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九州経済圏における交通及び観光の振興と近代化を図るための事業を行い、もって地域経済の均衡ある発展に寄与し、あわせて民生の安定に資することを目的として、調査研究事業、施設整備事業、その他広報啓発等事業を柱に活動しています。

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第15回海事振興セミナー 報告[2014年12月24日(Wed)]
船舶関連製品のISOで企業の競争力向上を!

〜第15回海事振興セミナーを開催しました〜


(公財)九州運輸振興センターでは、日本財団の支援と助成による「第15回海事振興セミナー」を、(一財)日本舶用品検定協会調査研究部専任部の長吉田公一氏と(一財)日本船舶技術研究協会理事長の愛川展功氏、同協会常務理事の平原祐氏を講師にお迎えし、平成26年12月17日に福岡市において開催致しました。

 国際標準化機構(ISO)ではあらゆる産業分野において製品の仕様、試験の方法など国際的に統一した規格を定めていますが、船舶の関係でも甲板機械、救命設備、消防設備等航海機器等のぎ装品はもとより、機関や船舶の設計に関しても数多くのISO規格が制定されています。ISOは政府機関ではなく民間からなる各国の審議団体により構成される国際機関ではありますが、ISOで取り纏められた規格は、世界標準として取り扱われることになり、各企業がグローバルな展開をしていくに当たっては自社製品の仕様や性能をいかにISO規格に盛り込んでいくかが極めて重要になります。
 今回のセミナーでは、以上の状況などを踏まえ「船舶関係ISO規格の動向と日本の対応」をテーマに2部構成で講演頂きました。

 第1部は、(一財)日本舶用品検定協会調査研究部専任部の長吉田公一氏から、ISOは工業分野で国際的な標準を策定する民間の機関であるなどISO組織の紹介があるとともに、グローバルな展開をする工業製品では国際標準にすることが重要であること、船舶関連製品ではISOの規格を船級協会が利用し、IMOでは条約等制定の際に利用されること、過去JIS製品であることが品質基準であったのが、現在はJISではなくISOの基準に合致していることが品質証明になること、ISO基準の提案が韓国・中国から増えていることなどISOの国際的な動向や重要性などの説明があった後、@ISO基準は国際競争上大きな武器になる、A技術の大競争時代を勝ち抜く全日本ISO戦略と対ISOチームを構築する、BISO規格に打って出て戦う、CISO、IMOで主張する(できる)人材を育成する、DISO、IMOでリーダーシップを取って日本の戦略を推進する人材(議長、事務局、プロジェクト・リーダー)を育成する、E対抗するだけではなく協調できる相手を探す(部分的にも利害を共有できるように)、とまとめられました。

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 第2部は(一財)日本船舶技術研究協会理事長の愛川展功と同協会常務理事の平原祐氏から、同協会における日本の取組みの基本方針やその取組み概要等の紹介があるとともに、国際標準化の意義として、過去にあったオリンピックにおける水泳(背泳:バサロ泳法のルール)やスキージャンプ(スキー板の長さ)の規則変更などを例に挙げ、国際ルールを決めたものが有利になることであるとし、このことは船舶関連製品においても同様であり、国際的なルールの制定は極めて重要であること、近年、各国は市場獲得のための新たな戦略ツールとして国際標準化ルールを積極的に活用しており、その一環としてISOにおける規格制定の活動を強化していること、また、このような各国等の活動等について具体的な数字等により説明した上で、このような状況に対応するため、船技協の国内での対応として、昨年、3月策定した「船舶に関する国際標準への日本の取組み方針」を積極的に展開しており、その内容である戦略的企画提案の実施、対応体制の強化等取組み内容について紹介等が行われました。

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 最後にまとめとして@規格(スタンダード)はそれぞれの企業の競争力に直結する事項、A今はデジュール化(公的な組織によってつくられた規格)の時代、Bデジュール規格の舞台で、中国・韓国の存在感が増加、C船舶の国際標準化の世界も同様の状況、Dその舞台で主導権を握るのは新しい規格(新しい交渉項目)の提案者であり、そして具体的モデルの提案者、E事業戦略に基づいて標準化戦略の提案を!、と締めくくられました。
 なお、当日は、参加予定70名を大きく上回る100名の方が参加した大盛況かつ有意義なセミナーとなりました。

Posted by 九州運輸振興センター at 18:42 | 海事振興セミナー | この記事のURL

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