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きょうの福祉


「障がい者というコトバを
    使わなくて済む社会になればいいなぁ」

 障がいのあるひとが、
 地域で役割を担い、ふつうに生きる。。。
 この願いに向かう kyokyo の日々をつづります。



「今出来ること」という一人ひとりの小さな道が一緒になって大きな道へ
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ノーマライゼーション [2019年02月20日(Wed)]

「 ノーマライゼーション 」という言葉を
耳にするようになって、20年以上が経ちます。

障がいのあるひとや高齢のひとが、
ほかのひとびとと
同等に 生きる・生きることができる
社会環境の整備、実現を目指す 考え方。

この「 ノーマライゼーション 」という言葉を
使う際に指すひとは、
障がいのあるひとや高齢のひと “ 自身 ” が
一般的です。

この「 ノーマライゼーション 」を考えた時、
大きな そして とても大切なことを
置き去りにしている と
気付いているひとがいると思います。

障がいのあるひとや高齢のひとの
家族にも
「 ノーマライゼーション 」は 当てはまる
と いうことを。



障がいのある子をもつ親が、
自らの老いを受け入れるときに
感じていることを
知るひとは、
どれだけいるでしょうか。

重い障がいのある子の
介護を担い続けている親たち。

親による子の介護は、
子が何歳になっても
「 それ(親が見ること)は あたりまえだ 」
と 見られることがほとんどです。

親をはじめ そのきょうだいなど
「 障がい者の家族 」の
「 ノーマライゼーション 」に
社会は 目を向けるところまでいっていないのが
現状です。

そこで、
障がいのある子を
介護しながら暮らす親たちが、
どのような生活を送り
どのような人生を生きているのか、
自身の老いを前に
何を望み
何を考えているのか、など
「ふつうに 老い病むことができない」親たちの
ノーマライゼーションについての
シンポジウムが 開催されます。



障害者家族のノーマライゼーションを考える.jpg


    障害者家族の ノーマライゼーションを考える
  〜 わたしたちは ふつうに老いることが できない 〜

 日 時:2019年3月3日(日) 
         13時 〜16時 【 開場:12時30分 】
 
 場 所:日本福祉大学名古屋キャンパス 北館8階8AB教室
      愛知県名古屋市中区千代田5−22−35
      https://www.n-fukushi.ac.jp/about/campus/campus-map/nagoya/index.html

 申し込み:不要
 参 加 費 :無料 ※但し、資料代を当日徴収



――障害者を介護する親による悲しい事件が
 あとを断ちません。
 親たちは、どのような生活を送り、
 どのような人生を生きているのでしょうか。
 自身の老いを前に、
 親は何を思い、何を望むのでしょうか。
 親の生活や思いから
 家族のノーマライゼーションを考えます。
 ぜひご参加ください。 ――
             ( フライヤーより )


3つの講演
「追い詰められた親が引き起こした殺人事件」
「親たちはどのように生きているのか?」
「老いていく親として思うこと」に、
ミニコンサート、そして
トークセッション
「家族のノーマライゼーションを考える」と、
障がいのあるひとの家族の
赤裸々な話を聞き、考える内容になっています。


このような内容のイベントを
全国各地で開催してほしいと思うのは、
私だけではないと思います。

なかなか
話しにくいと思われがちな内容ですが、
知ってもらうことからしか
始まらない。


「 ふつうに 老い病むことができない 」。


親自身が、身体が動きにくくても 病気でも
「 この子を介護するのは わたししかいない 」。

そう思っている思い込んでいる
親たちのことを、
皆さんは どれくらい知っていますか。

「 この子を介護するのは わたししかいない」。
そう思い込ませている一端に
あなたは かかわっているかもしれません。






*一般社団法人 日本ケアラー連盟
東京都新宿区新宿1-18-10
橋場コーポ305号室
https://carersjapan.jimdo.com/













支援3  [2019年02月14日(Thu)]

先日、このような記事を 目にしました。


「 あえて「マスクなし対応」好評 
  市役所、風邪の職員は… 」
 ( 2019年2月6日付け:朝日新聞 )


