ヨルダン・ハッサン王子 日本財団で講演 [2006年08月24日(Thu)]
世界宗教者平和会議出席のため来日中のヨルダン王国ハッサン・ビン・タラール王子(57)が8月23日夕、東京都港区の日本財団ビルで講演。
会場には政治家、中東地域を中心にした各国大使、外務省、マスコミ関係者ら120人が詰め掛け、加藤紘一・自民党元幹事長も姿を見せた。 ハッサン王子はフセイン前国王の実弟で、アラブ・イスラム諸国の開明的指導者として国、宗派を越えた幅広い影響力を持つ。26日から29日まで国立京都国際会館で開催される第8回の世界宗教者平和会議でも講演する予定。 この日は、レバノン南部でのイスラエル軍とイスラム教シーア派組織ヒズボラとの交戦など緊張した中東情勢もあってか、全体に慎重な言い回しに終始、直接的な意見の表明は避けたものの、中東地域を西アジアと位置付けた上、「日本には平和の文化がある。アジアの人々の声に耳を傾け、前向きの役割を果たすべきだ」と語った。 ハッサン王子は1997年、チェコ・プラハに世界の指導者・知識人を集めてスタートした「フォーラム2000」の主要メンバーの1人。 今年1月、ハンセン病患者・回復者の差別撤廃に向けカーター米元大統領ら12人の連名で発表された「グローバル・アピール」の署名人の1人でもある。フォーラム2000を支援し、WHOのハンセン病制圧特別大使でもある日本財団・笹川陽平会長と長い親交があり、今回の講演となった。 |