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全国キャラバン in 長崎 [2007年08月20日(Mon)]
「自殺対策シンポジウムin長崎」が8月18日(土)に開催されました。
会場は、長崎ブリックホール国際会議場(収容人数500名)でした。



朝9時には、スタッフとして行政職員、ボランティア(学生、一般)、
共催の民間団体など50名を超えるスタッフで
会場の準備に取り掛かりました。

しかし、長崎は連日の猛暑。会場に県民の方が集まって
来るだろうかと不安を抱えながら準備を進めていました。

そのとき、驚きの連絡が入りました。

なんと、、、
シンポジストになっている禧久孝一さん(奄美市の市民課職員の方)
から「台風の影響で、飛行機が欠航になり、長崎入りできない!」

スタッフからは「えぇぇ〜!!」と驚きの声。
とは言え、どうすることもできないことだけは間違いなく・・・

どうしたものか。。。

そういえば、事前申込に「多重債務による自死をなくす会」の
弘中照美さんの名前があり、すぐに「弘中さんに電話しましょう。」
と交渉開始。

弘中さんは禧久さんともとても親しい間柄で、
ともに多重債務問題の第一線で活動している仲間なのです。

事情を説明すると、弘中さんもすぐにご理解くださって、
快く登壇することをお引き受けくださいました。

資料の準備も同時進行で行われ、何とか開演を迎える
準備が整ったのであります。

そして、開演。


なんと会場はほぼ満席状態。シンポジウム後半には
立見の人がでるほどになり、500名ほどの参加でした。


シンポジウムと平行して、遺族相談、こころの相談、
消費生活相談も開催され、各ブースだけでは解決できない
ことを、次の相談ブースにつなぐなど連携も図った相談体制
があり、多くの方のご利用があったそうです。




◇◇


さて、当日の中身ですが、副知事の挨拶から始まり、
内閣府の高橋氏による自殺総合対策大綱の説明。

次にライフリンク代表の清水氏が
「自殺のない『生き心地の良い社会』をめざして」
と題しての基調講演でした。

そして、自死遺族からのメッセージ。
長崎では2名のご遺族が登壇され、
それぞれの体験を語って頂きました。
会場全体がそのメッセージに耳を傾け、
まさに会場が一体となった感じでした。


シンポジウムは、
コーディネーターに大塚俊弘氏(長崎こども・女性・障害者支援センター)、
シンポジストに清水氏(ライフリンク)、
緊急出演の弘中氏(多重債務による自死をなくす会)、
そして私、の3名でした。







コーディネーターの大塚氏から
長崎県の現状や取組み、今後の展望などの説明。

弘中氏による遺族としての体験や取り組んでいる活動の紹介。







長崎での分かち合いの会の報告を山口が行い、

続いて清水氏によるコメントを皮切りに、

「私たちにできること」のテーマを
考えてきました。






自殺に対する偏見を取り除いていくこと、
遺族が悲しみや悩みを打ち明けられる場を広げること、
などの意見がありました。

また、遺族支援や自殺防止のためにも民間団体や行政が連携して
対応していくことが必要と締めくくられ、併せてひとりひとりが出来る
ことを考えていくことの大切さを確認しました。

そして、メッセージリレーでは「見て、聞いて、そして動く」。

ご遺族や自殺を考える人たちの想いや姿、現実をしっかりと見つめ、
じっくりとその声に耳を傾け、地域のひとりひとりが実際にアクションを
起こしていこう、というものです。

暑い中、会場に足を運んでくださった多くの方々、
この日のために準備を進めてこられた行政と民間団体の方々、
会場には参加できなくともこの問題に関心を持っていただいている方々、
それぞれの想いが形になったシンポジウムだったと思います。

以上、長崎での報告です。

山口 和浩


◇◇


番外編として準備の様子を少しご紹介します。

今回は「遺族支援」が1つのテーマではありましたが、
長崎では行政が中心となりながらも民間と連携して
取り組むことを積極的に進めていました。

準備段階から数回の会合を設けたり、案内告知として
地方番組に行政職員と民間団体で出演したりとしてきました。

また、広報を担当された行政の方は、
「シンポジウムは内容も当然のことながら、
より多くの県民の方に参加してもらうことが大切なことで、
もし会場に足を運べなくても、開催されていることを
知ってもらうだけでも啓発になる。」と語っていました。

「分かち合いの場」だけが遺族支援ではなく、
自殺の偏見をなくすために、また、関心をもってもらうためにも、
啓発はそれ自体が「遺族支援」に「自殺予防」にもつながっているはずです。

きっと、こうした積み重ねが、
「私たちにできること」を見つけ出すヒントになっていくのだろうと感じました。