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全国キャラバン in 宮城  [2007年11月29日(Thu)]
みやぎ自殺対策2007「みやぎの自殺対策を考える〜つながりを信じて〜」


報告者:滑川明男・高橋聡美(仙台グリーフケア研究会)


1.宮城県内のプロジェクト

 宮城県では今年自死遺族を支援する団体が合同で「みやぎ自殺対策2007」と銘打ち、7月から3ヶ月連続のイベントを行ってきました。民間主導による官民連携のこのような動きは全国でも稀なのではないでしょうか。
 9月20日はその総仕上げとも言うべき県主催のフォーラムが開催されました。平日にも関わらず会場には500名を超える人たちが集まりました。
 このフォーラムは、自殺対策を社会的取り組みとして位置付け、自殺に追い込まれることのない「生き心地の良い社会の実現」を目指して教育・産業・医療それぞれの現場の実態を共有しながら必要な取り組みを考えるという主旨のもと開催されました。
 
 冒頭に村井知事の挨拶があり、続いてご遺族お二方のお話がありました。
 
 基調講演では講師として平山正実先生をお招きし「大切な人を喪った悲しみを癒すために」というお話を頂きました。


基調講演 平山先生


 その中で「悲嘆援助活動は社会の要請である」という話しがあり、グリーフケアは単なる個人の問題ではなく、社会全体の課題なのであるということを再認識しました。 
 私たち自身、ご遺族と関わる中で「人は人によって傷つきもするし、人によって癒されもする」ということを感じています。グリーフケアは病院からもらう薬だけでは不可能で、人とのつながりが必要なのだと思います。
 
 後半の部では、宮城県精神保健福祉センター所長の白澤英勝氏をコーディネーターに、教育の現場からスクールカウンセラーの高橋総子氏が、産業の現場からは宮城産業保健推進センターの千葉健氏、相談の窓口から仙台いのちの電話の田中ヤ子氏、医療の現場からは滑川からそれぞれ現場からの話がありました。
 各々立場は違いますが、一人でも多くの命をつなぎとめたいという思いは一つです。
 

様々な現場からの声



2.自殺対策リボンバッジ

 宮城県ではこのプロジェクトと平行して、7月に「自殺対策リボンバッジ」が作成され、全国へリリースされました。「この街から自殺という悲劇をなくしたい」という祈りにも似た思いのシンボルです。
 リボンの形には「結ぶ・つながる」という意味が込められています。死にたいと思っている人の命をつなぎ、彼らを支えてくれる人たちとつながっていくこと、大事な人を自殺で亡くしたご遺族たちが孤立せず誰かとつながっていくことを意味します。
 萌黄色には芽生え・再生・広がり・生命の息吹の意味を込め、「信頼の芽生え」「人と人とのつながりの広がり」「生きる力の回復」そういう願いが込められています。
 リボンを縁取るゴールドはプライドの色です。自殺で大切な人を亡くした人のプライドの回復、自分の存在価値を見失った人のプライドの回復を願う色です。 このリボンをつけることは、「自殺予防対策活動や自死遺族支援活動を行う気持ちがある」という意思表明となります。
 宮城県では自殺対策リボン運動を県が後援し、運動に賛同する県職員約1800名が募金をし、シンポジウムなどでリボンバッジを着用しています。9月のフォーラムでも村井県知事がリボンバッジを胸にメッセージを県民に届けました。


自殺対策リボンバッジを胸にフォーラムで挨拶をした村井知事


 2007年は宮城県の自殺対策にとって意義深い1年だったように思います。宮城県内には自死遺族のわかちあいを持つ団体が4つ(県精神保健福祉センターを含む)あり、そういう意味では他都道府県よりも一歩先に進んだ自殺対策を行っているように思います。宮城から発信したリボン運動同様、このwaveが全国に広がり、命を繋げられればと願っています。






 萌黄色の自殺対策リボンバッジは一口300円の募金で頒布しており、
 全国にその輪を広げている。
 問い合わせribbon2007@gmail.com
 ホームページ: http://ribbon2007.com/