優秀作を1冊に 中国人の日本語作文コンクール [2008年01月17日(木)]
![]() 100人を超えた参加者 相手国の言葉で思考し、提言しあう場を作りたいー。こんな考えで2005年から始まった中国人の日本語作文コンクールの2007年受賞作品が決まり、優秀作品60作を「国という枠を越えて」にまとめ日本僑報社から出版された。一部は中国の大学や教育機関に贈られ、日本語学習の副教材として活用される予定で、昨年12月15日、中国・広州の曁南大学キャンパスで行われた表彰式で日本財団の尾形武寿理事長は引き続きコンクールを支援していく方針を明らかにした。 3回目となった07年のコンクールには新設の社会人部門21作のほか中国23省99大学の学生から約1450作の応募があり、木下俊彦・早大教授ら8人が審査した。学生部門の最優秀賞に選ばれたのは曁南大4年の陳歆馨さん。授賞式では緊張した面持ちで「このような栄えある賞をいただいたのは身に余る光栄。温かく、厳しく見守ってくださった先生方に感謝します」と喜びを語った。陳さんは副賞として1週間、日本に招待される。(写真:最優秀賞受章の喜びを語る陳さん)作文コンク−ルは「日中交流研究所」(段躍中所長)の主催で在中国日本大使館も後援、日中間の文化・スポーツ交流事業のひとつにもなっており、第2回目から日本財団が全面支援している。表彰式には、2等賞以上に選ばれた14人も中国各地から招待され、在広州日本総領事館の瀬野清水総領事、曁南大学の陸大祥副学長、尾形理事長から表彰状と記念品を贈られた。 最優秀賞に選ばれた陳さんの作品は「電子廃棄物汚染から考える日中環境保護協力」。中国に輸入される電子廃棄物が深刻な公害を引き起こしている事実を踏まえ、日中両国が環境保護をキーワードに国家の枠を乗り越えて協力関係を築く必要性を訴えている。 そのほかの受賞作は、「日本語を学んでいること」「日本語の先生」「親や祖父母世代の日本観を通して」「アニメ」など、身近な題材や体験を踏まえ、日中関係に対する思いや熱意を述べた作品が目立った。戦争や教科書問題などを踏まえた提言も含まれている。(写真:上位入賞作をまとめた本) 「相手国の言葉で互いに思考し、提言しあえる場を作りたい」「書くことで思考が深まり、遠い存在であった日本を身近に感じることができる」というのがコンクールにかける段所長の思い。尾形理事長も表彰式のあいさつで「人と人、国と国の付き合いに問題が生じるのは当然。日中間には、今後も様々な問題が起こる。それを防ぎ、緩和することが大切。そのために日本財団は様々なチャンネルを築いてきた」と語った。(写真:尾形理事長が激励の挨拶)(英文記事はコチラ) |






3回目となった07年のコンクールには新設の社会人部門21作のほか中国23省99大学の学生から約1450作の応募があり、木下俊彦・早大教授ら8人が審査した。学生部門の最優秀賞に選ばれたのは曁南大4年の陳歆馨さん。授賞式では緊張した面持ちで「このような栄えある賞をいただいたのは身に余る光栄。温かく、厳しく見守ってくださった先生方に感謝します」と喜びを語った。陳さんは副賞として1週間、日本に招待される。
そのほかの受賞作は、「日本語を学んでいること」「日本語の先生」「親や祖父母世代の日本観を通して」「アニメ」など、身近な題材や体験を踏まえ、日中関係に対する思いや熱意を述べた作品が目立った。戦争や教科書問題などを踏まえた提言も含まれている。
「相手国の言葉で互いに思考し、提言しあえる場を作りたい」「書くことで思考が深まり、遠い存在であった日本を身近に感じることができる」というのがコンクールにかける段所長の思い。尾形理事長も表彰式のあいさつで「人と人、国と国の付き合いに問題が生じるのは当然。日中間には、今後も様々な問題が起こる。それを防ぎ、緩和することが大切。そのために日本財団は様々なチャンネルを築いてきた」と語った。