【本】『死ぬときに後悔すること25』 ホスピス医の本がベストセラーに [2009年07月04日(Sat)]
千人を越す患者の死を見届けた医師がまとめた本『死ぬときに後悔すること25』がインターネット書店「アマゾン」などを中心にベストセラーとなっている。著者は終末期医療を専門とするホスピス医の大津秀一さん。2006年度には笹川医学医療研究財団ホスピス緩和ケアドクター養成コースを修了し、多数の終末期患者の診療に携わってきた。
大津さんは終末期を迎えた人々が死を前に後悔していたことを、「治療の意味を見失ってしまったこと」「他人に優しくしなかったこと」「故郷に帰らなかったこと」「会いたい人に会っておかなかったこと」「神仏の教えを知らなかったこと」など25の項目にまとめている。 アマゾンで7位(6月7日付)となるなど反響を呼んでいる。終末期医療についてだけでなく、人生そのものの意味を改めて見つめ直させてくれる本だ。(本山勝寛) 【参考】 ・日本財団の推進する「ホスピス・プログラム」 ・記事「『死を見つめ、今を生きる』を考える 長崎でmemento mori最終回」[2008年10月16日] |