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能楽堂で狂言教室 夏休みに古典芸能楽しむ [2008年09月01日(Mon)]


狂言の歩き方の練習をする子どもたち

東京・杉並の住宅街の一角にこじんまりした和風の建物がある。日本の古典芸能である能と狂言の舞台として知られる「杉並能楽堂」だ。この舞台を使って8月18日、NPO「杉並で能楽を楽しむ会」が「狂言教室」を開き、夏休み中の子どもたちと母親たちら約40人が古典芸能を楽しんだ。この日の体験を夏休みの宿題にする子どももいるという。(写真:杉並能楽堂)

楽しむ会は、日本財団の支援で杉並区内の小中学校や能楽堂で能・狂言のワークショップを開催、古典芸能の普及に寄与している。この日の狂言教室は、楽しむ会の宮崎穎さんが能楽堂の説明をした後、「大蔵流山本会」の山本則俊さん(重要無形文化財総合指定)をはじめとする山本会のメンバーが出演し狂言が始まった。

演目は「柿山伏」(修業を終えた山伏が柿を盗もうとするところを持ち主に見つかり、カラスやサル、トビのまねをさせられる。自分を過信することへの風刺した作品)、「附子(ぶす=毒)」(主人が毒だと称して秘蔵する砂糖を弟子2人が留守中に食べてしまい、主人を怒らせる。信頼関係のもろさを象徴した演目)の2つで、舞台いっぱいに動き回る役者たちのおかしさに観客席から笑い声が起きた。(写真:柿山伏の光景)

演技が終わると、山本則俊さんが能と狂言について講義した。山本さんによると「狂言は人間のおろかしさを言葉と仕草で表現し、能は面をつけ心の葛藤、人間の情念を演じて650年続いてきた」という。則俊さんは子どものころから厳しい稽古に明け暮れたが「60年やってきてやっと一人前になった」と語っていた。(写真:話をする山本則俊さん)

引き続き子どもたちが舞台に上がり、山本家の狂言師たちから狂言の姿勢、歩き方、扇の使い方ついて学んだ。最後に全員で声の出し方を演習し、大きな声が能楽堂に響きわたった。杉並能楽堂は、「大蔵流山本会」を主宰する4世山本東次郎氏(重要無形文化財総合指定)の所有で、明治34年建築(当初本郷、その後現在地に移築)の東京の能楽堂としては靖国神社能楽堂に次いで2番目に古い能楽堂だ。(写真:能楽堂の説明をする楽しむ会の宮崎穎さん) (石井克則)

*動画はコチラ(1:41秒)

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ブックマークに追加する Posted by 日本財団 広報チーム at 09:31 | 文化・教育・社会問題 | この記事のURL | コメント(0)
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