お年寄りに美味しいお弁当 「夕張支援」で厨房整備 [2010年02月09日(火)]
![]() 地域住民も駆けつけて、夕張支援の贈呈式 北海道夕張市で福祉関連活動を展開している民間団体に対し、日本財団は2007年以来、「夕張支援プロジェクト」を続けている。このほど、その一環として施設整備が進められていた就労継続支援事業所「さぽーとセンターシューパロ」の厨房整備が完成、1月29日にそのお披露目と、配食サービスに活躍する福祉車両の贈呈式が行われた。新鋭厨房機器を備えることになった「はまなす会館」には地域住民も集まり、福祉拠点の拡充を共に祝った。 |
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贈呈式では、日本財団の三浦一郎常務理事が「3年前の説明会での真剣な議論が今日につながっており、お手伝いできた私たちもうれしい」と感慨を込めて挨拶した。夕張市が財政再建団体となった2007年3月、日本財団は直ちに「夕張支援プロジェクト」を立ち上げ、現地で地域再生に向けた助成事業説明会を開催した。そこでは地元だけでなく、道内各地から60を超す団体や個人が集まって、手薄になることが心配される住民サービス・地域福祉の面で、民間にできる支援は何かが語り合われたのだ。
![]() お披露目された「シューパロ」の新厨房。奥には大型冷蔵庫 夕張支援に駆けつけた団体の中に、北海道当別町で障害者の自立支援活動を続けているNPO法人・当別町青少年活動センター「ゆうゆう24」があった。北海道医療大学ボランティアセンターとしてスタートした「ゆうゆう24」は、障がい児デイサービスなどさまざまな福祉活動を展開していて、夕張では休館中だった市の地域住民施設「はまなす会館」の運営・管理委託を引き受け、昨年8月に「シューパロ」を立ち上げた。日本財団はそれらの活動を「支援プロジェクト」の対象とし、障害者の就労支援による弁当作りと配食サービスが実現した。 「シューパロ」は職員3人と9人の利用メンバーで、多い時には40食程度になる弁当を調理し、午前11時には配達に出発、お昼を待つお年寄りらに届ける。食材は極力、地元産を使い、メニューは日替わりで1食500円。今回の助成で調理室は明るく機能的に内装され、設備も蒸気による大型調理機器や冷蔵庫が導入された。また南北に長い夕張の雪道を、時間通りに弁当を届けるために、今回贈呈されたワンボックスの福祉車両が大活躍している。 ![]() 配食用の福祉車両を喜ぶ安斉センター長(左)と三浦日本財団常務理事 この日の贈呈式では、「夕張の福祉活動を支援する会」の竹田保代表も駆けつけ、各地から寄せられた支援金を手渡した。「シューパロ」の安斉尚朋センター長は「市民のボランティアに支えられ、昨年夏から始めた事業が軌道に乗りつつある。今回いただいた支援で、さらに頑張ろうという気持ちになっています」と述べ、支援者や地域の人たちから拍手を贈られていた。 ![]() 支援プロジェクトで患者送迎が行われている夕張医療センター 日本財団による「夕張支援プロジェクト」は、2007年4月に夕張市社会福祉協議会に車いす対応車2台を寄贈、市立総合病院の人工透析治療廃止に伴う患者移送サービスを実現したことを第一弾に、夕張医療センターへの送迎業務支援などを、財政破綻自治体対応として100%の補助率で実施してきた。さらには子どもたちの自然体験プログラムや、夕張の街づくりフォーラムなど、行政に依存しない地域福祉の推進に取り組んでいる。 ![]() 市役所ロビーに掲げられた「がんばれ夕張」の寄せ書き 夕張市は財政再建計画に手直しを加えながら、再生への期間短縮に向け懸命の取り組みを進めているが、障害者の自立支援法における公的負担などで他市町村と格差が生じているのが現実。夕張市福祉課の池下充課長は「もっと行政が支援しなければ、と思う場面はたくさんあるのですが、財政を再建しないことには何ともならない。ですからこうした皆さんの知恵と努力はとても心強く、感謝しています」と語っている。【加藤春樹】 |











