「日本語を学んで実現したい夢」は 東京財団の作文コンテスト最優秀に2作品 [2010年02月09日(火)]
![]() 最優秀賞に輝いたサマンサさん(右)とレベッカさん 「日本語を勉強する根本的な理由は人生の最も大切な人の一人をより理解できるようになること」「日本語は広く世界で通用する言語となる可能性を秘めている」―。東京財団は、このほど海外の学生を対象にした日本語作文コンテストを実施し、最優秀賞はニュージーランドとオーストラリアの2人の女子学生が受賞した。2人は1月25日に同財団で開かれた表彰式に出席した後、東京都内や広島、京都、大阪を回り、日本の実情を学んだ。 |
この作文コンテストは、東京財団がインドネシア、エジプト、オーストラリア、トルコ、ニュージーランド、ルーマニアの計6カ国、8大学で進めている日本語教育基金プログラムの一環として、各国の大学で日本語・日本研究を専攻する学生を対象に「日本語を学んで実現したい夢」というテーマで募集した。その結果約80作品が寄せられ、一次審査を経た最終審査で最優秀賞にニュージーランド・オークランド大学のサマンサ・ビッケリーさんとオーストラリア・モナシュ大学のレベッカ・チェンさんの作品が選ばれた。このほか優秀賞は3作品、佳作は10作品。(写真:表彰式会場)![]() 加藤会長から表彰される2人 サマンサさんの作品は「友情のためにできること」という題で、アイルランドに住んでいた子どものころに知り合った日本人の兄妹との触れ合いやサマンサさん一家がニュージーランドへ引っ越し後、日本に戻った兄妹のうち妹が病気で亡くなったことなどと記し、日本語を学んで「彼女が育った日本社会や文化を理解したいと思う。その時には、自分を彼女の親友ということができればと願っている」と、亡くなった友達への思いをつづっている。大学教授の父親に日本語を学ぶことを勧められ、高校時代日本に留学した経験を持つレベッカさんは、タイ旅行でマッサイージをした際、タイ人と日本語で会話したことや、日本の友人の大学のクリスマスパーティーで、偶然ロシアからの留学生と日本語で会話したことなどを書き「日本語が国際語に近付いている。外国人同士の会話に日本語が用いられる可能性が日々大きくなっている」などと記している。 ![]() あいさつするサマンサさん(左)とレベッカさん イアン・ケネディ駐日ニュージーランド大使とマレー・マクレーン駐日オーストラリア大使が出席した表彰式で加藤秀樹東京財団会長から最優秀賞を受賞したサマンサさんは「昔のように彼女には話かけることはできないが、彼女のことを思い出して頑張りたい。日本語の文字は難しいが美しい。日本語の勉強を通じて日本のことをたくさん理解した。日本語が大好きです」とあいさつした。レベッカさんも「一つの国の言葉を習得することは歴史や文化、社会を学ぶことだとわかった。私の夢は日本語を生かした職業に就くだけでなく、オーストラリアと日本の懸け橋になることです」と喜びを語った。(石井克則) |








この作文コンテストは、東京財団がインドネシア、エジプト、オーストラリア、トルコ、ニュージーランド、ルーマニアの計6カ国、8大学で進めている
