学ぶ作業所 2
[2011年12月08日(Thu)]
先日 ご紹介した 「 学ぶ作業所 」 。
特別支援学校の高等部を 卒業してすぐに
「 働く 」 のではなく、
健常と呼ばれるひとが 大学や短大に行くように、
障がいがあっても、
もう少し「 学ぶ場 」 が欲しい
という想いが 形になる 場。
そんな学ぶ場を 京都市内に開設準備中の
『 プエルタ 』 さんに、先日 お話を聞きました。
10代の間に すこし寄り道をして、
生活全般を 豊かにしていくための 経験を積む 場づくり。
「 教えてもらっていないだけ 」
「 学ぶ機会がなかっただけ 」 ということが
まだまだたくさんあるなかで、役立つ知識 だけでなく、
「 そんなこともあるんだ 」
という 発見や驚きを 大切に、生活全般を豊かに、
そして 生活の幅を拡げるための
カリキュラムを 組まれています。
開設予定地は ビルの1階 約98u。
開所にあたり、
十分な設備を持ち合わせない現状を逆手にとり、
地域の公共施設を 利用することにより、
活動の幅を拡げる 予定です。
たとえば 運動をするときは、
市スポーツセンターへ公共交通機関を使って移動し、
昼食は 近くの商店街で外食をします。
調理実習をする時 には、
市青少年活動センターの調理室を利用し、
これも 公共交通機関を利用し
商店街で材料の買い物をして、
という ぐあいです。
そして 大きな特徴 とも言えることは、
大学の研究室との連携 です。
プログラムの充実 につながる、
大学生との活動や
大学の設備を利用しての活動も あります。
高校を卒業したあとの
同年代のひととのかかわり。
これは 今まで
なかなかできなかったことです。
全国、おもに近畿で、
学びの場が 拡がるなかで、
大学との協働は めずらしいことです。
多岐にわたった取り組みが今、
始まろうとしています。
*プエルタ さん は、
2012年4月に開所予定。
障害者自立支援法の自立訓練事業(生活訓練)を
実施の予定です。
特別支援学校 高等部・専攻科 に相当する
2年間のカリキュラムを 想定しています。
利用対象は、
知的に障がいのある 18歳以上のひと です。
学校新卒者でなくても 利用できます。
定員は20名ですが、
初年度は 諸事情から12名の予定。
訓練期間は 2年間(最長3年間)です。
実費負担は、自立支援法に基づく利用料のほか、
昼食費など必要実費と
研修旅行等の行事にかかる費用です。
体験実習については、
新規事業所のためできません。
しかし 来年1月下旬より、
予定地内の見学は可能 とのことです
(事前連絡を必ずお願いします)。
*NPO法人 プエルタ
自立訓練事業プエルタ準備室
京都市北区小山元町17番地 北山グランドビル1階
http://puertakyoto.web.fc2.com/index.html
E-mail:puerta.kyoto2011@gmail.com
*現在、全国にある
学びの場は 下記の9カ所です。
( きょうの福祉 調べ )
「たなかの社 フォレスクール」
和歌山県田辺市(2008年開設)
「はぐるま共同作業所 結い」
和歌山県和歌山市(2009年開設)
「きのかわ共同作業所 シャイン」
和歌山県岩出市(2010年開設)
「ジョイスクール」
岡山県倉敷市(同上)
「ひまわり共同作業所 ラ・ポルテ」
和歌山県有田市(同上)
「チャレンジキャンパスさっぽろ」
北海道札幌市(2011年開設)
「エコール KOBE」
兵庫県神戸市(同上)
「なぎのき作業所 ステップ」
和歌山県新宮市(同上)
「生活支援活動センターろむ きらり」
京都府丹後市(同上)
→2012年度 開設予定は、
プエルタさんと下記の2カ所です。
「ぽぽろスクエア」 大阪府堺市
「カレッジ福岡」 福岡県福岡市
タグ:学ぶ作業所・専攻科
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