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和歌山地区文化遺産調査(紀伊田辺駅舎) [2017年04月13日(Thu)]
こんにちは。交通文化振興財団事務局です。

少し前のお話となりますが、3月23日に和歌山で駅舎などの文化遺産調査を実施しました。
今回の調査の目的は、改築が予定されているJR紀勢本線紀伊田辺駅舎の記録撮影と現状確認でしたが、併せて同じくJR紀勢本線南部駅と白浜空港の旧滑走路の記録撮影も実施しました。
和歌山県と三重県を通る紀勢本線は、大正時代後期より、西紀勢線(和歌山〜串本間)、紀勢中線(串本〜木本間)、東紀勢線(相可口〜尾鷲間)の工事名称で建設がすすめられました。紀伊田辺駅が含まれる西紀勢線については、大正10年1月に着工し、順次開通してゆき、昭和6年9月に南部、昭和7年11月に紀伊田辺まで開通しました。
西紀勢線(開業線名は紀勢西線)及び紀勢中線の全通は昭和15年8月、東紀勢線(開業線名は紀勢東線)については昭和9年12月に全通していますが、紀勢中線と紀勢東線の間の木本〜尾鷲間については、昭和14年に着工されたものの、昭和16年に工事中止となりました。戦後、工事が再開されますが、この区間が開通し、紀勢本線が全通するのは昭和34年7月15日のことでした。

紀伊田辺駅舎は昭和7年の開業当時から使用されており、今年で85年を迎えます。駅前は整備が進み、当時の姿を留めてはいませんが、三角屋根を持った、天井の高い洋館風のデザインの駅舎は、この地に鉄道が開通した当時の面影を今に伝えています。

紀伊田辺駅小2.jpg

駅前にはロータリーが整備され、タクシーやバスが発着します。


紀伊田辺駅舎小1.jpg

少し高い位置から。三角屋根の様子が良くわかります。


紀勢本線には、紀伊田辺駅のほかにも、開業時からの駅舎が多数残されており、歴史遺産の保存に携わる私たちにとっては興味深い路線です。紀伊田辺駅舎については、耐震性の不足等で建て替えが行われるとのことですが、今回の調査により現在の姿を少しでも後世に伝えることができればと思います。

紀伊田辺撮影小.jpg

記録撮影は専門のカメラマンにお願いしました。
全景だけではなく、各部分の撮影も行いました。


紀伊田辺調査小.jpg

状況確認や実測等の調査も行いました。

Posted by 交通文化振興財団事務局 at 13:18 | 文化遺産調査 | この記事のURL