のカツオ!思い出してもヨダレが出ます。高知じゃ近ごろ、塩で食べるのが流行りだそうで、塩とタレと両方ごちそうになりました。魚でいちばん好きなのは鯛よりマグロよりカツオだって、今の私なら迷わず答えるでしょう。

居酒屋を出てから夜のはりまや橋を見せてくれるっていうので歩いていると、よさこい祭りの練習をしている人たちをたくさんたくさん見かけました。2週間後に本番を控えていたようで、鳴子を手にみんな一生懸命でした。あー本番の時に来れば良かったなんて言ってたら、またいらっしゃいって伯母さんが言ってくださるので、あつかましくもまたいつか本当にお邪魔したいです。

ヒヨコ 踊らねば見えない空があるのだと少女は言えり「よさこい祭り」   (〜こんにちは、ふるさと〜)

はりまや橋は日本の観光地の中ではガッカリスポットの定番みたいに言われてますが、あんなに有名なのに大したことないやんって思ったらガッカリだけど、一見フツーの橋があんなにも有名になったのはすごいことだと思います。語り継がれる悲恋の物語に、やっぱり多くの人の胸を打つものがあるってことですよね。

伯母さんは翌日以降の旅行プランを細かく考えてくれていて、無計画な私たちはおかげ様で充実の旅ができました。旅の記念に鳴子もプレゼントして頂いて、私とゴツコはそれを握っては伯母さんから教わったヨイヨイヨイをやってました。おばあ様のお家では「ごっくん」ていうむちゃおいしいジュースを頂いて気づけばもうすっかり高知が大好きになっていました。

ヒヨコ 未来ばかり言いて故郷は言わざりき君を育てし高知この町  (〜かぜのてのひら〜)

2日目、最初は7月にオープンしたばっかりの幕末志士社中に行きました。マツコ・ゴツコは「龍馬伝」を見てたらしくて、軽くレキジョな私よりもなんか分かってる風で悔しかったです。でも龍馬のコスプレをやったり、中岡慎太郎と一緒に写真撮ったりして楽しかったです。コスプレが嬉しくて後から来たお客さんにもオススメして着るお手伝いとかしてたら、後からスタッフの人だと思ったって言われました。

龍馬って幕末の志士の中でもダントツの人気があるような気がするんだけど、そんなにそんなに、たとえば松陰先生よりも尊敬されるほどの人なんだろうかって、私はまだまだ勉強不足なんだけど思ってしまいます。龍馬はなんか天運を持ってる人って気がするんですよね。最近、孫社長を敬っている私は、孫さんは松陰先生みたいだなって思っちゃうくらいなのに、でも社長は松陰先生のことにはぜんぜん触れないで龍馬にぞっこんみたい。やっぱり龍馬は行動して成功して目に見える形で時代を動かしたからなのかな。志に惚れるなら松陰先生じゃない?…まぁいいや。

そこから桂浜に行って、龍馬記念館に行って、高知城に行って、市内を散策して、夕食を食べて、龍馬の生家跡に行って帰りました。

桂浜を見ながら、この海が龍馬の志や世界への憧れを育んだんだねって友が言ってました。私は震災後、何度か被災地の海を見たけど、観光としては久しぶりです。でもやっぱり津波のことは考えてしまいました。怖いんじゃないけど、心が静寂になったのを感じました。でもそんな話はしないで、万智さんの海の短歌を2人に教えてあげました。

ヒヨコ 今日までに私がついた嘘なんてどうでもいいよというような海

この旅でいろいろ万智さんの短歌を教えてあげたけど、2人ともこの短歌がいたく気に入ったようでした。マツコなんかiPhoneで写真を撮って、その短歌を添えてツイッターで万智さんに送ったりしてました。万智さんも喜んでくださったみたいで、私もうれしいですっ。

龍馬記念館での一番の思い出は、龍馬のチーズケーキを食べたことです。でもバカバカしすぎるその楽しさを伝えられる気がしないので詳細は割愛します。龍馬記念館の屋上は伯母さんの観光イチ押しスポットらしくて、潮風に吹かれながら思い思いの時間を過ごしていました。

高知城で学んだ驚くべき事実。板垣退助ってさぁ、「板垣死すとも自由は死せず」って叫んで亡くなったって思うでしょ?ところが、実際はその後もけっこう長く生きておられたらしいです。学んだことで覚えてるのはそのくらいで、あとは天守閣に登って殿様ごっこをやってました。

あとは歩いてる途中でよさこい練習中の小学生を体育館の横から覗き見したり、市民で賑わう市場でおみやげを物色したりしました。伯母さんおススメの料理屋さんにごはん食べに行って、食後は伯父さんの車で龍馬の生家に立ち寄ってもらって(真っ暗だったけど…)無事に2日目も終了。

あれ、旅はまだ半分なのに長くなっちゃいました。なかなか四万十川にはたどり着けませんが、また次回に。やっぱりいろいろ覚えてるうちに書いておきたいですね。。