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自死遺族の思いを歌に 「青のフレーム」 [2008年09月15日(Mon)]
「青のフレーム」は、自死遺族の方の共作で生まれた歌です。


◇◇


この曲は、2008年、これまで別々の場所で
別々の人生を歩まれてきたご遺族同士が
自死遺族支援全国キャラバンをきっかけに出会い、生まれました。


「青のフレーム」は、自死遺族である藤本佳史さんが作曲、
前田惠子さんが作詞。


お二人は、今年3月に大阪で行われた自死遺族支援全国キャラバン
をきっかけに出会い、その後、交流を深める中で、曲が生まれました。


今まで全く違う人生を歩まれて来られたお二人。


これまで一人では表現しきれなかった思いを、
ふたりで共有し、曲として作り上げていく中で、
一人では生まれない、新たな曲が生まれました。


「青のフレーム」は、ご遺族の思いが、胸に響いてくる歌です。


◇◇




少しでも多くの方に聞いてもらいたいという、
お二人の強い思いがあります。


『青のフレーム』


↑パソコンで聞くことができますので、ダウンロードしてお聞きください。


◇◇


青のフレーム

作詞 前田惠子  作曲 藤本佳史  編曲ISSY

夢の中の君は 色が無い瞳で 僕を見ている
君の姿も 囁く声も 想い出せなくなっている
時計の針を 戻したい 君の笑顔をまた見たい

ミモザ揺れる おぼろの春
君と歩いた 川沿いの並木道
緑の中 ナンバー見つけ 飛び上がってた
治らない頬の傷 気付いていたよ
君はいつも僕の傍 居てくれたね
仕合せな言葉 繰り返す 小鳥のように

ひまわり光る 金色の夏
白いレエスの夏服 輝いて 細い肩の小さなひと
そっと抱きしめたかった
雑踏の中 僕のシャツの袖 掴んでた
君のやせた小さな指と 指きりしたね
震えてる臆病な みけ猫のように

高い空の 晴れた秋
赤いバケツのタイプライター
エルトン・ジョンの 『ユア・ソング』
君が叩き続けた 英文 僕に手渡して
ピアノに似た その音符を
青のフレームに 閉じ込めてたね
落ち葉の囁き かき集めるように
あの時 君は 何を 心に決めたの?

かくれんぼの 銀の冬
公園のベンチの片隅で 知らんふりした君に
ふざけて 手袋のまま 目隠しをした

グレーのマフラー ふたりで巻いて
下手なジョークに笑ってくれた
気がつけば スピード連れて
ひとりで先を 走っていたね
遠ざかる スケート靴の少年のように

さよならも言えず 風に吹かれて
君は消えてた
雪が埋めた足跡を 僕は今でも探してる
君の声 聴きたくて
答え 追いかけてる

日曜日
君の席に 青のフレームを置いてみた
古ぼけたモノクロームの大きな箱と
パステルカラーの想い出が
僕の席に 溢れてる
今の僕なら 君の涙 拭けるだろうか
時計の針は 戻らない
でも きっと また会えるよね

さよならも言えず 風に吹かれて
君は消えてた
青のフレーム 置く場所を 僕は今でも 探してる
幻のドレスで君は
すこし 振り向いて 微笑んでくれたよ

きっと また会えるね
きっと また会えるね
その日まで
僕は 生きる意味を 探し続ける


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※お問い合わせ

藤本佳史さん
yoshifumi_muon■yahoo.co.jp
(■を@に変えて送信してください。)


NPO法人ライフリンク
(メールを使用されない方)
 電話:03-3261-4934
 FAX:03-3261-4930