青森県むつ市では、役所の窓口で
市民と応対する際に
職員に対して
特段の事情がないかぎり
「 不快な印象を与えない 」という
窓口対応改革の一つとして、
「マスク」を付けずに
接するように求めている、と ありました。

体調の悪い職員には
窓口対応をさせない、とし
自宅で休ませることを徹底した上で
ノーマスクを推進している、と続きます。

「マスク」をしていると、
「 表情が見えづらく 不快な印象を与えかねない」
「 会話が聞き取りづらくなり、
説明の内容が 十分に伝わらないおそれがある」と
着用禁止の理由が。

マスクの着用について、
アレルギーなどの健康上の理由や
業務上必要な場合や
抵抗力の弱い子のいる家庭をもち
病原菌を家庭に持ち帰りたくないと
心配する職員もいることから、
一律に マスクの着用を
禁止することまではしていない、とありました。

このむつ市の対応には、
賛否両論があると思います。
わたしは、むつ市の対応に賛成です。

その理由は
ひとつに、応対するひと(市民)に
安心感を与えるというその姿勢について、
もうひとつは、
体調の悪い職員は
自宅で休ませるという市側の対応 です。


そして、
この記事を読みながら
真っ先に浮かんだ光景がありました。

福祉事業所内での光景です。

風邪やインフルエンザが流行している時期とはいえ
その職員さんのほとんどが
いや そこにいる全員が
「マスク」を付けて
利用者と向き合う光景。

異様、というと
言いすぎかもしれませんが、
それにも似た思いを持つひとは
わたしだけではないと思います。

必要、なことなら まだしも
過剰、な対応に見えることも しばしば。
予防、と称して着用し続けるひとびとに
利用者と呼ばれるひとたちが感じている
「 顔の見えない不安 」に
思いをはせることはないのか、と問いたい。


通勤途中での着用や
花粉症などの疾病に関するものは別として、
福祉事業所内での
「マスク」の着用について、
「マスク」を 日々し続けることから
何が そこで 起こっているか。

職員さんと
利用者と呼ばれるひとたちが
コミュニケーションを取る際に、
その「マスク」は
コミュニケーションの大きな妨げに
なっているのです。

ひとがひとと接するとき、
その「 表情を見る 」ことは
コミュニケーションをとるうえで
大きな一助に なっています。

障がいのあるひとも同じです。

と いうより、
障がいのあるひとの中には、
健常と呼ばれているひとよりも
ひとの「 表情 」に敏感で
「 表情 」で場の状況を知るひとがいること
それは 周知の事実です。

お互いの表情から読み取れることが
どれだけあるか、
大切なことがどれくらい含まれているのか、を
職員さんたちは 知っているはずです。

だったら、なぜ
必要以上に「マスク」を着用するのでしょうか。


自身の表情を「 隠す 」
「マスク」の着用について、
今一度、考えてみてください。

マスクの着用を最低限にし、
「 表情から安心感を持ってもらえるように」。

これも「 支援 」のひとつだと思います。













たのしくてふしぎ [2019年02月09日(Sat)]


今年も開催されます。

アトリエやっほぅ!!さんの
展覧会の案内です。


たのしくてふしぎ .jpg


        〜 たのしくてふしぎ 〜

 会 期:2019年 2月11日(月・祝)〜 17日(日)
         12時 〜19時 【 最終日は18時迄 】

 場 所:同時代ギャラリー 
      京都市中京区三条通り御幸町角1928ビル2階
      http://www.dohjidai.com/
      ※ 2019年から 同時代ギャラリーさんは、
        1928ビル1階から2階へ 移転されました。
 
 主 催:京都市ふしみ学園
 後 援:京都新聞、産経新聞厚生文化事業団、
     京都ほっとはあとセンター
 助 成:京都府 地域アート展開催事業




2011年から9回目の
今年のタイトルは
“ たのしくてふしぎ ” 。

いつも
どの作品にも
温かみを感じる
やっほぅ!!さんの作品。

いろいろなことを想像しながら、
ぜひ 会場へ
足を運んでみてください。





*京都市ふしみ学園 アトリエやっほぅ!!
京都市伏見区紙子屋町544
http://atelieryoohoo.com













地域の風景  [2019年02月04日(Mon)]


