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WHO笹川健康賞を比医師が受賞 辺境の地域医療に貢献 [2007年05月24日(Thu)]


WHO笹川健康賞を受けたホセ・アントニオ・ソクラテス医師


「世界の人々に健康を」というWHO(世界保健機関)の目標を達成するために創設されたWHO笹川健康賞の2007年度の授与式が17日、スイス・ジュネーブのWHO本部で行なわれた。今回の受賞者はフィリピンの整形外科医で、日本財団の笹川陽平会長が賞金3万ドルと記念のトロフィーを贈呈した。同医師は、賞金を基に障害者のための職業訓練のワークショップを立ち上げるという。この賞は地域の中でいわば「草の根的」医療活動を続ける個人や団体が対象だが、これまで日本人の受賞者はいない。

WHO笹川健康賞は1984年に創設、世界の人々の健康増進やプライマリーケア(初期の保健医療)に貢献のあった個人・団体を表彰しており、1985年度から07年度までの受賞は19団体、29人。毎年11月までに各国保健省などから候補者の推薦を受け、WHOの選考委員会で受賞者(団体)を決定する。(賞金総額は年10万ドル以内)これまでの受賞者はアジア、アフリカ、中南米が目立ち、中国、韓国の個人も受賞している。

今回受賞したのは、フィリピンのホセ・アントニオ・ソクラテス医師(58)。同医師はフィリピンの最後の秘境といわれるパラワン州(島)にある医療センターで2つのNGO(非政府組織)を立ち上げ、過疎地域でプライマリーケアを提供している。また健康面で不安がある住民に対し、ビタミン類・衛生用具、飲料水を届け、これらの人々の健康管理もしている。この活動に加え、パラワン州の主任医務官としてフィリピンの地域保健プログラムの開発にも寄与した。

授賞式で笹川会長はソクラテス医師の活動を高く評価した後「あらためてプライマリーケアの大事さを思い直し、すべての人が健康と夢を実現するにはどうしたらいいか、もう一度考えよう」と訴えた。同医師は「妻と私のチームに感謝している。賞金は新しい事業の資金に充てます」と語り、地域密着の活動を今後も粘り強く続けることを表明した。

パラワン島はマニラ西方にあり、保健環境は充実しておらず、かつてはフィリピン有数のマラリア流行地といわれた。行政当局の対策強化によって流行は減少しつつあるが、依然マラリアは公衆衛生対策上重要な疾病の一つとされている。
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ブックマークに追加する Posted by 日本財団 広報チーム at 10:40 | 国際 | この記事のURL | コメント(0)
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