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きょうの福祉

「障がい者というコトバを
    使わなくて済む社会になればいいなぁ」

 障がいのあるひとが、
 地域で役割を担い、ふつうに生きる。。。
 この願いに向かう kyokyo の日々をつづります。



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映画『 きらめく拍手の音 』 [2017年04月26日(Wed)]


耳の聞こえない両親の日常を
娘の目線で ありのままを見つめた
映画『 きらめく拍手の音 』。






―― サッカー選手を目指した青年が、
 ある日教会で出会った美人の娘にひとめぼれ。
 青年と娘はやがて夫婦になり、
 ふたりの子どもを授かりました。
 つつましく暮らすどこにでもある家族ですが、
 他とちょっと違うのは、
 夫婦は耳が聞こえず、
 その子どもたちは聞こえるということ。
 泣き声が聞こえず、
 言葉で伝えられない育児は大変な苦労でしたが、
 夫婦は子どもたちを
 明るく愛情いっぱいに育てました。
 姉と弟のきょうだいは、
 幼いころから手話通訳や両親への
 理不尽な差別に悩んでいました。しかし、
 早く大人になろうとした自立心溢れる姉と弟は
 外の世界を知ることで、
 音のない世界と音であふれる世界のはざまにいる
 自分たちを徐々に受け入れていきます。
 聞こえない人たちは、
 ときに手をたたく代わりに
 手のひらを高くあげてひらひらときらめかせます。
 それは、もうひとつの世界へといざなう
 音のない拍手なのです。 ――
              ( フライヤーより )



2015年に 韓国国内で公開され、
「 山形国際ドキュメンタリー映画祭2015 」の
「 アジア千波万波 」部門で 特別賞を受賞。
今月16日に
東京・下高井戸シネマにて 先行上映後、
18日には、東京・ポレポレ中野にて
メディア向け上映会がありました。

イギル・ボラ監督の
劇場デビュー作でもあるこの作品には、
20代の彼女が見つめる 柔らかい視線の中に
聴覚に障がいのある両親をもつ子の
葛藤を交えながら
聞こえないひとたちの日常を
これまでにない距離感で 描いています。

そして この映画で、わたしは初めて
「 コーダ=CODA 」という言葉を知りました。
「 Children of Deaf Adults 」。
コーダとは、この映画の姉弟のような
聴覚に障がいのある親をもつ
聞こえる子たちのこと。

障がいのあるひとの家族をめぐる
さまざまなことを
知ることにもつながる映画です。


6月10日(土)より
東京・ポレポレ中野にて
上映が 決定しています。
この後、順次 全国公開の予定だそうです。


「 聞こえるわたしが見つめる、
聞こえない両親の世界。
きらめく拍手の音が、
音のない豊かな世界へと 導いてゆく 」。

ぜひ、観たい、観てほしい映画です。





*映画『 きらめく拍手の音 』公式HP
http://kirameku-hakusyu.com/

監督・撮影・編集・制作:イギル・ボラ
出演:イ・サングク、キル・ギュンヒ、
イ・グァンヒ、イギル・ボラ
宣伝美術:成瀬慧
予告編制作:遠山慎二
日本語字幕制作:ホワイトライン、Palabra
韓国語協力:根本理恵
配給:ノンデライ
2014年 /韓国 /80分 /カラー /韓国語 /韓国手話











写真展「 母の日 」 [2017年04月21日(Fri)]


5月の第二日曜日、と言えば「 母の日 」。
日頃、なかなか言えない 感謝の気持ちを
この日に 伝えるひとも多いと思います。

そして、
障がいのあるなしにかかわらず
母と子の数だけ
感謝の伝え方がある と思います。

その「 母の日 」ウィークに、
以前に紹介したNPO法人アクセプションズ さんと
フォトグラファー宮本直孝さんの 共同企画で、
ダウン症のある子とその母を
被写体とした写真展が、開催されます。
それも、東京メトロ 表参道駅 で。




写真展 母の日 2017.png


             母の日 
   〜 I’m a mother of a child with down syndrome 〜
    ダウン症のある子供と母親21組のポートレート

