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全国キャラバン in 佐賀 [2007年08月30日(Thu)]

報告: 蜷」健吾(佐賀ビックフット)


8月25日 佐賀メートプラザにて、
自死遺族支援全国キャラバンin佐賀 〜自殺を「語ることのできる死」へ〜 
が佐賀県・佐賀ビッグフットの共催で開催された。



このブログでは、シンポジウムの報告と、
開催に掛けた「私なりの思い」を織り交ぜながら報告したいと思う。


◇◇


今回のシンポジウムは、
佐賀では初めての「官民合同」で主催するシンポジウムであり、
何よりも今後につなげていくための「信頼関係」を構築することが大切であった。

開催に向け、幾度と打合せを行っていく中で、
私たち民間に出来ること(シンポ構成・役割分担・資料作成…)
行政が出来ること(パネリスト調整・会場準備・配布資料収集・印刷…)
を一つずつ確認しながら、互いが補いあい、
シンポジウム開催という目的に向かって「共に取り組んでいく」という意識を醸成していく。

「自殺対策」そして、シンポジウム開催に向けた私たちの思いを
しっかりと伝え、実現に向けた調整を行う。

それは、この「シンポジウム」を官民協働で成功させることで、
今後の「地域」の自殺対策に必ず大きな恩恵を及ぼすと感じていた。

地域の自殺対策は、健全なセーフティネットによって土台が構築される、
その基礎となるのが「官民」の連携であると信じて疑わないからだ。

◇◇


開会では、坂井副知事が主催者挨拶を行った。




このシンポジウムが官民合同で開催された事を報告した上で、
「これが、自死遺族の苦痛を和らげるための「分かち合いの会」立ち上げの
契機になることを願いつつ、もはや他人事ではない自殺について、
県民一人ひとりが正しい認識を持って、自殺対策の主役として
取り組んでいただく一歩にしていただきたい」と伝えた。

◇◇

第一部は、「国における自殺対策の取り組み」と題し、
内閣府自殺対策推進室長の柴田雅人さんより、
6月に閣議決定された「自殺総合対策大綱」の説明を頂いた。

「自殺は個人の自由な意思や選択に思われがちだが、実際には、
様々な要因が複雑に関係して心理的に追い込まれた末の死であること」
を会場に伝えた上で、「当面の重点施策」の詳細を説明、
特筆すべき点は
「自殺の実態を明らかにする事が効果的な対策を生む上で重要である」
という認識を持っており、
「今後、民間とも連携して進めていく」と約束され、
その間、手を拱くのではなく、諸外国の成果、
現段階の研究結果をもとに対策を進めていくとのこと。

丁寧に説明いただき、出席者からは「分かりやすかった」との声が多く聞かれた。

◇◇


第二部は、遺族メッセージ。
「佐賀ビッグフット」の古賀寛子さんが思いを語った。




冒頭、「私に起こった事を聞いて欲しい。」と会場に伝え、
以前に語った「体験談」の様子をビデオで放映した。
この体験談は、4年前、本人が大学4年の時に、
地元「佐賀」の地で初めて体験を語ったものである。

「父が自殺をしてそれからの生活というのは、
本当に私にとっては苦しいものでした」
という言葉から始まる。

語ることができなくなった父の存在、そして、
答えのでない父の死、自責の念。
そして、「自分と向き合い、父の死と向き合いうことで、
後ばかり振り返り、
前に進もうとしていなかった自分が、
やっと前に向かって一歩ずつ踏み出した」と。

そして、
辛い体験をしたからこそ身にしみて分かる「人のやさしさ」、
その「やさしさ」に救われてきたこと。
そこには、体を震わせながら涙ながらに語る彼女がいた。

そして、再びステージに立ち、
医師として社会の一員となった彼女が、
遺族、そして今の立場で「生きやすい社会」の必要性について語った。

「自殺を語れる世の中へ。そして自殺が減っていく世の中へ。
それが、きっと誰もが『生きやすい』世の中になるのではないだろうか」

そして、大切な誰かを亡くし、
心を痛めている方へ「あなたはひとりじゃないよ!」

今苦しんでいるあなたへ「死なないで。あなたを大切に思う人がいるよ。
そしてきっと道は開ける」と。

その思いを語った彼女に対し、会場は惜しみない拍手で称えた。

◇◇


第三部は、
「パネルディスカッション 〜自殺を「語ることのできる死」へ〜」

パネラーは、
ライフリンク   清水康之さん
遺族代表     古賀寛子さん
佐賀ビッグフット 中尾朱実さん
佐賀いのちの電話 吉木一雄さん
佐賀健康増進課  岩瀬達雄さん
そして、オブザーバーとして、自殺対策推進室の柴田雅人さん。