多様、という言葉を
よく耳にするようになった 日本。

ほんとうに
さまざまな “ 多様 ” が あるなぁと
思う機会が増えました。


たとえば
認知症のある高齢のひとと
障がいのある子や不登校の子が同居する
三世代家族が
支援を必要とした場合、
その 支援窓口は
1つではなく、
いくつかの窓口へ
出向かなければならない現状があります。

高齢のひとは 高齢のひと、
障がいのあるひとは 障がいのあるひと、
障がいのある子は 障がいのある子、
不登校の子は 不登校の子、と
支援窓口が
分けられているからです。

多様なケースから
「 福祉 」において
「 分けられる 」ことが 多々生じていますが、
これらの弊害については
今までにも 多くのひとびとが
声をあげています。なのに
その「 一元化 」は 可能になりません。


「 福祉 」とは 何なのでしょうか。
「 福祉 」とは 誰のためなのでしょうか。

「 福祉は こうあるべき 」という
概念を取り払うことから、
本当に必要としているひとびとの福祉が
生まれるのではないか、と。


「 福祉 」という枠組み。
もちろん、それらの中には必要なものもあり
そこから、進む未来もあります。

でも、従来の福祉の枠にとらわれず
さまざまな「 分野 」を 行き来し、
それらの良さを 組み合わせながら
その地域の課題に沿って取り組むもの、それが
今必要とされている「 福祉 」だと思うのです。

そして、今必要とされている「 福祉 」とは
10年後20年後の
地域の風景を つくっていくことだ、と。

「 地域の風景 」。

「 地域の風景を ととのえる 」それが「 福祉 」。


そして、思います。
地域社会を
再構築していくときに
中心的な役割を担っていくものは
「 福祉 」だと。

「 地域の風景をととのえる福祉 」。

多様な分野のひとびとが
垣根を越えて
考える機会を
増やしていくこと。

これこそが 今、必要なことです。













創16th 〜 えがおの手しごと展 〜 [2019年01月30日(Wed)]


今年も 始まります。
京都府長岡京市にある
あらぐささんの展覧会『 創 』の
案内です。



DSC_3153.JPG


           創 16th
      〜 えがおの手しごと展 〜

 日 時:2019年 2月2日(土)12時 〜17時
             3日(日) 9時 〜17時
             4日(月) 9時 〜15時

 場 所:長岡京市立 産業文化会館 1階ホール
      京都府長岡京市開田3丁目10ー16
      ( 阪急電車・長岡天神駅下車 徒歩5分、
       JR・長岡京駅下車 徒歩10分 )
     【 入場無料 】




今年のテーマは、
“ 見つけよう!自分スタイル 〜生活雑貨〜 ”。

さをり織りやフェルト、ビーズ、
和紙、染め、マーブリング作品など
日々の活動でつくられた作品を
展示されるそうです。

ウキウキ春雑貨 ”、
あったかグッズ ”、
昨年は “ アクセサリー ”と、
毎年 テーマを設けて
一年間の集大成を 展示販売される
『 創 』。

一つひとつの作品を
見て、触って、感じてほしいという
思いのこもった作品展です。

お近くのひとは、ぜひ
足を運んでみてください。






*社会福祉法人 あらぐさ福祉会
障害福祉センターあらぐさ
京都府長岡京市井ノ内広海道42−3
Tel:075(953)9212
http://www.aragusa-fukushi.jp/














定着支援 [2019年01月24日(Thu)]


障がいのるひとが社会で働く。
そこには、
健常と呼ばれるひとが社会で働くことに
さまざまな面で
“ たす(+)ひく(−)” ことが必要です。

「 障がいがある 」と言っても、
生まれついての障がいであったり
発達とともにわかる障がいであったり
病気や事故で負った障がいであったり、と
そのひとそのひとにより
“ たす(+)ひく(−)” ことは ちがってきます。

拙ブログでは、これまで
#働く #農福連携
障がいのあるひとが
社会で働くことについて
さまざまな角度から ふれてきました。

そして、昨今では、働く上で
“ たす(+)ひく(−)” ことが必要な
障がい者手帳を取得していないひとも
少なからずいる ということが
明らかになってきています。