 日 時:2017年5月8日(月)〜 14日(日)
 場 所:東京メトロ 表参道駅 コンコース
             ( ADウォール・B1出口付近 ) 
      [ 利用時間:始発 〜 終電 ]
 主 催:フォトグラファー 宮本直孝
     NPO法人 アクセプションズ
 後 援:公益財団法人 日本ダウン症協会





ダウン症のある子とその母
21組の 写真が、
1日37万人の利用者が 行き来する
表参道駅 コンコースの
雑誌やブランドの広告写真が並ぶ一角に
展示されます。

撮影は、写真家の 宮本直孝さん。
パラリンピック選手や、
日本で暮らす難民の写真で知られています。

SNSで公開されている 撮影風景には、
日常とかけ離れた撮影現場で
少し緊張した子と母が、
自分たちのカラーを漂わせながら
撮影に挑む姿が ありました。


「 特別 」
のように 扱われているふうに見えても、
「 特別じゃない 」。
そこにいるのは「 母と子 」だけ。

「 ダウン症のある子とその母 」の写真を見て、
さまざまな立場のひとたちは
何を感じ、何を思うでしょうか。

感想を 聞いてみたいです。








*NPO法人 アクセプションズ
http://acceptions.org/

*フォトグラファー 宮本直孝
http://www.naomiyamoto.com












大切なもの、忘れたくないこと   [2017年04月15日(Sat)]

先日、目にした詩。
アメリカで人気を博したコメディアン
ジョージ・カーリンさんが
書いたものです。

放送禁止用語を多用し、
政治や社会を
痛烈に批判する笑いで有名な彼でしたが、
最愛の妻を 亡くしたとき
ボブ・ムーアヘッド牧師の説教を引用し
友人に送ったメールに
綴られたもの と言われています。

