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天童市議会の判断は妥当か/一般質問ゼロ [2008年07月06日(日)]
河北新報の社説(6月30日)です。

にわかには信じられない出来事が天童市議会であった。
6月定例会(6―18日)で、執行部に対し市政運営の在り方などをただす一般質問をした議員が一人もいなかったのだ。

例年、10人から十数人の議員が一般質問に立っているが、今回は遠藤登市長が病気療養中で不在のため、一般質問をしないことを決めたのだという。
武田貞夫副市長が職務代理者であり、市長の代役は存在する。議会側の言い分を聞こう。

「一般質問には市長が答弁すべきだ。選挙で有権者の負託を受けた市長と、そうではない副市長では言葉の重みが違う」(議会運営委員会幹部)。
一見まともな主張にも聞こえるが、果たしてそうだろうか。

一般質問は議員が執行部の施策の是非をただし、有権者に対する義務を果たす貴重な機会。それを今回、22人の天童市議は自ら放棄した。6月定例会には市税条例の一部改正案など7議案が提出されたが、論戦はないまま原案通り可決した。

天童市議は月額39万3000円、年間で約640万円の報酬を得る。言うまでもなく、原資は市民の血税。誰一人も一般質問をせずに定例会を終えた議会のメンバーが、規定通りに報酬を得ることが妥当なのかどうか。議論の余地があるだろう。

福島県矢祭町議会では昨年の12月定例会で議員報酬を日当化する条例案が議員提案され、可決。議長も議員も議会活動1日につき一律3万円を受け取るだけにした。年間30日の定例会に出席しても、受け取る全報酬は90万円にとどまる。

その矢祭町議会の6月定例会では議長を除く9人の議員のうち8人が一般質問に立った。報酬の金額の是非はともかく、議員の責任を果たさない以上、せめて有権者への説明が必要だ。

今回の天童市議会の判断について、「おかしい。聞いたことがない」と驚くのは、議会の監視活動を続け、「議員通信簿」を発行している神奈川県の市民団体「相模原市議会をよくする会」の赤倉昭男代表。

「議会の答弁書は市長がすべて書くわけではなく、実務を熟知している副市長や部長は答弁できるはずだ。市長不在は理由にならないし、議員の怠慢としか思えない」と批判。「議会が仲良しクラブになっているのではないか」との見方を示す。

議員はチェックされなければならず、有権者が関心を持ち続けることが大事だ―と、赤倉代表は強調する。常に有権者の目にさらされている相模原市議会ではその後、有意義な議論が展開されるようになったという。

翻って天童市議会。定例会での傍聴人はほとんどいなかった。この緊張感のない環境が、一般質問ゼロの異常事態を生んだと言えるのかもしれない。

「議員とは何ですか?」、天童市の市議に問うてみたいと思います。
Posted by mr.kyodo at 05:52
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