そのような中で、先日
『 職業リハビリテーション 』という言葉を
初めて 耳にしました。

障がいがあることにより、
職業に就くこと
そして それを続けることが
困難なひとに、
職業を通じた社会参加や
経済的自立の機会を
つくりだしていく取り組みで、
職業相談や職業訓練、職業紹介などの
職業的なサービスと、
就労を維持向上させるために必要な
福祉的な生活支援を含んだ
働きかけを行うそうです。



昨年来 社会問題となっている
障がい者雇用率について
話す際に、
忘れてはならないことがあります。

障がいのあるひとが
たとえ、就労できても
その職場で
仕事を続けることができなければ
何もならないし、
その職場が
健常と呼ばれるひとと障がいのあるひとが
同僚として働ける環境でなければ
雇用率がたとえ上がったととしても
= 障がいのあるひとが働く社会
ではないのです。

では、障がいのあるひとが働く場には
何が 必要なのでしょうか。

そのひとつが「 定着支援 」だと思います。

「 定着支援 」です。

この定着支援について
考えるイベントが、3月にあります。




      〜 「 定着支援 」を考える 〜

 日 時:2019年3月1日(金)
       13時30分〜16時30分
       【受付13時〜】

 場 所:大阪サテライト(大阪大学中之島センター内)
      大阪市北区中之島4-3-53
      http://www.onc.osaka-u.ac.jp/

 参加費:500円
 定 員:100名 【先着順】
    ※要申込
    社会福祉法人北摂杉の子会ジョブジョイント
    おおさかさんのHP(下記参照)でご確認の上、
    お申し込みください。

 対 象:職業リハビリテーション・就労支援の従事者
     大学の教職員、医療機関、企業等の関心のある方
 主 催:日本職業リハビリテーション学会
     近畿ブロック研究会
 共 催:JSN発達障害者就労支援研究会


▼第一部・基調講演
 「定着支援の理念と方法論」
 〜職業リハビリテーションの視点で考える〜
 柴田珠里さん(日本職業リハビリテーション学会運営理事
 社会福祉法人横浜やまびこの里ワークアシスト所長)

▼第二部・実践報告+パネルディスカッション
 「近畿ブロックの実践報告」
 〜障がい者雇用企業・福祉の取り組みから〜
 シンポジスト
 村山慎一郎さん(株式会社阪急阪神エムテック取締役)
 松居靖明さん(ブランシェス株式会社人事総務部)
 星明聡志さん(社会福祉法人北摂杉の子会ジョブジョイント
 おおさか所長)
 コメンテーター
 柴田珠里さん(社会福祉法人横浜やまびこの里ワーク
 アシスト所長)




障がい者雇用率を語る
自治体や諸団体のひとたちに
ぜひ、知ってほしいです。

障がいがあっても、
自身が望むなら
一人ひとりにあった支援のもとに
働ける社会へ。
少しでも近づけますように。





*社会福祉法人 北摂杉の子会ジョブジョイント
おおさか
大阪市淀川区十三東1-1-6
http://www.suginokokai.com/
E-mail:jobjoint.osaka@gmail.com


*日本職業リハビリテーション学会事務局
福岡県福岡市東区松香台2-3-1
九州産業大学人間科学部倉知研究室気付
http://vocreha.org/















普通 [2019年01月19日(Sat)]


昨年末に 目にした記事。それは、
京都府主催の
『 障害者週間体験コンクール 』体験作文の部で
最優秀賞に選ばれた作文について
書かれたものでした。


「 自傷の弟みつめた女子中学生に賞 」
 ( 2018年12月22日付け:京都新聞 )