コメディアンの彼流の
言葉遊びにも似た表現方法を駆使しながら
人生において 大切なものを
綴っている詩に 思えます。


―――――――――――――――――――――――


ビルは空高くなったが
人の気は短くなり

高速道路は広くなったが 
視野は狭くなり

お金を使ってはいるが 
得る物は少なく

たくさん物を買っているが 
楽しみは少なくなっている

家は大きくなったが 
家庭は小さくなり

より便利になったが 
時間は前よりもない

たくさんの学位を持っても 
センスはなく

知識は増えたが 
決断することは少ない

専門家は大勢いるが 
問題は増えている

薬も増えたが 
健康状態は悪くなっている

飲み過ぎ吸い過ぎ浪費し 
笑うことは少なく

猛スピードで運転し 
すぐ怒り

夜更かしをしすぎて 
起きたときは疲れすぎている

読むことは稀で 
テレビは長く見るが 
祈ることはとても稀である

持ち物は増えているが 
自分の価値は下がっている

喋りすぎるが 
愛することは稀であるどころか
憎むことが多すぎる

生計の立てかたは学んだが 
人生を学んではいない

長生きするようになったが 
長らく今を生きていない

月まで行き来できるのに 
近所同士の争いは絶えない

世界は支配したが 
内世界はどうなのか

前より大きい規模のことは成し得たが 
より良いことは成し得ていない

空気を浄化し
魂を汚し
原子核を分裂させられるが 
偏見は取り去ることができない

急ぐことは学んだが 
待つことは覚えず

計画は増えたが 
成し遂げられていない

たくさん書いているが
学びはせず
情報を手に入れ
多くのコンピューターを用意しているのに
コミュニケーションはどんどん減っている

ファーストフードで消化は遅く
体は大きいが
人格は小さく
利益に没頭し
人間関係は軽薄になっている

世界平和の時代と言われるのに
家族の争いはたえず

レジャーは増えても 
楽しみは少なく

たくさんの食べ物に恵まれても
栄養は少ない

夫婦で稼いでも 
離婚も増え
家は良くなったが 
家庭は壊れている

忘れないでほしい 
愛するものと過ごす時間を
それは永遠には続かないのだ

忘れないでほしい 
すぐそばにいる人を抱きしめることを
あなたが与えることができる
この唯一の宝物には 
1円たりともかからない

忘れないでほしい
あなたのパートナーや愛する者に
「愛している」と言うことを
心を込めて

あなたの心からのキスと抱擁は
傷をいやしてくれるだろう

忘れないでほしい
もう逢えないかもしれない人の手を握り 
その時間を慈しむことを

愛し
話し 
あなたの心の中にあるかけがえのない思いを
分かち合おう

人生はどれだけ 呼吸をし続けるかで
決まるのではない

どれだけ
心のふるえる瞬間があるかだ


―――――――――――――――――――――――



きな臭いニュースが
あちこちから 流れてきて、
「 未来 」を語るには
苦しさを伴うこともある 昨今。

大規模で語ることも 必要ですが、
その前に 一人ひとりが
自身の生き方を 問うことも
忘れてはならないことだ と思います。


何十人何百人単位で まとめて
被害を受けたひとを指す
ニュースに、
感覚が マヒしてはいけない。

こんなときだからこそ、
一人ひとりを 大切に
自分を 大切に
家族を 大切に
友を 大切に。

今一度 意識しないと、と
気づかせてくれた詩です。





* ジョージ・カーリン
(George Denis Patrick Carlin、
1937年5月12日 〜 2008年6月22日)
アメリカ合衆国のコメディアン。
放送禁止用語を多用して、
アメリカ合衆国の政治や社会を
痛烈に批判する笑いで人気を博す。
また、子供向けテレビアニメーション
『きかんしゃトーマス』の
米国版ナレーションを、
第1シーズンから第4シーズンまで担当。
1990年代に放送されていた
『きかんしゃトーマス』の親番組
『Shining Time Station』では、
リンゴ・スターに次ぐ二代目駅長として出演。













きょうのShopひとにやさしく 159 [2017年04月11日(Tue)]

7年ほど前、
京都府亀岡市にある
第三かめおか作業所 四季工房さんの
ハバピー 」という米菓子を 紹介しました。

素材を活かした
製品づくりに定評がある
四季工房さんの
新しい米菓子を 見つけました。



DSC_0638 - コピー.JPG


  〜 たまねぎチップス と ごぼうチップス 〜


直径5センチ弱の丸い形。
厚さは 5ミリほどあり、
サクッとした 歯ごたえとともに
ボリュームのある 食感です。

写真左の「 たまねぎチップス 」は、
その色から想像できるように
時間をかけて 玉ねぎを炒めたことで
香ばしさが 活きた味です。

写真右の「 ごぼうチップス 」は、
噛むほどに ごぼうの風味がお口に広がる
ちょっと 大人の味です。

「 ノンフライ 圧力製法 」と
帯ラベルに あることから、
油っぽくなく
ヘルシーさを イメージしますが、
食べると その通りで
次々と手が伸びる 米菓子です。



古くから 日本にある 米菓子。
小さい子から 高齢のひとまでが
一緒に 楽しめる
お米を使った 親しみやすいお菓子は、
いつの時代も 飽きのこないもの。

その米菓子を、これからも
つくり続けてほしいと思います。





*社会福祉法人 亀岡福祉会 
第三かめおか作業所 四季工房
京都府亀岡市保津町上火無28-86
http://www.kamecomyu.net/













カクニンジャ [2017年04月06日(Thu)]


年度末から 時折
テレビコマーシャルに登場する
厚生労働省からのお知らせ
♪〜「 カクニンジャ 」。


平成26年4月に実施した
消費税率引き上げに伴う
所得の少ないひとびとへの影響を緩和する
「 臨時福祉給付金( 経済対策分 )」の
支給申請のお知らせ だそうです。

制度的な対応を行うまでの間の
暫定的・臨時的な措置 として実施する、とあり
いくつかの 支給要件を満たしたひと
1人につき 15,000円が支給される、とあります。

この給付金の「申請受付」や「申請方法」は
市町村によって 異なり、
詳細は 各市町村からの広報などを確認、
申請書は 住民票がある市町村(申請先)から
入手してください、とありました。


ああ、ため息が出ます。
これら、申請ありきの システムに。

そもそも、
福祉制度を必要としているひとの多くは
「役所へ 申請書を 取りに行く」ことが
容易でないと言っても 過言ではない状況です。
( 以前に 同様の申請をして、
今回も 支給対象と思われるひとには
申請書を郵送している市町村が
一部あるそうです)。

