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もうすぐ卒業演劇  [2018年07月13日(Fri)]
5月半ば、娘の友人Aちゃんが、一体の人形を抱えてやって来ました。この夏12年生が行う卒業演劇。娘は全体統括と呼ばれるグループの仕事を担っていますが、Aちゃんは美術で小道具を担当しています。劇に登場する人形作りも仕事のひとつです。
卒業演劇で生徒たちは、自分の好きなことや得意なことを生かし、大道具・舞台、演出、台本、衣装、音響、ダンス担当、パフォーマンス、広報といったさまざまなグループで仕事を担います。

人形はまだのっぺらぼう。丸いあたまのなかに片手を入れて口をぱくぱく開け閉めできるようになっています。あとは胴体と手足がついているだけ。男の子の人形だそうです。
Aちゃんは裁縫道具を取り出しちくちく。娘はAちゃんを手伝います。
「中に何入れたらいい?」「羊毛だけだと重さが足らへんねん。〇〇くんの膝に座らせなあかんねんけど。どうしよう?」舞台上での人形の姿をイメージしながら話している様子。

次にその人形がやって来た時、ぱくぱく開く口のなかに赤みがかった布が貼られ、より口らしくなっていました。口を動かすために手を入れた時も動かし易さが増しています。人形にも程よい重みが備わっていました。
その次に会った時、人形にはちょこんと形の良い鼻がついていました。Aちゃんが作る人形は少しずつ完成に向かっているようです。
その後、彼は洋服を着てやってきました。赤い上着に黒いズボン。上着には昔風のボタンが3つついています。「いい感じのボタンやろ。」とAちゃん。
人形作りのあいま、ふたりは饒舌に語るのではないけれど、劇作りの段取りやテーマのこと、ポスターのことや係り同士の連携のことなどをぽつぽつ語っています。「良い舞台にしたい!」という彼女たちの思いが伝わってきます。

ついに人形にふたつの黒くて丸い目が入りました。「君はこんな顔だったんだね!」かわいらしいその顔を見て思います。
さいごに人形は、Aちゃんが作ったかっこいい紐靴をはかせてもらい、ドアマンのような帽子と毛糸の髪の毛をつけてもらいました。Aちゃんが出来上がった人形を見せにきてくれました。
残念ですが彼はもうわが家にやってくることはありません。12年生の生徒たちと一緒に劇の練習をしているはずです。

さて、人形の名は「オトカール」。Aちゃんも娘も、彼がのっぺらぼうだった頃からオトカール、オトカールと呼んでかわいがっていました。「オトカールかわいいなぁ。」「オトカールのわた、もう少し足さなあかん。」「オトカールの服どうしよう。」
彼女たちが幼かった頃人形遊びをしていた姿がふと思い出されたりもしました。しかし楽しそうに根気強くこつこつ作り上げて行くその姿は、幼いころのほんわりした人形遊びの様子とは違います。しなやかな力強さを感じます。

人形作りに限りません。12年生たちは劇に関わるさまざまなこと、さまざまなものを手を動かし、体を動かし、話し合い、工夫をこらして準備しています。先生方・スタッフとして関わってくださる大人たちの知恵や助言に助けられながら、一歩一歩本番に向かいます。

7月20・21・22日に行われる12年生の卒業演劇「サーカス物語」。初めての試みである野外舞台。夜の上演。天気のこと。心配の種はたくさんあります。でも彼らにめげる様子はありません。
12年生たちが全力を尽くし、悔いのない舞台を作り上げられますように!劇の中でオトカールに再会できることを楽しみにしながら、エールを送ります。
                      
k/k
卒演ポスター青02.jpg


※卒業演劇の詳細については、こちらをご覧ください。12年生のブログも開設しています。

Posted by 京田辺シュタイナー at 00:00 | 授業 | この記事のURL