作文のタイトルは『 普通 』。
自閉症のある弟について
“ きょうだい” である
女子中学生が 書いたものです。

当時1歳にもなっていなかった弟が
額を床に打ち付ける姿に
衝撃を受けたことなど、
弟の自傷行為や発達の遅れを
見つめた日々が 綴られています。

一緒に遊び、
ともに好物のチョコレートを
取り合ってけんかもする2人ですが、姉は
同年代の子どもに比べて
弟の発達が遅いことに 気付きます。

そして、自問した答えは、
「 変わっているように見えても、
ほかのひとにとって
当たり前にできることが
弟は ちがうだけ 」と。

優劣ではなく、それはちがい。
普通とは、何なのか を問うています。

中学2年生の “ きょうだい” の
ありのままの
思いの詰まった作文を
ここに 残します。



  『 普通 』
   ( 向日市立勝山中学校2年 中林静花さん )

「ガンガン!」
私の弟が自分のおでこを床に打ちつける音だ。
私の弟は自閉症である。
弟が自閉症だと分かったのは、2歳のころだ。
生後8カ月のころから弟は
自分の額を床に打ちつけはじめた。
額を衝撃からまもろうと手をさしのべると、
あまりの強さに涙が出る程だ。
普通の赤ちゃんなら、生後8カ月ごろには、
物につかまり歩く。
しかし私の弟はハイハイがやっとで、
名前を呼んでも目を合わせてくれない。
何だか周りと「違う」。
私の弟が自閉症だと分かってから、
障がい者に対する私の考えが変わった。

弟が生まれるまで、
私は障がい者の方の存在すら知らなかった。
障がい者の方を見ても
「変わった人だな」くらいにしか思っていなかった。
だが自閉症の弟と接していくうちに、
なぜ障がい者の方を見て、「変」だと思うのか、
普通とは何なのか、と思うようになった。

「普通とは何か」と聞かれると、
答えるのはとても難しい。
私にとっての普通とは、
自分から見た「当たり前」だと思う。
その当たり前は人それぞれで、
例えば、勉強が得意な子からすると、
テストで90点をとるのが当たり前でも、
勉強が不得意な子からすると、
テストは50点ぐらいが当たり前だったりもする。
私たちが障がい者の方に対して、
私たちと「違う」と思うのは、
私たちと障がい者の方たちとの普通に、
大きな違いがあるからだ。
だがこれは悪い違いではなく、
良い違いであると私は思う。
良い違いを尊重することはとても大事だ。
しかし、障がい者を差別するような、悪い違いは
必ず正さなければならない。

では、私たちには何ができるのか。
私の弟は何か難しい課題があった時、
「やって」ではなく
「手伝って」と私たちに助けを求める。
私がその課題をすべて終わらせようとすると、
「もういい、手伝い終わり」と言われる。
私の弟にも
「自分で成し遂げたい」という気持ちがある。
私は障がい者の方に対して、
やる気や自尊心を失わないように、
優しくサポートすることが
大事なのではないかと考えた。
そして私は障がい者の弟を持つ姉として、
障がい者に対する偏見を
なくしていきたいと思った。
そのためには、障がい者の方と
直接会ってみるのが一番良いと思う。
障がい者に対する偏見をとりはらって、
障がい者の方からお話を聞いたり、
障がい者の方を支えている方から
障がい者との接し方を教えてもらったりするだけでも
障がい者の方たちを知る良い機会になると思う。

違いを大切にしながら、
相手も大切にできる自分になりたいという気持ちを
みんなに持ってほしい。
                ( 原文のまま )


最後に。
“ きょうだい ” のなかには、
彼女のような思いを持つ
ひとばかりではありません。

距離を置き、
かかわることを拒む
” きょうだい ” もいることを
記します。













農福連携  [2019年01月14日(Mon)]


障がいのあるひとの
得手を活かした仕事 として
7年前に 拙ブログで紹介した
農福連携。

農福連携によって生まれた
農作物の展示即売会 “ノウフクマルシェ ”
各地で 開催されています。

京都府では
障がいのあるひとの農業就労に関する
キャリア認証制度
設ける取り組みがあったりと、
年々、農福連携が 注目されています。

そのような中で、
政府が農福連携の推進に乗り出すという
記事を 目にしました。


「 障害者の就農推進 政府が指導役育成へ」
( 2019年1月7日付け:読売新聞 )


政府は、農業の現場に
障がいのあるひとの就労を促すため、
2019年度に
専用の農業研修施設を整備、
各省庁横断の推進組織も設け、
取り組みを加速させる とありました。