福祉制度を受けるひとの周りにいる
家族や親族も、
仕事や介護・介助などで
「役所へ出向く」ことが容易でない
状況も 多々あります。



建物だけを
「 バリアフリー 」にしても、
福祉制度を受けるために必要なシステムが
「 バリアフリーではない 」のは
なぜなのでしょう。

これまでにも
多くのひとが いくら声を上げても、
「 申請主義 」が
変わらないのは なぜなのでしょうか。


テレビコマーシャルをしても、
テレビを持っていないひとには 届きません。
電気を止められているひとは 観れません。
詳細は広報で と言われても、
役所にしか置かれていないペーパーや
ネットの接続がないと見れない役所のHPから、
どうやって 福祉制度の最新情報を
手に入れるのですか。
( 市町村によっては、市民新聞などに挟み込み
届けているところがあるそうです )。



福祉制度が必要なひとたちの暮らしを
公務員のひとたちは
知っているのでしょうか。

「テレビコマーシャルを観ていない方が悪い」
なんて、まさか 言わないでしょうね。

















 
毘沙門市 [2017年04月01日(Sat)]

春は桜、秋は紅葉の時期に恒例となった
京都市山科区にある
毘沙門堂で開催される『 毘沙門市 』が、
今春も 開催されます。


毘沙門市 2017春.jpg


       〜 毘沙門市( 最澄さん ) 〜

 日 時:2017年 4月 7日(金)〜 9日(日)
           9時 〜 15時30分
      【 雨天中止 】
      ※当日7時30分に HPで案内があります
      http://shops.saloon.jp/bishamonichi/

 場 所:毘沙門堂 階段下 下の馬場
      京都市山科区安朱稲荷山町18
     (JR東海道本線・山科駅下車 徒歩約15分)
      http://bishamon.or.jp/

 出 店:京都市やましな学園、京都市山科障害者授産所、
     やましなの里、からしだねワークス、工房ソラ、
     オリーブホットハウス、京都市だいご学園、
     新明塾山科教室、山科やすらぎの里、 
     山科区周辺施設及び事業所、山科区民
     【 上記から日替わりで 数店舗ずつ出店予定 】

 主 催:毘沙門市(最澄さん)実行委員会
      社会福祉法人 身体障害者福祉センター、
      ちりめん山椒 京小町もり
      Tel:075(591)1231
 後 援:山科区社会福祉協議会、毘沙門堂門跡



毘沙門堂さんの協力のもと、
地元の障がいのあるひとが働く事業所で
つくられた製品を中心に、
地域住民の皆さんも出店する
手づくり市『 毘沙門市 』。

今回は 金曜、土曜、日曜の3日間の開催です。

4月9日(日)には、
毘沙門堂「 さくらまつり 」も 開催されます。
桜の開花状況は、
毘沙門堂HPで 確認できます。


JR京都駅から 東へ一駅の
JR山科駅で降りて 北へ、
緩やかに流れる「琵琶湖疏水」沿いに咲く
桜並木と 菜の花を 見ながら
徒歩15分のところにあります。
フライヤー写真の
「枝垂れ桜」は 一見の価値あり。

ぜひ、立ち寄ってみてください。







*毘沙門堂
七福神のひとり、毘沙門天を祀る
天台宗の門跡寺院で、出雲寺とも言います。
寺の起こりは、古く奈良時代に遡り、
文武天皇の勅願で行基によって開かれた。
本堂、唐門、仁王門は
寛文6年(1666年)の造営。
宸殿は後西天皇の旧殿を賜ったもので、
障壁画116面は、狩野益信筆の山水画。
晩翠園と名づけられた庭園には
心字の池があり、前庭には、
樹齢150年ほどの枝垂れ桜もあります。












特例子会社 [2017年03月27日(Mon)]


先日、このような記事を 目にしました。

「 立命館が 特例子会社 」
( 2017年3月7日付け:読売新聞 )

京都市内に本部を持つ「学校法人 立命館」が、
障がい者雇用を進めるために
「 株式会社 立命館ぷらす 」という
特例子会社を設立し、
厚労省の認定を受けた とありました。

特例子会社については
ご存知のひとも 多いと思いますが、
学校法人が
特例子会社を 設立するケースは、
早稲田大学( 株式会社 WUサービス )や
帝京大学( 株式会社 帝京サポート )など
東日本では 5社あるものの、
西日本では
立命館が 初めてだそうです。

