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「すず(清水)の街」最上町にどうぞ ことしの日本再発見塾は山形で [2008年06月09日(Mon)]


あいさつする俳人の黛まどかさん

各地にある生活の知恵やさまざまな伝統を学び、日本の素晴らしさを見つめ直そうという「日本再発見塾」のことしの開催地が決まった。東京財団が事務局を担当し、4回目のことしは10月4(土)−5(日)の両日「すず(清水)の街」といわれる山形県最上郡最上町で開き、都市部からの参加者と地元の人々が交流する。6月4日には呼び掛け人代表の俳人、黛まどかさんらが出席して、3回目の日本再発見塾(福島県飯舘村)の記録映画上映会があり、参加者が地元民との交流を振り返った。

最上町は、山形県東北部の秋田、宮城県境にあり、俳人・松尾芭蕉が「奥の細道」の旅の道中、山形では最初に足跡を残したといわれ、農業と点在する温泉で知られる観光の町だ。人口は1万804人(3月31日現在)。地元では奥羽山脈の分水嶺から湧き出る清水を「すず」と呼んでおり、担当者の1人、押切珠喜さんは「私たちはいい環境に住んでいるのに、それに気が付いていない人が多い。いろんな人と交流しそれを自覚したい。塾の名前には『すず』を入れることを考えている」と話している。催しの具体的な内容はこれから決めるが、押切さんらは「生まれたての水ときれいな空気に恵まれた最上町でこれからの日本と自分を再発見してみませんか」と、多くの参加を呼び掛けている。(写真:参加を呼びかける押切さん)

記録映画上映会は、東京都港区の日本財団ビルにある東京財団で行われ、黛さんが塾を立ち上げた経緯について「これまで俳句をやりながら日本のことをあまり知らなかった。地方で根付いているもの、伝統的な日本の文化をどれだけ継承できるか不安だった。継承する重要性が高いものをフラッシュバックさせる必要があると思った。思いを同じくする人がたくさんいた」と語った。しかし、第1回(岩手県葛巻町)の参加者は少なかった。2回目(滋賀県高島市)以降は次第に参加者も増え、安心したという。黛さんは「運営はすべてボランティアでやってもらっている。みなさんの協力なしにはできない」と述べ、上映会に集まった人たちに、あらためて協力を要請した。(写真:上映会の参加者たち)

記録映画は、飯舘村で開催した2日間の再発見塾の模様を38分にまとめた。菅野典雄村長も駆け付け、感慨深そうに画面を見つめていた。最後に子ども2人と飯舘村の催しに参加した東京財団の女性職員が報告。「連休に家族とともに宿泊した農家を再訪問し、子どもの生き生きとした姿を見ることができた」と、その後も飯舘村との交流を大事にしている様子を語った。(写真:駆け付けた菅野村長)(石井)

日本再発見塾の問い合わせ先 03-6229-5499 
東京財団内 日本再発見事務局


*動画はコチラ

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ブックマークに追加する Posted by 日本財団 広報チーム at 10:44 | 文化・教育・社会問題 | この記事のURL | コメント(0)
葛藤や苦悩、問題点を話し合う 中国地区の里親大会 [2008年06月09日(Mon)]


山口県で開かれた中国地区里親大会

通常の親権を持たない人が子どもを養育する「里親制度」の現状を点検し、問題点を話し合う「第55回中国地区里親大会」が5月29−30の2日間、山口県長門市で開かれた。大会は中国地区(島根、鳥取、岡山、広島、山口各県)の里親と里子、児童相談所、養護施設などの関係者が出席し、里親同士と関係機関との連携、関係機関のあるべき姿や里親制度の意義について活発な議論を展開した。参加者からは、親の養育放棄や虐待経験など複雑な背景を持つ児童が里親に引き取られて生活する中での葛藤や苦悩も紹介された。日本財団全国里親会を通してこの大会開催を支援した。(写真:表彰される功労者)

大会では、まず元龍谷大学学長の上山大峻氏が長門市出身の童謡詩人・金子みすゞのいくつかの詩をモチーフに「みんなちがってみんないい」と題して講演した。上山さんは、みすゞの「大漁」の詩から読み取れる「魚も人も命は平等と考える」思想こそが里親が里子と相対するときに必要であり、それぞれ境遇の違う子どもの長所を引き出すには、子ども自身の個性を生かし、それを伸ばしていくことが大切だと強調した。 (写真:講演する上山氏)

初日の分科会は「暴力・反抗・非行問題」「被虐待児・障害児等への対応」「元里子とのかかわり・支援」「里親として問われるもの」−の4つをテーマに話し合った。この中で、参加者からは里子を養育していた里親が事情により実母とも3ヵ月間一緒に暮らした結果家政婦扱いされたという体験が語られ、18歳を超えると現行制度では里親・里子の関係は断ち切られるが、一般就労が難しい子どもがその年齢になったらどのようにかかわっていったらいいのか、という相談も出ていた。(写真:4つのテーマで開かれた分科会)

2日目の事例発表では、祖父母の代から里親である家庭で育った実子が発表。自分も成長後里親登録をしたこと、子どものころはだれが里子か本当の兄弟だったか判らなかったことなどを報告した。小学校3年生の時に弟とともに養護施設に預けられ、その後里親の元に引き取られたという少女は、高校3年生の時に実母が現れ弟は実母の元に行ったが、自分は里親の元で暮らすことを決めた経過と里親を大事にする思いを語り、ほかの里子経験者も含め、もっと早く里親と一緒に暮らしたかったという心情を話していた。(写真:懇親会を盛り上げた地元・俵山中学校生徒による女歌舞伎)

この後、分科会報告とその助言があり、最後に関係機関への要望事項として(1)里親制度の普及・充実(2)委託児童の処遇改善(3)関係機関による支援体制の強化−を大会決議としてまとめ閉会した。里親問題をテーマにしたNHKの朝の連続ドラマ「瞳」が放映され里親に対する関心が深まる中で、各地区の里親大会は今後6月〜9月にかけて開催される。(依田)
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ブックマークに追加する Posted by 日本財団 広報チーム at 09:21 | 福祉・医療 | この記事のURL | コメント(0)
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