その施設では
都道府県の職員や農業法人、
農業協同組合 (JA) の職員らを受け入れ、
農業の現場で作業指導を行う
ジョブコーチを 育成。
全国各地の 農業の現場で
障がいのあるひとの
就労を手助けしてもらう考えだ
と ありました。

そして、こう続きます。
「 農福連携は、
高齢化で 担い手が不足する農家と
障がい者雇用を促進する 福祉分野を結びつけ、
双方の発展を図ろうとする取り組み。
土に触れる作業が
心身の健康につながる期待から、
社会福祉法人が運営する
障害者就労支援事業所などが
農地を借りて手がけるケースが 主流だった。
一方で、一般の農家や農業生産法人が
障がい者に働く場を提供する動きは
十分に広がっていない。
障がい者に適した作業が 確保できなかったり、
事故やけがなど
トラブルへの心配がネック とされてきた 」と。

今回の政府がいう
農福連携は、
農業をビジネスとして捉えるのではなく、
障がいのあるひとが
“ 作業 ” として行う農業をイメージしての
取り組みに見えます。

しかし そうではなく、
“ 就農 ” を推進することに
特化した取り組みであってほしいのです。


静岡県浜松市にある 京丸園さんでは、
1996年から
毎年1人以上の障がい者を雇い、
89人の従業員のうち
障がい者が24人(2017年10月)を占め、
障がいのあるひとが
働きやすい環境づくりを整備して
作業の効率化が進み、
売り上げもアップし、
2017年度の障がい者の賃金は
月額 9万6千円だった、とありました。

そして 最後に、記事はこう続きます。
「 政府は こうした先進事例を
各地に広げるために、2019年中に
省庁横断の推進組織を設け、
農相や厚労相などの関係閣僚のほか
都道府県知事らが メンバーとなり、
農福連携の推進を図る 」と。


これらの農福連携の推進が
絵に描いた餅に
ならないことを願うとともに、
障がいのあるひと
一人ひとりの思いや願いを尊重することを
決して置き去りにしないでほしいと願います。


福祉のひとや農業のひとが
手と手を携えて生まれた “ 現場 ” で、
障がいのあるひとが
自分の意思をもって 働く。

もう一度、記します。
障がいのあるひとの思いや願いの尊重を
置き去りにしない
取り組みであってください。




*京丸園株式会社
静岡県浜松市南区鶴見町380-1
https://www.kyomaru.net/

障がいのあるひとを戦力として雇いたいと
考えている 農家さんへ、
この情報が届きますように。











命の選択 16 [2019年01月08日(Tue)]

拙ブログで、初めて
命の選択 について 記してから7年。

「 生まれる子の親となる夫婦の意思を
尊重することは 大切です。
でも、もし生まれてくる子に
障がいがあると分かっても、
障がいのある子を
安心して産み育てられる社会が
目の前にあれば、
その命を断つという判断は
しないでしょう。
障がいのあるひとの
就学、就労、そして親亡き後の暮らしなどの
議論を置き去りにしたままの
現社会を
変えるために必要な
話し合いの方が 先です」。

7年前に こう記しました。

障がいのある子や
成人した障がいのあるひとたちが、
暮らしやすいまちに なっていますか。
皆さんの住むまちは
どうでしょうか。

昨年末に、
このような記事を 目にしました。


「 出生前診断、10年で2.4倍 
 35歳以上で25% 2016年は7万件 」
 ( 2018年12月28日付け:毎日新聞 )


国立成育医療研究センターなどの調査で、
出生前診断の国内実施件数が
この10年間で 2.4倍に急増、
直近の2016年は 約7万件と推定され、
35歳以上の妊婦に限れば
4分の1が出生前診断を受けている計算になる
と ありました。

ただ、国内の出生前診断は登録制度がなく、
実施件数や施設数は 把握されておらず、
これらの結果は
研究チームが解析施設への調査から
推計したもの、だと。

調査によると、
2006年の実施件数は
約2万9300件 で
全出生数に対する割合は 2.7%
高年妊婦では 15.2%、
2016年の実施件数は
約7万件 で
全出生数に対する割合は 7.2%
高年妊婦では 25.1% と
大きく伸びていました。