「 株式会社 立命館ぷらす 」には、
10代 〜50代の従業員33人のうち
27人に 知的や精神に障がいがあります。
20代、30代のひとが中心で
男性が 約8割を占めているそうです。

仕事は、立命館大学の
衣笠キャンパス(京都市北区)や
滋賀県草津市、大阪府茨木市にあるキャンパスの
清掃作業をはじめ、
パソコンでのデータ入力や
学生向け配布書類の封入作業など を担うそうです。

大学などの 学校施設で
障がいのあるひとが担える仕事は、
たくさんある と思いますし、
障がいのあるひとのことを
身近に知ってもらうためにも
全国の大学に 広がってほしいですね。




この記事を 読んで、ふと思いました。
障がいのあるひとにとって
「 特例子会社 」は、
本当に意義のあるものなのだろうか、と。

今から 約60年前の
1960年に 制定され
1976年に 企業への義務付けを改正された
「 身体障害者雇用促進法 」を軸に、
1987年に 改正された
「 障害者雇用促進法 」により
法制化されて生まれた
「 特例子会社 」。

民間企業や 国・地方公共団体、
学校法人や 社会福祉法人などが
障がいのあるひとの雇用を目的でつくる
「 特例子会社 」。

民間企業は 従業員数の2.0%の、
国、地方公共団体、特殊法人等は 2.3%
( 都道府県等の教育委員会は 2.2% )の
障害者雇用促進法に基づく
法定雇用率を
満たしていないのが 現状です。

これらの事業者が、
障がいのあるひとに配慮した働く場をつくり、
一定の要件を満たした場合に
厚労省の認可を受けられる
「 特例子会社 」を理解し、
活用してほしい という思いはあります。

「 特例子会社 」が生まれた意味のひとつに、
障がいのあるひとが
働きたいという思いを叶え、社会で
工賃ではなく、賃金を稼ぎ、
経済的に自立できること があります。

そのなかで、
「 何人働くかの数値化 」が先行する現状に
もどかしさを感じるひとも 少なくありません。

それを優先するするあまりに起こっている
と思わざるを得ない
「 雇用先での定着率が低い 」現状を
置き去りにしないでほしいのです。

そこには、さまざまな原因があると思います。
でも、そのさまざまな原因を
一つひとつクリアにする
専門的なセクションを、
特例子会社内を含め
社会で 整えられているでしょうか。

特例子会社や
民間企業、国、地方公共団体などを
辞めた後の支援は、
自治体の 障がい者就労支援センターや
特別支援学校、福祉事業所などが 担います。

しかし、その連携やフォローが
無い地域が多い現状を 同時に変えていかないと、
続くものも続けられず
不本意に辞めざるを得ない状態が
起こる可能性も多く、
障がいのあるひとは 安心して就労できません。

「 特例子会社 」の充実とともに
これらの充実も伴わない限り、
「 特例子会社 」の本来の意義が
発揮されないのではないでしょうか。

障がいのひとが
就職したら
雇用者数にカウントされたら
終わりじゃないのです。

そこからが、はじまりなのです。

続けるための支援が
欠かせないことを、
より 理解してください。













映画『 わたしは、ダニエル・ブレイク』 [2017年03月22日(Wed)]


「 今だからこそ、伝えたい 」。

イギリスを代表する映画監督
ケン・ローチが、
引退表明を撤回してまで制作した
映画『 わたしは、ダニエル・ブレイク 』。







―― イギリス北東部 ニューカッスルで
 大工として働く
 59歳の ダニエル・ブレイクは、
 心臓の病を患い 医者から仕事を止められる。
 国の援助を受けようとするが、
 複雑な制度が立ちふさがり
 必要な援助を受けることが出来ない。
 悪戦苦闘するダニエルだったが、
 シングルマザーのケイティと
 二人の子供の家族を助けたことから、
 交流が生まれる。
 貧しいなかでも、寄り添い合い
 絆を深めていく ダニエルとケイティたち。
 しかし、厳しい現実が 
 彼らを次第に追いつめていく。―― 
            ( フライヤーより )


