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全国キャラバン in 広島市 [2007年10月15日(Mon)]
報告者:ロアン・コーマン(ライフリンク)


2007年10月7日(日)、中国新聞ホールにて
「自殺対策シンポジウムひろしま2007」が開催され、約500人が参加しました。



◇◇


 まず、秋葉市長から広島市における自殺の実態および自殺対策基本法の理念に則り、
広島市の自殺対策取組についてご挨拶がありました。

◇◇


 その後、東京大学大学院教育研究科倉光教授が、「心のSOSにどう対応するか」をテーマに基調講演されました。倉光教授は、母性原理から父性原理へと変化している日本の競争社会および格差問題に加え、長年のカウンセラー経験に基づき、行動の選択と結果の連鎖、人間の内界など、様々な視点から解かりやすく自殺について説明されました。講演の最後でおっしゃった「生きているだけで業績です」という言葉はとても印象的で、成果を重視するようになってきた日本の社会で今後大切にすべき言葉だと感じました。

◇◇


 続いて、「今、私たちにできること」をテーマにシンポジウムが行われました。コーディネーターの広島大学病院精神科山脇教授は、自殺に関する統計を紹介した後、下記の5名はそれぞれの分野から自殺の現状および対策について報告されました。



@ 広島大学病院精神科岡本講師:うつの正しい理解
A 倉光教授:東京大学の取組
B 広島産業保健推進センター坪田所長:職場におけるメンタルヘルス対策
C 秋田弁護士:多重債務による自殺および生活保護の問題
D ライフリンク西田副代表:自死遺児および自死遺族の心ケア

 自殺には様々な要因および視点があり、様々な能力を持つ方々が今後如何に連携を図っていくことが自殺対策の鍵となることを考えさせてくれました。
シンポジウムの後、以下の4つの分科会にわかれ、それぞれのテーマを中心により詳細な報告および質疑応答が行われました。



第1分科会:うつ病の正しい理解
第2分科会:多重債務による自殺の防止
第3分科会:職場における自殺防止
第4分科会:自死遺族の痛みと課題

 第4分科会は、ライフリンクの西田副代表が担当し、ビデオ等により自死遺族の心ケアについて説明されました。広島は原爆を経験しており、被ばく者にはその体験を話せるようになるまで何10年もかかることがあったので、自死遺族の心ケアも一人一人のペースでゆっくりと進むことが大切であるとフロアからのコメントがありました。 

 また、「広島には自死遺族分ち合いの会はありますか」とフロアからの質問がありましたが、現在、広島では公開でライフリンクと連携している自死遺族分ち合いの会がないため、今回のシンポジウムを通じて、広島市における遺族の分かち合いの会につながることを心より願います。

 広島市のキャラバン・キーワードは、「今、ここから始めよう」となりました。