検査別では
母親の血液中の成分から
胎児の染色体異常などを調べる
母体血清マーカー検査 は
2006年の約1万7500件 に対し
2016年は約3万5900件 と倍増、
母親の血液に含まれる胎児のDNA断片から調べる
NIPT は
日本産科婦人科学会(日産婦)の指針に基づく
臨床研究の形で導入された
2013年から 増え続けており
2016年は 1万3628件に上っており、
羊水検査 は
2006年の1万1703件から
2016年の1万8600件に伸びていますが
NIPTの導入以降は
減少傾向となっています。

NIPT は
海外の業者と提携して提供する
無許可の病院や施設の実施件数が
含まれていないため、
実数は さらに多いとみられています。

そして、これらの検査が可能な施設は
羊水検査が 876施設
母体血清マーカー検査が 1509施設と推定した
と ありました。


“ 検査ありき ”の実数調査ばかりの結果たち。

このような
実数調査に労力を使うのではなく、
それら以前の大切なことに
労力を使うことの方が重要なのに。


「 日産婦は、NIPTの実施施設拡大を視野に
指針の見直しを検討している 」。

「実施施設拡大を視野に」という言葉が入った
日産婦のコメントで、
記事の最後は 締められていました。

日本は、社会は、
それを求めているのでしょうか。

誰かの都合に
相変わらず合わせられている社会が
浮き彫りになっている結果にしか
わたしには 見えませんでした。















公って、何だっけ 2019 [2019年01月03日(Thu)]


2019年。平成31年。
新しい年が 明けました。

不安を不安で終わらせるのではなく、
障がいのあるひとも
高齢のひとも
解消できるように、
考え 行動できる 一年にしたいと
あらためて 思っています。
本年も よろしくお願いいたします。



福祉とは、
公(おおやけ)に 存在するものだと
わたしは 思っています。

でも、
その 公(おおやけ)が保たれていないと
感じることが
年々、増えているように思えてなりません。

“ 公 ” が 意味すること、それが
公平、公開、公園という言葉にもあるように
「 表向きなこと 」
「 偏らず 正しいこと 」だとすれば、
現在、日本のひとびとすべてに
表向きで
偏らない福祉が 行き渡っているか と
思う事案が 多すぎると思います。

災害が起こった時には、
そこから3日間は
自力で 生きられるように、
自分のことは 自分で 
さまざまな災害に対する備えをするように と
国や自治体は 啓発しています。

不意の 災害時に、
自分で自分のことを守ることは
必要なことであると 理解しています。

でも、国や自治体が 度々
「 自分のことは自分で 」と
伝えようとしている状況に
不安を抱えるひとが多いことを
忘れてはなりません。

災害時に、
公(おおやけ)が保たれない不安を覚える
ひとたちのことを
一番に 考えられる日本で あってほしい。


障がいのあるひとや高齢のひとに
必要な支援として
さまざまな施策が生まれていますが、
一番に考えてほしい
変えてほしいこと
それは「 申請主義 」。

自分で「 申請 」しないことには
何も はじまらない「 福祉 」。

何を どうするかを 知らないひとたちに、
暮らす生きるために必要なコトを
だれが どのように 知らせているのかを
真剣に考えた時に、
弊害になっていること、それが
「 申請主義 」だと思うのです。



障がいのあるひとや高齢のひと、
一人ひとりに
「 知らせる 」ことが できていますか。

伝える、知らせる立場のひとたちが
もっともっと頑張らないと。

「 知らない 」
「 知らされていない 」ことで、
命の期限を
区切らないように
区切らせないように。

国や自治体の
伝える力が弱い現状を
補えるのは、
福祉に携わるひとびとをおいて
他にはいません。


「 すでに 知っているよね 」という思いは 捨てて。

“ おせっかいなひと ” が 命をつなぎます。


「こういう支援があります、受けることができます」。
どれだけの引きだしを
あなたは
持っていますか、
伝えられますか、
伝えていますか。















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