自死遺族のメッセージを受けて、中尾さんが
「体験を語り終え抱きしめた時の彼女の震えを忘れられない。
それほど遺族にとって自殺は語ることのできない死である」と。

また、吉木さんは「語ることのできない死である「自殺」は、
まずは社会への啓発活動が必要である」と語った。

そして、遺族の「分かち合いの場」を今年度から主催する両団体に対し、
岩瀬さんは「分かち合いの場」に対する財政的支援、広報などを約束。

また清水さんからは全国的に自死遺族が孤立している状況が報告され、
「警察と連携するなどした遺族への情報提供の仕組み作り」と、
「情報提供のツールとして遺族が必要とする様々な情報をまとめた
クリアファイルの作成」などについての具体的な提案がなされた。

オブザーバーの柴田さんは、そうした民間からのアイデアを積極的に
聞かせていただきたいし、ぜひ対策の中に取り込んでいきたいと述べた。

◇◇




エンディングでは、健康増進課の岩瀬さんより、佐賀県のメッセージリレー
これから、ここから 生きやすい社会につながる一歩
(古賀さんが講演中に語ったメッセージ)が紹介され、
パネラーそして、運営したスタッフ全員でステージに立ち、閉会挨拶を行った。

最後に副知事より「官民一体となって、遺族支援、自殺対策に取り組む」
との決意を、会場に報告し閉幕となった。


◆◆

さてさて、ここからは番外編!



会場を後にし、パネラーそしてスタッフは懇親会会場へ。
会話促進剤(アルコール)を入れながら、個々が思い思いに語り合った。

目的を同じくして、会場に集った者同士、シンポジウムの会場準備中は、
まだぎこちない雰囲気もあったが、ここでは、多くの笑い声が聞かれた。
いつしか席を外れ、多くのメンバーと互いの思いをぶつけ合った。

共に行動して生まれる「連帯感」。
何よりも、このシンポジウムで生み出したかったキーワード。
必ず次につながる一歩となるはずだ。

懇親会は、ビッグフット中尾さんの乾杯で始まり、
県の嘉村さんの一本締めで締めくくった。

中島さん、田崎さん、このシンポジウムを
共に創りあげることができた事を誇りに思います。
そして、佐賀のメッセージリレーにもあるように
「これから、ここから」ですね。


追伸
その後の様子は、いずれライフリンク清水さんのブログでご紹介します。(清水さんよろしく!)
キャラバンMAP [2007年08月28日(Tue)]

報告:ライフリンク事務局長 藤澤


「自死遺族支援全国キャラバン」は47都道府県のすべてで、
自死遺族支援をテーマにしたシンポジウムを開催し、
自殺総合対策の大きな1つの柱である「自死遺族支援」が、
その地域でより推進されることを意図したプロジェクトです。

私たちライフリンクは、
自死遺族支援全国キャラバン実行委員会の事務局を務めていて、
各都道府県の自殺対策担当の方と連絡を取り合って、
シンポジウムの開催日程を調整しています。

◇◇

さて、ご存知と思いますが、都道府県別の開催予定・状況を
日本地図上に色塗りをして示したのが、「キャラバンMAP」です。

更新日時点で最新の状況がライフリンクのHPで見れるのですが、
今回はその開催予定の約1ヶ月の変遷をご覧いただきましょう。

◇◇


7月20日現在





8月27日現在



◇◇

どうでしょうか、
順次、都道府県の担当者の方と調整してきた様子、
お分かりいただけたでしょうか?

