ある映画営業マンの死 [2009年06月21日(Sun)]
だーひょーりじとナダッちは、今、久留米から帰ってきました。映画配給会社のセールスを担当していたHさんが今朝亡くなって、そのお通夜に行ってきました。体調が悪いのでちょっと療養するとの話を聞いたのが4月、GWあたりに手術、それこそ1週間ほど前そろそろ職場復帰かなという噂を聞き良かったねと話していたところでした。映画のセールスは1960年代が最高潮で何をやっても当たる、またその筋の人たちともうまくおつきあいをやらなければいけない世界だったのですが、そんな時代を知っていて酸いも甘いも知っている営業マンが殆どいなくなりました。Hさんは映画館の支配人もやっておられ劇場の運営のノウハウも知っている営業マンでした。歴史の移り変わりを見つめてこられた人がまた1人この世から少なくなりました。人間の命は、地球や宇宙の歴史からみたらほんの一瞬です。今日こうやってブログを書いていることなんて、一瞬も一瞬であり、世の中にとっては何も影響しないでしょう。
Hさんが見てきた時代は、ビデオやDVDが出回ったり、シネコンができて過去の遺物になりつつあります。でも、そんな時代はいい意味でも悪い意味でも人と人がいまよりもっと係わっていたような気がします。時代が変わっても、変わらないで残したいものがあります。それは人それぞれあるでしょうが、人間が追い求める“本質”は同じ匂いがすると思います。 Hさんのご冥福をお祈りします。 |