イギリスの北東部が 舞台。
イギリスの複雑な制度に振り回され、
貧困という現実に直面しながらも、
人間としての 尊厳を失わず、
助け合って生きる人びとの姿が
描かれた映画です。

この映画は、昨年5月
第69回 カンヌ映画祭で
最高賞の パルムドールを受賞。
イギリスでは、すでに 公開されていて、
ケン・ローチ監督作品の
史上最大のヒットを 記録しています。

日本でも、やっと
今月18日から
主要都市で 劇場公開が始まりました。
そして、
来月4月からゴールデンウイークにかけて、
全国で 劇場公開される予定です。


「 今だからこそ、伝えたい 」。

ケン・ローチ監督が
映画で描いた姿、想いは、
一部の国や 地域だけでなく
全世界に通ずるものなのだ と思うと、
とても 複雑な気持ちになりました。

「 尊厳を 失ったら、終わりだ 」。

主人公のダニエル・ブレイクの
この言葉に、
力強さと 湧き上がる勇気を感じるとともに、
この映画が問いかける現状を
社会は 正面から応えないといけない
という 危機感があふれています。


「 映画は、ひとびとに
イマジネーションを もたらすもの。
自分にとって 映画の伝統のひとつは、
困難な状況にあるひとびとの戦いを描くこと。
大切なのは 希望を持ち続けること。
異なる世界をつくりだすことは 可能であり、
そして 必要なことなのだ、
ということを 訴えていきたい 」という
ケン・ローチ監督。

さまざまな立場のひとに、観てほしい映画です。






*映画『 わたしは、ダニエル・ブレイク 』
公式HP
http://danielblake.jp/

原題: I, Daniel Blake
監督:ケン・ローチ
製作:レベッカ・オブライエン
製作年:2016年
製作国:イギリス・フランス・ベルギー合作
配給:ロングライド
上映時間:100分












映画『 真白の恋 』 [2017年03月17日(Fri)]

先月、劇場公開となった
映画『 真白の恋 』。






―― 渋谷真白は、生まれてからこれまで
  家族と共に 富山で暮らしている。
  見た目には それとわからないが、
  真白には、ごく軽度の知的障がいがある。
  日常生活に支障はなく、
  現在は 父の営む自転車店の店番をしたり、
  飼い犬の世話をしたりと、
  元気に暮らしている。
  ある日、兄の結婚式で神社を訪れた真白は、
  東京からやって来たフリーカメラマン、
  油井景一 に出会う。

  真白の、生まれて初めての恋。
  応援する人、心配する家族。
  その中で真白は 何を感じ、
  どう成長していくのか…。

  自然豊かな富山に暮らす、
  ひとつの家族の、
  「 優しさ 」と「 葛藤 」を描く。
  この映画が、
  あなたの心に響くことを願って。 ――
              ( フライヤーより )



脚本・北川亜矢子さんの
知的に障がいのある弟さんを
モデルとされた この映画。

「 障がいのあるひとやその家族が観て、
他のひとにも観てほしいと
思ってもらえる映画にしたかった 」と
おっしゃっています。

映画の舞台である
富山県在住の監督が撮る映像は、
緩やかな中にも
現実を直視した
凛とした 空気感もあり、
ワンカットワンカットに
想いが込められているように思いました。


映画の 完成試写会が行われたのは
昨年3月。
それから 約1年後の
今年2月に、
映画の舞台となった富山県の
富山市と高岡市で 劇場公開され、
東京・アップリング渋谷 でも
公開されています。

この後、
北海道、愛知県、石川県、徳島県、福岡県で
劇場公開の予定だそうです。



「 何が 倖せなのか? 」

障がいのあるなしにかかわらず、
シアワセに生きること
シアワセに暮らすことを
考えるキッカケになる映画だと思います。

「 知的障がい 」という
重く暗く捉えられがちなテーマを、
ごく自然な目線で描かれた
『 真白の恋 』。

主人公・真白を思うひとたちの
さまざまな感情が
特別じゃない空気感を 生み出しています。

多くのひとに
観てほしい映画だと思います。
わたしも早く 全編が観たいです。





*映画『 真白の恋 』オフィシャルサイト
http://mashironokoi.com/

監督: 坂本欣弘
原作・脚本: 北川亜矢子
音楽: 未知瑠
出演:佐藤みゆき、岩井堂聖子、福地祐介
山口詩史、杉浦文紀、及川奈央、村上剛基
深川格、内田もも香、長谷川初範
制作プロダクション: sagan pictures
配給: エレファントハウス
2016年 /97分 /カラー /文部科学省選定作品