「私の県では開催しないの?」といった問合せを
まれにいただくことがありますが、
今年度中(2008年3月まで)には必ず開催する
ということで調整していますので、
地図上で色が塗られていない(=開催未定)都道府県についても、
日程が確定し次第、地図の色を塗っていきますので、
もうしばらくお待ち下さい。
全国キャラバン in 新潟 [2007年08月23日(Thu)]

報告:松枝(事務局スタッフ)


夏晴れに恵まれた8月19日(日)、
「新潟県自殺対策シンポジウム」が、新潟県生涯学習推進センターにて開催されました。



開会に際し、新潟県保健福祉センター所長の安倍俊幸さんによるあいさつの中で「〜悲しみを分かちあい、支えあう地域づくりをめざして〜」という本シンポジウムのテーマの詳細が明示されたことに、新潟県における自殺対策への取り組みの実績と展望が垣間見られました。


シンポジウムに先立ち、先日の7月1日に行われたシンポジウムで「遺族の声」として自らの体験を語ってくれた自死遺児の映像が上映されました。

ダイジェスト版ではありましたが、会場全体が「遺族の声」に真摯に耳を傾けていることが実感でき、そのことば一つひとつが自死遺族に対する理解を紡ぎだしている手ごたえがある濃密な時間でした。


シンポジウムは、ライフリンク代表の清水がコーディネーターを務める形で、自死遺族語り合いの会「虹の会」の世話人の関さんと石橋さん、「新潟いのちの電話」理事長の真壁さん、新潟県精神保健福祉センター専門相談員の櫛谷さん、「自殺遺族支援ネットワークRe」代表で「全国キャラバン」スタッフの山口さんが、シンポジストとしてご登壇されました。

まず新潟県内初の自死遺族支援グループである「虹の会」の立ち上げまでの経緯について、世話人のお二人がご自身の体験などを交えながらお話しました。



お二人のお話に共通していたのは、自死遺族として実感されて来た社会の「生きづらさ」です。自死遺族であるがゆえに普通の遺族のように死を悼むことすら出来ず、心無い人の何気ない一言に大きく傷つけられる。そうした経験を幾度となく重ねるうちに、傷つくことを恐れ、周囲の人を避け、悲しみを打ち明ける場を失ってしまう自死遺族。
そうした現状を理解したうえで、自死遺族が安心して「気持ちの分かち合い」が出来る場を作るべく「虹の会」を設立したこと、そして自死遺族の自主性を尊重することを第一義としていることなどが強調されました。



  
櫛谷さんからは、ご遺族のお話を受けて、新潟県における自殺対策の歴史と問題点、今後の自死遺族支援の課題についてのご説明がありました。

新潟県における自殺対策の取り組みには長い歴史があるものの、総合対策が敷かれたのは昨年の「ワースト10脱出プロジェクト」からとのことでした。
遅ればせながら始まった自死遺族支援についても、行政側からのアプローチの限界を日々感じている一方で、民間団体との協力体制の中から勉強会の企画運営など、支援のための土台作りの形でのバックアップを試みているとのことでした。






続いて、「新潟いのちの電話」理事長の真壁さんから、ご自身の活動を通して長年見つめてきた自死遺族たちと、その悲しみに寄り添うことの意義についてのお話がありました。

特に印象的だったのは、自死遺族支援のあるべき姿勢を示すべく引用された、英国の詩人ロバート・ブラウンニングの詩『ラビ・ベン・エズラ』の一節です。

「Grow old along with me ! The best is yet to be,」
(老いゆけよ、我と共に!最善はこれからだ)

何か特別な言葉をかけたり、道を諭したりするのではなくして、一緒に悲しみ、一緒に生きる希望を探し、一緒に生きて行こうというメッセージでした。



実際に自死遺族支援を行っている現場からの声として、「自死遺族支援ネットワークRe」代表の山口さんから長崎県で実際に行われている先進的な支援についての詳しい報告がありました。



特筆すべき点として、Reが実施している行政との連携が挙げられました。
これは会場や設備の用意などの「ハード面」を行政が担当し、遺族会の企画運営などの「ソフト面」をReが担当することで出張遺族会を実現したという事例で、官民のタイアップによる自死遺族支援という実務的な展望の可能性を示唆するものでした。

