東京の最高級のフランス料理店4店が、東日本大震災の被災者のためにと15日昼、東北地方の食材を使ったオリジナル・カレーを2000食限定で創り、1皿1000円で販売した。一流シェフによる味覚に加えて、売上の全額が日本財団を通して被災地の支援金に充てられるとあって、初夏のまぶしい日差しにもかかわらず店の前は開店2時間も前から長い列。食事後は、舌と心を満たした笑顔が店内にあふれた。

全国の刑務所受刑者など刑事施設の被収容者約２８００人が、 東日本大震災の義援金として震災後１カ月で約２１５６万円を送金、受刑者の社会とのかかわりがクローズアップされた。そんな中で、日本財団は高齢者や障害者が刑務所などの矯正施設を出た後、地域で自立してもらうことを目的に「自立困難な出所者の再犯防止に関する委員会」を立ち上げ、具体案の検討を進めている。このほど、この委員会のメンバーらが栃木刑務所（栃木市）や出所者の更生保護施設を視察、宇都宮市で開かれた支援のための研修会に参加した。