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全国キャラバン in 岩手 [2007年10月20日(Sat)]
報告者:藤原(ライフリンク)


 9月30日(日) 岩手県教育会館大ホールに於いて、全国キャラバンinいわて 自殺総合対策県民シンポジウム「こころといのちを支えるいわて〜今、私たちにできること〜」が開催されました。



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 まず、オープニングで、達増拓也岩手県知事によるご挨拶があり、さらに岩手県自殺予防対策推進協議会会長酒井明夫氏よりご挨拶がありました。



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 第一部では、地元劇団「空想工房」による「うつ・自殺予防」についてのオリジナル演劇、「星のしずく」が上演されました。

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 第二部では、「自殺遺族支援〜今、私たちにできること〜」をテーマに、「自死遺族からのメッセージ」及び「自死遺族支援の課題と方向」と題しパネルディスカッションが行われました。

 自死遺族からのメッセージでは、私、藤原が登壇させていただきました。



 「母の死から10年。今、自殺者が年間連続3万人を超える時代に、遺族として何ができるのか。それは、自殺という死に直面した当事者にしか感じることのできない気持ちを伝えることなのかも知れません。」というメッセージをはじめとし、下記の項目に沿って話させていただきました。

■私の家庭背景と母との死別
 幼少期、両親の離婚。12年間の母と祖母との生活。突然の母の死。何を感じ、何に苦労したのか。
■自殺という死に方
 自殺する人間が感じること。声無き声とは何なのか。なぜ母が自殺したかはわからない。自殺の要因。
■メンタルケア(重要課題)
 EX1:奨学金制度と教育現場の支え
 EX2:分かち合いの場
■今、私たちにできること
 今日、帰宅してからできることとは・・・「身近な人を気にかけること」


  
 次のパネルディスカッションでは、「自死遺族支援の課題と方向」という題で意見交換が行われ、パネリストとして
・岩手県精神保健福祉センター
  自殺予防支援コーディネーター 小館恭子 氏
・岩手県保健福祉部障害保健福祉課
  主幹兼療育精神担当課長  朽木正彦 氏
・ライフリンク  
  清水代表 
  藤原
コーディネーターとして、
・岩手医科大学神経精神科学講座 
  助教 智田文徳 氏
以上5名が登壇しディスカッションが行われました。



各先生方から下記の内容で現状報告と課題についてお話をいただきました。
@岩手医科大学神経精神科学講座 智田助教
医療従事者からの視点及び県委託モデル事業の取り組みや支援経過についての報告
A県精神保健福祉センター 小館自殺予防支援コーディネーター
遺族のメンタルケア事業・交流会詳細についての報告、遺族への交流会参加呼びかけ
B県保健福祉部障害福祉課 朽木主幹兼療育担当課長
岩手県に置ける自殺の現状と県自殺対策プロジェクトについての報告
総合的自殺対策推進=県自殺対策推進協議会などの設置運営等
普及啓発事業=対策アクションプラン・かかりつけ医研修・リーフレット配布等
早期発見・対応=自殺関連総合相談窓口全保健所設置等
地域介入モデル事業・遺族ケア=岩手医大委託遺族支援モデル事業・専門相談・遺族会等
Cライフリンク 清水代表
自殺実態1000人調査中間報告
 最後に、上記の内容を踏まえて、遺族の現状(遺児との関わり、教育系大学卒業の知識を含む)と意見を述べさせていただきました。

 関係機関が取り組みを進めている「自死遺族支援モデル事業」=自殺遺族への支援体制の構築を目的とした心理学的剖検に関する調査研究事業の中には、下記のような内容があります。
「自殺が死体検案によって証明されたときの検案医等を通じ支援リーフレットを配布」
私見ではありますが、自殺発覚後、遺族が一番困ることは各種手続きやその衝撃による悩み・困り迷いなどといった心理的問題だと考えています。また、遺族を取り巻く物的・人的環境の変化への不適応が二次被害を誘発させているとも考えます。時間が経過してからの相談方法の開拓は難しいものがあり、遺族の生活について早急に対応するならば、この取り組みは大きな成果をあげるであろうと思います。

◇◇


 第三部では、「自殺のない地域づくり〜今、私たちにできること〜」をテーマに、「いわて自殺防止月間の取組み」についての報告と、「つながり(結い)で自殺のない地域をつくる〜私たちの活動報告〜」と題し、ボランティア団体や精神保健の分野の皆さんでパネルディスカッションが行われました。

◇◇


 岩手県に於けるシンポジウムでは、各立場からの報告、意見交換を図ることができ、各立場で今できることとは何なのかを考えるヒントを得られたと感じています。
 今以上に教育・医療・福祉・産業・司法・矯正など各専門領域の連携を図り、情報を共有することにより、自殺志願者も自死遺族も生き心地のよい社会つくりをできていけたらよいと感じさせられました。
 ライフリンクはその架け橋です。「新しいつながりが、新しい解決力を生む。」全国キャラバンを通じ、より人間らしく、より生き心地のよい社会になるための手立てが確立されることを願います。

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 岩手県のキャラバン・キーワードは、「新しいつながり(結い)」となりました。

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 私、藤原が参加できませんでした一部及び三部の時間に受けた取材については、ライフリンクHPにアップされている「TBS イブニング5」の記事をご覧ください。