また、Reにおける活動から見えてきた今後の課題についても言及されていました。具体的には、1)子供たちのための分かち合いの場の必要性、2)自死遺族体験の社会化の必要性、3)相談機関の充実、4)「分かち合い」以外の遺族支援の形の構築、などが挙げられました。


ここで15分間の休憩を挟み、シンポジスト間における意見交換が行われました。
本シンポジウムのテーマである「支えあう地域づくり」実現のためには、行政と民間の連携は言うまでもなく、「虹の会」のような自死遺族支援団体への地域社会による協力が不可欠であることが再確認されました。

閉会を前にキャラバンを通してリレーされて行くキーワードの選定が行われました。

ライフリンク代表の清水が読み上げた二つの候補の中から、真壁さんが引用された「私と一緒に年をとっていきましょう」という言葉が、会場から自然と湧き上がった拍手によって選ばれました。

最後に、新潟県障害福祉課課長の武井さんから閉会のあいさつと、新潟県自殺対策推進月間の説明がなされ、予定時間を若干オーバーはしたものの「新潟県自殺対策シンポジウム」は無事閉会となりました。

この後、別室にて希望者の方に限り出会いの場の提供も実施されました。
「虹の会」をはじめとした自死遺族支援団体や相談機関に関する情報提供も同時に行われ、「新潟の自死遺族支援を実務的に前進させる」という本シンポジウムの目標も達成することが出来ました。

シンポジウム終了後も会場周辺に残って話し込まれる熱心な方々を多々お見受けし、新潟県における自殺対策に対する意識の高さを改めて感じさせられました。民間団体や行政ばかりでなく、地域による支援の必要性が明確にされましたが、本シンポジウムにご足労いただいた皆様が新潟にいらっしゃるという事実が何より心強く感じます。

新潟で生まれたばかりの自死遺族支援のつながりを、是非とも大切に育てていただきたく思います。

 以上、新潟からのリポートでした。
全国キャラバン in 長崎 [2007年08月20日(Mon)]

「自殺対策シンポジウムin長崎」が8月18日(土)に開催されました。
会場は、長崎ブリックホール国際会議場(収容人数500名)でした。



朝9時には、スタッフとして行政職員、ボランティア(学生、一般)、
共催の民間団体など50名を超えるスタッフで
会場の準備に取り掛かりました。

しかし、長崎は連日の猛暑。会場に県民の方が集まって
来るだろうかと不安を抱えながら準備を進めていました。

そのとき、驚きの連絡が入りました。

なんと、、、
シンポジストになっている禧久孝一さん(奄美市の市民課職員の方)
から「台風の影響で、飛行機が欠航になり、長崎入りできない!」

スタッフからは「えぇぇ〜!!」と驚きの声。
とは言え、どうすることもできないことだけは間違いなく・・・

どうしたものか。。。

そういえば、事前申込に「多重債務による自死をなくす会」の
弘中照美さんの名前があり、すぐに「弘中さんに電話しましょう。」
と交渉開始。

弘中さんは禧久さんともとても親しい間柄で、
ともに多重債務問題の第一線で活動している仲間なのです。

事情を説明すると、弘中さんもすぐにご理解くださって、
快く登壇することをお引き受けくださいました。

資料の準備も同時進行で行われ、何とか開演を迎える
準備が整ったのであります。

そして、開演。


なんと会場はほぼ満席状態。シンポジウム後半には
立見の人がでるほどになり、500名ほどの参加でした。


シンポジウムと平行して、遺族相談、こころの相談、
消費生活相談も開催され、各ブースだけでは解決できない
ことを、次の相談ブースにつなぐなど連携も図った相談体制
があり、多くの方のご利用があったそうです。




◇◇


さて、当日の中身ですが、副知事の挨拶から始まり、
内閣府の高橋氏による自殺総合対策大綱の説明。

次にライフリンク代表の清水氏が
「自殺のない『生き心地の良い社会』をめざして」
と題しての基調講演でした。

そして、自死遺族からのメッセージ。
長崎では2名のご遺族が登壇され、
それぞれの体験を語って頂きました。
会場全体がそのメッセージに耳を傾け、
まさに会場が一体となった感じでした。


