「協働とはどういうことなのか」「何が必要なのか」をNPOと行政が一緒に考えることで、NPO側と行政側の認識の溝を埋め、質の高い協働事業の実現を目指すための学習会の第2回。NPOと行政双方から25名の参加者があり、具体的な協働事例の中から、協働について考えました。

まず最初に、NPO協働推進室職員であり、プライベートで様々なNPO活動もしている鈴木康久さんから、「協働にはいろいろあります」というテーマで、「公の役割」や「協働の形態」についてミニ解説がありました。(これからお薦めの協働形態は「協働協定」です。)
その後、具体的な協働事例として、お二人の方に事例報告をいただきました。
お一人目は、NPO法人ビオトープネットワーク京都 副理事長の瀬口和矩さんです。ビオトープネットワーク京都が、京都府や企業と協働で実施されている「屋上ビオトープづくり」や木津川右岸運動公園(仮称)での「府民参画・再生の森づくり」について、協働の経過や取り組み内容をご報告いただきました。
「これらは大変時間のかかる事業。企業と違い、費用対効果の合わないものにでも取り組めるNPOだからこそできること(その分、経済面での課題はあるが)」、「自分たちの社会的使命(ミッション)は、ビオトープをキーワードにした緑のネットワークづくり。NPO内でミッションを明確にすることが大切」というお話をいただきました。

お二人目は、NPO法人京都オレンジの会理事の山田孝明さん。「行政と民声との取り組みについて」というテーマでお話しいただきました。
京都オレンジの会は、ひきこもりの若者やその家族に向けて、社会参加のきっかけとなる支援活動を展開されているNPO法人。12年前に活動を始められた頃は、まだ、ひきこもりに対する行政の認識が薄かったため、困っている人がとにかく集える場をつくろうと、NPO単独で取り組みを開始したこと。その後、行政も取り組みの必要性を認識するようになり、京都府と協働で、ひきこもりの若者向けの「職親制度」を実現することができたこと。この実現には、行政との協働に加えて、NPO同士の協働が非常に大切であったこと、などについて、熱く語っていただきました。
事例報告後の意見交換では、「現場の話が聞けてよかった。20〜30年後のNPOがさらに楽しみ」といった感想や、「NPOに事業委託する場合、委託費の中の人件費の積算はどうされているのか」等の質問が寄せられました。
(スタッフ:小西 葉子)