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資料集「咸臨丸」を発行 建造150年を記念 [2007年03月28日(Wed)]

万延元年(1860)、わが国の軍艦として勝麟太郎(後の海舟)らを乗せて初めて太平洋を横断し、米国に渡った幕末の蒸気軍艦「咸臨丸」(排水量625トン)。オランダで建造されて今年で150年になるのを記念して、船の科学館はこのほど資料集「幕末の蒸気軍艦 咸臨丸」(スキラ版、カラー44ページ)を発行した。同科学館は歴史に残る船の資料集を冊子として発行しており、今回で7冊目。この冊子はこれまで詳細が不明といわれた咸臨丸の全体像に迫ったもので、咸臨丸の歴史を知る上で貴重な資料といえる。

咸臨丸は、ペリー来航に衝撃を受けた江戸幕府が洋式軍艦の配備を決め、自力で建造ができないため、親交のあったオランダに依頼して安政4年(1857)に完成した。太平洋を横断して米国へ航海後、横浜港の警備、小笠原諸島の調査、オランダ留学生の長崎までの航海などに使われた。さらに「箱館戦争」にも参加、明治4年(1871)9月20日、北海道への移民を乗せて小樽へ向け航行中、北海道・木古内町のサラキ岬沖で座礁した。同25日に沈没し、14年の歴史を閉じた。

冊子はオランダの海事博物館にあった同型艦の設計図や多くの資料を基に制作した。「Q&A」で咸臨丸についてダイジェスト的に紹介した後「咸臨丸のすべて」として誕生から沈没までの歴史について6章に渡って海事史学会会員の元綱数道氏が執筆。「汽走時の精密側面イラスト」「ボイラ」「内部精密解剖図」「蒸気機関」「帆走時の精密側面イラスト」など船体構造についての谷井建造氏のイラストも添付された。

咸臨丸の船体に関しての詳細は不明といわれ写真も残っていない。構造の詳細を描いたイラストによって往時の船内の様子が克明に浮かびあがったといえる。冊子には、小笠原諸島の領有権確保のために咸臨丸が活躍した貴重な歴史も紹介されている。冊子は一部300円で船の科学館で発売中だ。同館は先着50人に無料でプレゼントするという。問い合わせは03-5500-1111まで。



歴史に残る船の資料集 7作目「咸臨丸」
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ブックマークに追加する Posted by 日本財団 広報チーム at 09:20 | 海と船 | この記事のURL | コメント(0)
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