シンポジウムは、
コーディネーターに大塚俊弘氏(長崎こども・女性・障害者支援センター)、
シンポジストに清水氏(ライフリンク)、
緊急出演の弘中氏(多重債務による自死をなくす会)、
そして私、の3名でした。







コーディネーターの大塚氏から
長崎県の現状や取組み、今後の展望などの説明。

弘中氏による遺族としての体験や取り組んでいる活動の紹介。







長崎での分かち合いの会の報告を山口が行い、

続いて清水氏によるコメントを皮切りに、

「私たちにできること」のテーマを
考えてきました。






自殺に対する偏見を取り除いていくこと、
遺族が悲しみや悩みを打ち明けられる場を広げること、
などの意見がありました。

また、遺族支援や自殺防止のためにも民間団体や行政が連携して
対応していくことが必要と締めくくられ、併せてひとりひとりが出来る
ことを考えていくことの大切さを確認しました。

そして、メッセージリレーでは「見て、聞いて、そして動く」。

ご遺族や自殺を考える人たちの想いや姿、現実をしっかりと見つめ、
じっくりとその声に耳を傾け、地域のひとりひとりが実際にアクションを
起こしていこう、というものです。

暑い中、会場に足を運んでくださった多くの方々、
この日のために準備を進めてこられた行政と民間団体の方々、
会場には参加できなくともこの問題に関心を持っていただいている方々、
それぞれの想いが形になったシンポジウムだったと思います。

以上、長崎での報告です。

山口 和浩


◇◇


番外編として準備の様子を少しご紹介します。

今回は「遺族支援」が1つのテーマではありましたが、
長崎では行政が中心となりながらも民間と連携して
取り組むことを積極的に進めていました。

準備段階から数回の会合を設けたり、案内告知として
地方番組に行政職員と民間団体で出演したりとしてきました。

また、広報を担当された行政の方は、
「シンポジウムは内容も当然のことながら、
より多くの県民の方に参加してもらうことが大切なことで、
もし会場に足を運べなくても、開催されていることを
知ってもらうだけでも啓発になる。」と語っていました。

「分かち合いの場」だけが遺族支援ではなく、
自殺の偏見をなくすために、また、関心をもってもらうためにも、
啓発はそれ自体が「遺族支援」に「自殺予防」にもつながっているはずです。

きっと、こうした積み重ねが、
「私たちにできること」を見つけ出すヒントになっていくのだろうと感じました。
全国キャラバン in 京都 [2007年08月13日(Mon)]

「全国キャラバン」シンポジウムの第2弾は、11日(土)に京都で開催されました。




会場は、二条駅近くの立命館大学朱雀キャンパス。
歴史を感じさせる立派な建物でした。




まず、内閣府自殺対策推進室の高橋参事官が
「自死遺族支援の総合的対策を考える」と題して講演。

その後のパネルディスカッションでは、コーディネータを務める
ライフリンクの清水代表が「全国キャラバン」について説明し、
第一弾となった秋田シンポ(7月15日)の様子を報告しました。


◆◆


シンポジストとして登場した3名の女性は、
いずれも自死遺族支援に直接携わっている現場の方々でした。





まず、「こころのカフェきょうと」(京都)を主宰する
石倉紘子さん。自死遺族のための分かち合いのつどいを、
2ヶ月に1度、京都市内で開催しています。

20年前にご主人が自殺で亡くなった体験をもとに、
じっくりお話して下さいました。

しばらく誰にも語ることができず、トラウマになっていたこと、
じっくり話を聞いてもらうことで気持の整理がついてきたこと、
阪神大震災の被災地でボランティア活動をしたことで転機が訪れ、
夫の死や生、存在を否定視したくはないと「こころのカフェきょうと」の
活動を始めたこと、などです。

