CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
«明日から新年度 | Main | 和歌山地区文化遺産調査(紀伊田辺駅舎)»
大大阪(だいおおさか) [2017年04月07日(Fri)]
こんにちは。交通文化振興財団事務局です。

新年度を迎え、春を実感できる暖かい気候となりました。事務所のある新大阪はオフィスビルが多いため、真新しいスーツ姿の初々しい新入社員の皆様を目にすることも。昨今、色んな企業が大阪から東京への移転が報じられることがありますが、春恒例の光景を目にすると少し「ほっと」します。
ということで、先月、収集した資料の中から私たちの地元、大阪に関わる資料を一つご紹介。
今回ご紹介するのは「大大阪橋梁選集(第1集〜3集)」(昭和4年 合資会社創生社 発行)です。「大大阪(だいおおさか)」というと違和感を持たれるかもしれませんが、大正後期から昭和初期にかけて、大阪市は「大大阪」と呼ばれていました。
大阪市では、大正後期より人口の増加がみられるとともに市域の拡張がなされ、1925(大正14)年には人口、面積で日本一の都市となりました。また、同時に近代建築物や都市インフラが整備されるなど、都市として大きな発展を見せたことから、「大大阪」と呼ばれるようになりました。大阪のメインストリートである御堂筋やその下を走る地下鉄もこの時代に建設されています。
「大大阪橋梁選集」はこの時期の大阪市内の橋梁の写真を集めたものとなります。

大阪橋梁.jpg

「大大阪橋梁選集」(昭和4年 合資会社創生社 発行)
第1集から3集まで3つの紙製ケースに分けられています。


大阪橋梁2.jpg

「ケースを開けると」
各集とも目次、各橋梁の概況、写真からなり1集あたり50枚程度の分量となります。



橋梁の全景はもちろん、正面や側面、欄干や燈柱など各部分についても記録されており、モダンなデザインを確認することができます。また、背景には、橋梁周辺の街の様子が写りこんでおり、「大大阪」と呼ばれた当時の大阪の佇まいや様子を窺い知ることができます。

心斎橋2小.jpg

第2集に収録の「心斎橋」


心斎橋1小.jpg

同じく「心斎橋」正面より。周辺の様子や当時の服装が良くわかります。



橋梁の資料としてだけではなく、大阪の歴史を物語る資料としても有効に活用していきたいと思います。
【収蔵資料の紹介の最新記事】
Posted by 交通文化振興財団事務局 at 10:35 | 収蔵資料の紹介 | この記事のURL