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日本科学協会の国際交流活動

図書寄贈、日本知識大会、作文コンクールのこと、
そして訪日・訪中交流のこと…
いろんな交流活動を紹介しています。


”Panda杯”の若者たちが中国訪問(その2) [2017年11月13日(Mon)]
 北京を発った団員たちは、天津、南京、上海と中国の代表的な都市を訪れ、様々な遺跡、歴史遺産、文化施設や街並みの見学、また、現地の人々との交流を通じて、中国の歴史の深さ・重さ、地域の風物や文化の多様性、さらに人々の温かさを実感しました。

★天津

 10月19日、天津を訪れ、周恩来ケ頴超記念館を見学しました。
天津は、周恩来とケ頴超夫人が、少年時代、青年時代を過ごした第二の故郷とも言える地です。“総理と言えば、周恩来”と言われるほど中国の人々から絶大な支持を受けている周恩来ですが、数々の写真、文献、遺品などの展示物を通して、周恩来夫妻が互いに理解し愛し合い、革命への道を歩んだ足跡をたどると同時に、また、日本との関わりについても理解を深めました。


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「周恩来ケ頴超記念館」見学


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「周恩来ケ頴超記念館」見学


 また、天津外国語大学の学生との交流も行いました。
時間の関係で当初予定されていた観光名所「五大道」散策は、取りやめとなりましたが、観光案内のシナリオを自ら作り、また訪中団員の作文を全て読み込み、この日を心待ちにしていた天津外国語大学学生たちの温かいおもてなしの心は十分に感じ取ることができました。


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短い時間でも充実した交流


★南京

 20日、21日には南京を訪れ、南京の歴史、文化、現状に対する理解を深めました。
20日は、南京大学の学生と合流し、「南京アイ」、明の城壁、中山陵、中国科挙博物館を見学しました。南京というと、歴史的都市という印象がありましたが、近代的な発展と悠久の歴史が共存する都市であるということを理解しました。

 

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「南京アイ」でジャンプ!!


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「中国科挙博物館」見学

 
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南京大学学生との交流(明の城壁)


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南京大学学生との交流(秦淮河界隈)

 
 21日、「南京大虐殺記念館」を見学しました。
 南京事件については、日中間に横たわる微妙な問題であり、中国の現状を理解するためには、同事件を客観的に知った方が良いとの考えから、同「記念館」を訪問し、館長との交流や展示物などの見学を行いました。



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「南京大虐殺記念館」見学


 
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張建軍館長からの講話


 
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「珍愛和平開創未来(平和を大切にして未来を創る)」


★上海

 21日夕方から22日にかけて上海を訪問しました。
 上海は魯迅ゆかりの地で、1926年に亡くなるまでの10年間をここで過ごしました。魯迅故居、内山書店、魯迅記念館などを見学し、日中交流の先人とも言える彼の足跡を辿りました。


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「魯迅故居」見学

 

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「魯迅記念館」見学



 
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内山書店見学


 
 また、急激な経済成長を遂げる中国、中でも最も著しい発展を遂げている上海新都心・浦東地区にある地上100階のビル・上海環球金融中心(SWFC)ビルを訪れ、同ビル開発のあゆみ、浦東地区の発展状況、これに係る日中協力などについて理解を深めました。


 
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地上100階SWFDビルを仰ぎ見る団員達



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ジオラマから学ぶ上海浦東地区の発展


 
★ここから始まること

 帰国後の団員からは、実際に見て、聞いて、交わって初めて分かった中国もあった、先入観にとらわれず自分なりの中国觀を持ち、それを周りにも伝えることが大切である等の感想が聞かれました。また、現地で築いた心の繋がりを更に深めていきたい、中国語を習得したい、中国研究を深めたい、日中交流活動に参加していきたいなど、積極的に中国と関わろうという声も聞かれています。

 1週間の滞在で団員たちが経験できた“中国”は、全体からみれば本の一部の中国に過ぎませんが、そこで得られた気付きや感動は、彼らにとって、これから始まる中国との関わりへの一歩となったようです。



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中国から日本へ(上海浦東国際空港)






国際交流チーム


Posted by 公益財団法人 日本科学協会 at 16:37 | 教育研究図書有効活用プロジェクト | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)