石倉さんのお人柄もあるのでしょうが、石倉さんを取り囲む
スタッフの方々とのアットホームな雰囲気が印象的でした。


◆◆


2番手は、「多重債務による自死をなくす会」(兵庫)
の代表、弘中照美さん。

お母様が多重債務を苦に自殺で亡くなった体験談を
お話し下さいました。

借金と自殺という2つの要因を抱えて、生きづらい思いをしている
自死遺族の役に立ちたいという思いから、
会を設立されたそうです。

「解決しない借金はない」と明言され、迷わず相談するように
と話して下さったことが印象的でした。


◆◆


3番手は、「リメンバー福岡」(福岡)という
自死遺族のつどい代表の井上久美子さん。

リメンバー福岡という会の趣旨を説明していただきました。

言葉にして語ることで自分の思いを整理する場であり、
自死遺族になる前の自分を取り戻す場であること。

つどいの場で繰り広げられるさまざまな想いが、
会場にいる私にも伝わってきました。


◆◆


京都府のキャラバンキーワードは、
なかま ― いたみを安心して語れる ―」
となりました。


自殺について語ることのできる場の必要性を改めて感じたシンポジウムでした。

その場を確保するために、京都府と京都市とも交渉を続けてきた
「こころのカフェきょうと」の石倉さんの想いが詰まった、
こころのこもったシンポジウムだったと思います。

以上、京都のシンポジウムの報告でした


事務局スタッフ 渡邊
ライフリンク事務局紹介 そのB [2007年08月09日(Thu)]

本日は、第一弾、第二弾に引き続き、
ライフリンクの事務局をご紹介します。(第三弾)

◆◆◆

ライフリンク事務所内にある、全国キャラバン専用ボックス。
事務所の入り口から入って真正面に、ちょうどそれはあります。

このボックスは、都道府県ごとにあり、
これから全国で展開されていく都道府県の
現在の状況がわかるようになっています。

開催済みの秋田県のボックスには、当日配布資料が入っています。




事務所奥に並ぶ、黄色と青のボックス。

9月までに開催予定の自治体は、黄色になっています。




最初はからっぽだったこのボックスも、少しずつ重みを増してきました。
資料だけでなく、いろんな思いをつめ込んで、
全国へつながっていければと思います。


◆◆◆


なお、普段皆様にご覧いただいております
NPO法人ライフリンクのホームページ

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
8月2日、カウンター設置から12万回目のご来訪をいただきました。



記念すべき12万回目にヒットされた方はどなただったのでしょうか?


これまでに、少なくとも12万回、
このページが開かれたことになります。

いまこの瞬間、初めて訪れてくださった方もいらっしゃるでしょうし、
毎回見てくださっている方々もいらっしゃると思います。
皆様それぞれが様々なことを思い、
このホームページに訪れてくださっているということに、
その「思い」を感じております。

全国で展開されていく予定の「全国キャラバン」。
このホームページのように、
これからもこの「つながり」を深めていくことが出来ればと感じております。

事務局員 森山
ライフリンク通信第7号! [2007年08月06日(Mon)]

「ライフリンク通信」はライフリンクが定期的に(年4回)発行する
ニューズレターです。その第7号がいよいよ発行となりました!



【↑上の写真】 いきなりの写真は、まさに印刷しているところです。
事務所の近くにある
東京ボランティア・市民活動センター(通称:ボラセン)の
印刷機を借りました。(いつもお世話になっております!)



これまでニューズレター「ライフリンク通信」
をお届けしてきたみなさんには、
順次発送していますので、届くのを楽しみにしていて下さい。

◆ニューズレター「ライフリンク通信」について

「ライフリンク通信」第7号の主な内容は次の通りです。
・「自死遺族支援全国キャラバン」の内容・日程など(1〜10面)
・「1000人の声なき声≠聞く実態調査」報告(8〜9面)
 など




 
 【右の写真→】


ボラセンにはこんな優れものの機械があるんですよ。
なんだか分かりますか?


これは、紙の束のガタガタをきれいに揃えてくれる機械なんです。

紙の束をセットして(斜め45度)、ペダルを足で踏むと、
きれ〜いに揃うのです。







【←左の写真】

それから、こんな機械もあります。

紙を折りたたんでくれるのです。
手作業でやるより、ずっと早い、きれい!









