ノーマライゼーション
[2019年02月20日(Wed)]
「 ノーマライゼーション 」という言葉を
耳にするようになって、20年以上が経ちます。
障がいのあるひとや高齢のひとが、
ほかのひとびとと
同等に 生きる・生きることができる
社会環境の整備、実現を目指す 考え方。
この「 ノーマライゼーション 」という言葉を
使う際に指すひとは、
障がいのあるひとや高齢のひと “ 自身 ” が
一般的です。
この「 ノーマライゼーション 」を考えた時、
大きな そして とても大切なことを
置き去りにしている と
気付いているひとがいると思います。
障がいのあるひとや高齢のひとの
家族にも
「 ノーマライゼーション 」は 当てはまる
と いうことを。
障がいのある子をもつ親が、
自らの老いを受け入れるときに
感じていることを
知るひとは、
どれだけいるでしょうか。
重い障がいのある子の
介護を担い続けている親たち。
親による子の介護は、
子が何歳になっても
「 それ(親が見ること)は あたりまえだ 」
と 見られることがほとんどです。
親をはじめ そのきょうだいなど
「 障がい者の家族 」の
「 ノーマライゼーション 」に
社会は 目を向けるところまでいっていないのが
現状です。
そこで、
障がいのある子を
介護しながら暮らす親たちが、
どのような生活を送り
どのような人生を生きているのか、
自身の老いを前に
何を望み
何を考えているのか、など
「ふつうに 老い病むことができない」親たちの
ノーマライゼーションについての
シンポジウムが 開催されます。
障害者家族の ノーマライゼーションを考える
〜 わたしたちは ふつうに老いることが できない 〜
日 時:2019年3月3日(日)
13時 〜16時 【 開場:12時30分 】
場 所:日本福祉大学名古屋キャンパス 北館8階8AB教室
愛知県名古屋市中区千代田5−22−35
https://www.n-fukushi.ac.jp/about/campus/campus-map/nagoya/index.html
申し込み:不要
参 加 費 :無料 ※但し、資料代を当日徴収
――障害者を介護する親による悲しい事件が
あとを断ちません。
親たちは、どのような生活を送り、
どのような人生を生きているのでしょうか。
自身の老いを前に、
親は何を思い、何を望むのでしょうか。
親の生活や思いから
家族のノーマライゼーションを考えます。
ぜひご参加ください。 ――
( フライヤーより )
3つの講演
「追い詰められた親が引き起こした殺人事件」
「親たちはどのように生きているのか?」
「老いていく親として思うこと」に、
ミニコンサート、そして
トークセッション
「家族のノーマライゼーションを考える」と、
障がいのあるひとの家族の
赤裸々な話を聞き、考える内容になっています。
このような内容のイベントを
全国各地で開催してほしいと思うのは、
私だけではないと思います。
なかなか
話しにくいと思われがちな内容ですが、
知ってもらうことからしか
始まらない。
「 ふつうに 老い病むことができない 」。
親自身が、身体が動きにくくても 病気でも
「 この子を介護するのは わたししかいない 」。
そう思っている思い込んでいる
親たちのことを、
皆さんは どれくらい知っていますか。
「 この子を介護するのは わたししかいない」。
そう思い込ませている一端に
あなたは かかわっているかもしれません。
*一般社団法人 日本ケアラー連盟
東京都新宿区新宿1-18-10
橋場コーポ305号室
https://carersjapan.jimdo.com/