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九州経済圏における交通及び観光の振興と近代化を図るための事業を行い、もって地域経済の均衡ある発展に寄与し、あわせて民生の安定に資することを目的として、調査研究事業、施設整備事業、その他広報啓発等事業を柱に活動しています。

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九州運輸セミナー 報告[2017年04月26日(Wed)]
熊本地震から1年 九州の観光復興に向けて

〜九州運輸セミナーを開催しました〜


 (公財)九州運輸振興センターと(一財)運輸総合研究所は、日本財団の支援と助成により、4月18日、福岡市において両財団共催による「九州運輸セミナー」を開催致しました。両財団による九州での開催は、2014年3月に開催以来今回で3回目の開催となりました。
 
 昨年4月に発生した熊本地震は、熊本市を中心に甚大な被害を及ぼしましたが、観光においては風評被害も加わり熊本を中心に九州全域で観光客が激減するなど大きな影響がありました。
 震災復興に向けては、行政を始め多くの関係者の方々が積極的に取り組まれているところですが、本セミナーにおいてもその一助となるよう、観光の面から震災復興に向けて関係者の議論を深めることを目的として「熊本地震から1年〜九州の観光復興〜」をテーマに開催することにしたものです。

(講演概要等)
 講演等に先立ち、佐々木良九州運輸局長より、挨拶に代えて「頑張ろう!九州には無限の可能性と挑戦がある」と題して、九州のさらなる外国人観光客等誘致のためには利用しやすくするための交通機関毎に抱えるハード・ソフトの課題克服が必要であり、また、九州各県には他の地域にはない素晴らしい観光資源があるので、外国人目線でさらに磨きをかけることが重要であると等の話がありました。

 第1部の講演では、伊地知英己九州運輸局観光部長から熊本地震後の熊本を中心とした九州の宿泊者数等が大きく減少した現状やこれに対する観光復興に向けた総合支援プログラムや九州ふっこう割等の支援策等の実施、その成果等、さらには災害後の課題であった外国人旅行者に対する対応マニュアルを作成したこととその内容等について、また、栗原剛東海大学観光学部講師からは、災害時の観光客対応の在り方等について検討を進めるために調査した全国各地の災害時の対応状況の事例等を交えて、研究報告と今後災害時の対応は如何にあるべきか等について、さらに、山本慎二日本通運(株)業務部長から熊本地震が発生した後の災害支援物資対策の実情と取組みこれを踏まえた災害時における課題、今後どのような対応が必要か等について講演されました。
 
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 第2部では第1部の講演を踏まえて、山内弘隆運輸総合研究所長(一橋大学教授)がコーディネーターを務めるパネルディスカッションが行われました。
 ここでは、パネリストである、廻洋子敬愛大学教授より全国的な視点から九州の観光への取り組みへの考察等について、木直人(公財)九州経済調査協会理事長より九州広域の視点での官民連携した地震後の復旧・復興への積極的な対応・今後の取り組み等について、後藤靖子JR九州常務取締役より同社の被災後の地域と連携した観光復興・今後の取り組み組みなどについて、永田祐介阿蘇内牧温泉蘇山郷館主より被災された旅館の館主の立場で地震直後からの取り組み、また、その後の復旧・復興への積極的な対応などについて、堀田治九州地方整備局港湾空港部長より地震後のクルーズ船による支援イベント、今後のクルーズ船の寄港動向、クルーズ人口の推移、新造クルーズ船情報官民連携による国際クルーズ拠点整備等クルーズによる観光への効果などについて、伊地知英己九州運輸局観光部長より被災地における情報発信の重要性、特に被災の現状は正確に報道することと併せ、被災していない地域まで被災したように受け止められないような積極的な情報発信の重要性などについて発言されるなど、パネリストのそれぞれの立場で熊本を始め今後の九州観光の復興に貴重な発言がありました。

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 今回のセミナーには当初予定の200名の1.5倍の300名の参加者があった大変盛況なものであり、かつ、内容についても参加された皆様を始め関係者から「内容が充実しており大変良かった。今後の参考になる。」等の声が多く聞かれました。
 

Posted by 九州運輸振興センター at 19:45 | 九州運輸セミナー | この記事のURL