DPAT [2017年03月12日(Sun)]


「 あれから6年 」。
東日本大震災が起こって
3月11日で、6年が経ちました。

今春、メディアに流れた関連ニュースは、
「 節目を超えた 」と
日本を代表する公人のひと言が
ものがたるように、
希望を感じるというよりも
もどかしさを感じる内容が多く、
被災されたひとびとのことをおもんばかると
未だ 胸が痛くなります。
自分にできる微々たるものを
積み重ねようと思う気持ちが
強くなるばかりです。


東日本大震災以降、全国で
地震や水害などの
さまざまな災害が 起こり、
予想だにしなかったことが
いくつも いくつも ありました。

災害時に、いかに早く
命を救う・守る行動ができるか について、
専門家のひとたちが 考察し
次に備えての対策が 生まれています。

以前に紹介した
「 災害時に 福祉専門の要員を被災地へ派遣し、
障がいのあるひとや高齢のひとなど
要援護者の避難生活を支援する
体制づくりのための災害派遣医療チーム 」の
福祉版DMAT(ディーマット) は、今や
全国的に 広がりつつあります。

そして、それに加えて
昨年4月、熊本県を中心に九州で起こった
熊本地震の際に
その活動が知られるようになった
「 災害派遣精神医療チーム 」
DPAT(ディーパット)について、
その必要性が
DMATと共に 注目されています。



「 災害派遣精神医療チーム 」DPATは、
「 災害派遣医療チーム 」DMATの
心のケア版として、2013年に 誕生しました。

チームは、
精神科医、看護師、精神保健福祉士、
業務調整員らの 数人で構成され、
被災県の要請により
地元や県外のチームが 被災者支援を開始します。

2014年にあった
広島市土砂災害で活動しましたが、
地震に伴う活動は
昨年の熊本県が 初めてだったそうです。

DPATの活動は
東日本大震災で 難航した経験から、
被災した精神病院の 入院患者の搬送を
優先課題とされています。
これまでの経験を活かし、
患者たちの不安が 早く和らぐようにと。

しかし、昨年4月、熊本での活動時には
患者搬送に注力し過ぎて、
最初の数日は 避難所に行けず、
地域の支援が遅れた と悔やむ声があり、
この教訓を 次に生かしたいとありました。



障がいのあるなしにかかわらず、
避難所の環境に適応できないひとたちの
心のケアの重要性は、
災害が起こるたびに 浮き彫りになっています。

しかし、その対策は
「 やらないといけないね 」で止まる
自治体が多いように思えます。

急性期は もちろん、
中長期的な心のケアの在り方も 同時に
考えなければなりません。


経験から得られたことを
生かすためにやるべきことを
今一度、一人ひとりが 考えてみませんか。

何も 難しく考えなくても、
自分が
家族が
町内のひとが
働き先のひとが
災害時に 必要な
さまざまなことを
思い返すだけでもいい と思います。

ゆっくりと速く。考えたいことです。








*DPAT事務局(厚生労働省委託事業)
東京都港区芝浦3-15-14
http://www.dpat.jp/


*DPAT
「Disaster Psychiatric Assistance Team」の略。

自然災害や犯罪事件・航空機・列車事故等の
集団災害が発生した場合、
被災地域の精神保健医療機能が一時的に低下し、
さらに災害ストレス等により
新たに精神的問題が生じる等、
精神保健医療への需要が拡大します。
このような災害時に派遣される、
被災地域の精神保健医療ニーズの把握
他の保健医療体制との連携
各種関係機関等とのマネージメント
専門性の高い精神科医療の提供と
精神保健活動の支援が必要となる時に
都道府県及び政令指定都市によって組織される
専門的な研修・訓練を受けた
災害派遣精神医療チームのことをいいます。

構成は、精神科医師、看護師、業務調整員、
そして現場のニーズに応じて、
児童精神科医、薬剤師、保健師、精神保健福祉士、
臨床心理技術者なども適宜入ります。












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