でも、機械に頼るのはここまでで、
あとは人手にたよって作業をします (^^ゞ


まずは、2つ折にした紙を組み合わせる作業です。
「ライフリンク通信」は全部で12頁あるので、A3用紙(4頁分)が3枚。
第7号には付録もあるので、プラス1枚。
これらを組み合わせて、「ライフリンク通信」1部が出来上がります。



仕上げがまだ残っています。
出来上がった「ライフリンク通信」を封筒に入れる作業です。
何人もの方が参加してくださり、無事、準備作業を終えました。

参加していただいたみなさん、どうもありがとうございます。
参加いただいた方々には、いち早く、出来上がったばかり
の「ライフリンク通信」をお持ち帰りいただきました。


あとは事務局にて、順次、発送作業を進めるばかりです。
お手元に届きましたら、ゆっくりとお読みいただき、感想などを
事務局までお寄せいただけたらと思います。

それでは、お手元に届くまで、もうしばらくお待ち下さい!



事務局長 藤澤          
Posted by Lifelink at 09:18 | この記事のURL
「夏」をがぶりっと [2007年08月04日(Sat)]


見事なほど真赤に熟れた、しかも実がぎっしり詰まった大ぶりのトマト。
秋田「蜘蛛の糸」の佐藤久男さんから届いた、すてきな贈りものです。

 

これが、実にあまくて、まるで果物のようなのです。
塩をパラパラとふって、丸ごとがぶりっと食らいつくと、
あまさがさらに引き立ってうまい!

「夏」を丸ごとかじっているような、そんな幸せな味がするのであります。



「安全なる航海を祈る」。
佐藤さん直筆のお手紙も同封されていました。




来週は、いよいよ京都キャラバンです。

秋田のみなさんの温かい「思い」を京都に届けて、
さらに京都でもいろいろな方々から「思い」をいただいて、
そうやってどんどん「思い」をリレーしてつないでいきたいと思います。

佐藤さん、秋田のみなさん、ありがとうございます!!

代表 清水
新潟キャラバン打ち合わせ [2007年08月01日(Wed)]


代表の清水です。
今日は、キャラバンシンポジウムの打ち合わせのために、朝から新潟へ日帰り出張でした。



快晴の空とずっと遠くまで広がる田んぼ(車窓から)


色鮮やかな自然の景色に癒されながらの移動。
シンポジウム当日はコーディネーターを務めることになっており、パネルディスカッションの「流れ」を自分なりにイメージしながらの旅路となりました。


初上陸の新潟駅


打ち合わせは、新潟県精神保健福祉センターにて。当日のパネリストと主催者である行政の方々と行いました。
シンポジウムの目的などについて本音で語り合っていくうちに、パネルディスカッションの流れも、話の役割分担も、自然と見えてきたので良かったです。

具体的には、「ご遺族の声に耳を傾ける」という、全国キャラバンの最も大切な目的を原点に据えて、まだ立ち上がったばかりの「自死遺族のつどい(分かち合いの会)」をどう地域が支援していくべきか、あるいは地域でまだ孤立してしまっているご遺族にどう支援の手を伸ばしていくかなど、当日はかなり具体的なことも含めて議論していこうということになりました。

「シンポジウムをやって終わりではなく、シンポジウムから新潟の自死遺族支援を大きく前進させていけるように、観念的なことだけでなく、実務的なことについても、しっかりと議論していこう」。打ち合わせでひとつになった、みんなの気持ちです。


行政の担当者、パネリストの方々とともに


そうそう、打ち合わせ終了後、地元新聞の取材にも応じてきました。
わざわざ出張するからには打ち合わせだけでは帰れません。笑。「常に実務を啓発につなげていく」という発想で、今回の取材も事前に行政の担当の方と仕掛けておいたのです。

記事を見て、たくさんの方にシンポジウムに来てもらえればと願っています。



新潟日報社の記者とカメラマン


そして取材を終えてからは県庁へ。
まず担当部局の方々にご挨拶をして、それから通されたのが庁舎最上階(18階)にある展望台。奥に日本海、手前に信濃川を望む、これまた雄大な景色でありました。


新潟県庁展望台から


ただ、県庁では、震災の復興に追われて慌ただしい様子も伝わってきました。

被災された(されている)方々へは、こころよりお見舞い申し上げます。
避難生活が長期化する中で、こころのケアも重要になってきますから、そのあたりのことについても、短くではあっても、パネルディスカッションの中で話し合えればとも思っています。


新潟キャラバンについての詳細はこちらから