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[詳細報告]「貧困家庭の子ども等へのサポートを考える〜青少年の意見を京都市に伝えよう」 [2016年12月22日(Thu)]
2016年9月24日(土)に
「貧困家庭の子ども等へのサポートを考える〜青少年の意見を京都市に伝えよう」というテーマにおいて,青少年がワークショップでアイデアや提案を出しあった。参加者の多くは,貧困家庭の子どもと接するボランティア活動等に参加している。

☆*☆*☆*☆*☆*ワークショップ概要☆*☆*☆*☆*☆*☆*
【テーマ】「貧困家庭の子ども等へのサポートを考える〜青少年の意見を京都市に伝えよう」
【日時】2016年9月24日(土)9:20−12:20
【場所】キャンパスプラザ京都2階第2会議室 <京都市下京区> 
【当日参加者数】37名
【京都市職員参加者数】6名
【全体ファシリテーター】赤澤 清孝(ユースビジョン)
【グループファシリテーター(進行役)】
・池田 英郎(塔南の園児童館 館長)
・志賀 信夫(大谷大学文学部 助教)
・竹田 明子(京都市ユースサービス協会 チーフユースワーカー)
・村井 琢哉(山科醍醐こどものひろば 理事長)
・幸重 忠孝(幸重社会福祉士事務所 代表)
・横関 つかさ(京都市ユースサービス協会山科青少年活動センター ユースワーカー)

☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*

 文化市民局共同参画社会推進部勤労福祉青少年課からの挨拶の後,ファシリテーターの赤澤の進行でスタートした。

■セッション1「お互いを知ろう」
 まず,この会場にどんな人々が集まっているのかを知るために,一つの輪に並び(同じ所属団体の人は集まる),所属のある人は団体の活動紹介を含め,それぞれ自己紹介を行った。
 学習支援や居場所支援など,「子どもの貧困」に関わるさまざまな活動をしている青少年が集まっていることを確認した。また,グループのファシリテーター(進行役)として参画していただく6人の方にも自己紹介をしていただいた。グループファシリテーターは,「子どもの貧困」に関わる研究や実践をしている方にご協力をお願いした。

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■セッション2「京都市における貧困家庭の子ども・青少年の『いま』」

 次に,保健福祉局子育て支援部児童家庭課主任の野村さんより,貧困家庭の子ども・青少年の支援について,国の動向や京都市の現状,これまでの取り組みなどについて説明をしていただいた。

「国の動向としては,平成24年の日本の子どもの6人に1人が貧困状態にあるという調査結果等を受け,平成26年1月には子どもの貧困対策に関する法律が施行されました。また,同年8月には,子供の貧困対策に関する大綱が出され,すべての子ども達が夢と希望を持って成長していける社会の実現をめざし,『教育の支援』『生活の支援』『保護者に対する就労の支援』『経済的支援』について重点施策を打ち出しています。」
「京都市では,子育て支援施策の総合的な計画である『京都市未来こどもはぐくみプラン』のもと,さまざまな機関と連携しながら,貧困状態にある子どもや養育力に課題のある家庭を早期に把握し,支援や施策につなげています。」
「今年度,多岐にわたる施策を全庁一丸となって施策の融合・実施をするため,『貧困家庭の子ども・青少年対策プロジェクトチーム』を庁内で立ち上げました。まずは,きめ細やかな実態把握を行うため,アンケートによる実態調査と関係団体・施設等のヒアリングを進めているところです。今年度中には,実施計画を策定します」
「今回のワークショップは,実態把握の一環として実施しています。現場の活動に関わっている方も多いということですので,今日は,活動を通して感じていることをたくさん聴かせてください。よろしくお願いします。」

<京都市未来子どもはぐくみプラン>
http://www.city.kyoto.lg.jp/menu3/category/47-15-0-0-0-0-0-0-0-0.html
<貧困家庭の子ども等に係る実態把握のための「京都市子どもの生活状況等に関する調査」の実施について>
http://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000203773.html

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■セッション3「青少年から見た貧困家庭の子ども・青少年の『いま』」
  6つのグループにわかれ,参加者自身が関わるボランティア活動等で接している貧困家庭の子ども・青少年の状況や,活動で感じていること,悩んでいること等についてグループ内で共有を行った。
 グループでの青少年の声や思いを直接聴くため、グループには京都市側の参加者が1人ずつ入った。

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■セッション4「貧困家庭の子ども・青少年のよりよい未来をつくるには?」
  自分たちの活動を通して感じていること,また,新聞等ニュースで見聞きしていることやセッション3での気づきをふまえ,貧困家庭の子ども・青少年に対する施策のアイデアや意見について付箋を用いながら出し合った。
 アイデアを出す際には,「学校」「家庭」「その他の場所(地域等)」に分けて,それぞれにどのような支援があればよいか、議論した。


■セッション5「京都市の貧困家庭の子ども・青少年施策のこれから」

  セッション4にてグループで検討した内容について,全体発表を行った。その後,グループの進行を担当いただいたファシリテーターからコメントをいただいた。

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<各グループで出されたアイデア>
アイデア一覧.pdf

●Aグループファシリテーター
「「支援者の支援」ということが出ました。これは非常に重要です。活動の継続可能性を担保するために,支援者支援は大事な視点です。また,給食,部活,銭湯,ゲーム,子どもの移動の問題などが各班から出ましたが,まとめると,子どもの幸せ,子どもの希望を追求するための自由をどう獲得していくか,拡大していくかという話につながります。貧困家庭だけ,と区切るのではなく,京都市全体の子どもの自由をどうひろげるかという発想をすることで,すべての子どもの幸福につながっていくと感じました」
●Bグループファシリテーター
「グループのメンバーは自分の視点だけではなく,ケースワーカー,学校の先生,保護者など多様な視点を持っていて,驚きました。「支援者の支援」について思うことは,ここにいる大学生も,子どもたちを支えている立派な支援者であること。スーパーバイズも含め,大学生が活動するための保障をさらに進めてほしい。また,食べる,学ぶ,遊ぶなど,あたりまえのことについては,貧困家庭だからというのではなく,京都のすべての子どもにあたり前にあるような社会がのぞましいと思っています。」
●Cグループファシリテーター
「今回のワークショップを通じて,学生たちがとても悩んでいることを実感しました。課題をしっかりとらえていて,どこまでやるのか,どこまで親支援ができるのかなど,とっても悩んでいる。そこをどのように応援できるのかをもっと考えていきたい。小さな地域の単位でそれができるのが理想ではないかと思います。その地域の中で豊かな子ども時代をつくっていく,それを地域のみんなが協力して実現していくようにしていきたい。」
●Dグループファシリテーター
「今回の参加者は学生が多かったですが,一方で,専門職,20代が少ないのが気になりました。そういう人たちがこのような会に来るようになれば,学生たちもそんなに悩まなくてもいいかもしれない。専門職,20代がこのような場とつながる機会づくりも重要だと感じました。それから,私としては,子どもの声が直接発信される機会がもっと増えてほしいと思っている。京都はコミュニティラジオなどさまざまなツールが発展しているので,そういったものも利用できないかと考えています。」
●Eグループファシリテーター
「朝9時にここに来て,みなさんの熱心な姿に驚き,感動しました。遅刻もなくみなさんが揃って嬉しかったです。グループでの話をきいていて,しんどい子たちの現状を参加者のみなさんが目の当たりにしていることを実感しました。発達障害の傾向がある,家ではご飯が食べられない,下の子を見ているので学校に行けていない等々,いろんなしんどさを見ているんだなと。そんな人たちからの意見なので,ぜひ京都市には,今回参加した人たちの声をいかす政策づくりをしていってほしいと思いました。そのための協力もしていきたいです。」
●Fグループファシリテーター
「すごく熱量の高い場だったと思います。それだけに今回のワークショップが今後どういう形で政策になっていくのかがポイントだと思います。土曜日の朝早くからこれだけの若者たちが集まって出された思いが行政にどういかされていくのか。市政参加は選挙だけではなくこういう形もあることを今日の参加者のみなさんには知ってほしいです。このワークショップで出した意見が政策になった!と,みんなが実感していけるよう,これからの京都市に期待し,注目していきたいと思います。」

最後に,保健福祉局子育て支援部児童家庭課主任の野村さんから,今回のワークショップを終えてコメントをいただいた。
「本日は本当にありがとうございました。まず感謝の言葉を伝えたいです。多くの方に参加していただき,意見をたくさん出していただけて嬉しかったです。みなさんの意見をきちんと生かしていけるよう,担当として精一杯がんばっていきたいと思っています。
また,本日いただいた意見については,とりまとめて,計画づくりに反映していきます。「この意見がどうなったのか?」については何らかの形でみなさんにフィードバックするようにしますので,よろしくお願いします。本日はありがとうございました。」

■ 参加者の声(一部を抜粋)
・以前自分の中でモヤモヤしていたことを「支援者の支援」という言葉で表していたことを聞くことができた。いろいろな立場であったり,いろいろな意見を聞くことができた。
・「こどもの貧困」という問題に関心を持ち,支援について考えたいという志をもった同世代の方々と交流できたことが最もよかったです。
・「子どもは本当にそれを望んでいるのか」という意見。支援者の自己満足になっていないか改めて考えさせられた。
・意見交換を通して,自身の活動をふりかえるきっかけとなったこと。
・とにかく普段なかなか会うことのない人たちと議論し,様々な価値観を知ることができました。地域,学校,家庭または行政でできることはまだまだたくさんあり,それぞれ実際に形にするにはどうしたらいいのかを考えていく必要があるなと思います。
・市からたくさん人が来られていたこと。2−3人くらいは来られると思っていましたが,全テーブルに配置されていて本気度を感じました。
・行政職員の方から見解を述べていただく時間が増えればありがたいです(今回は時間に余裕がなかった)
・今回のワークショップを有効に活用した政策に期待しています。
・今後,政策への反映がどのようにされたか今回参加した人たち全員に連絡(配信)してほしいです。


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