援助する側の自己満足に警告 プラハのフォーラム2000で笹川会長 [2009年11月05日(木)]
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動画:チェコのスーパーモデル、ロック歌手ボブ・ゲルドフも フォーラム2000(2:45秒) オバマ米大統領の核廃絶スピーチで有名となったチェコの首都プラハで、大統領のノーベル平和賞受賞が発表された2日後の10月11日から3日間、国際会議「フォーラム2000」が開催された。この会議はチェコのヴァーツラフ・ハヴェル元大統領とノーベル平和賞作家のエリー・ウィーゼル氏(ボストン大教授)、日本財団の笹川陽平会長の提唱で始まり、今年で13回目。各国から国家元首級の政治家やNGOの代表、学者、宗教家、ビジネスリーダーなど多様な有識者が集まり、今日の世界が抱える諸問題について議論を交わした。 |
![]() ハヴェル元大統領 ハヴェル元大統領は20年前の1989年、チェコに無血で民主化をもたらした「ビロード革命」の指導者として知られる。元大統領の呼びかけで、「フォーラム2000」出席のため世界中から著名な有識者が毎年プラハに集まっており、チェコでは恒例の一大イベントだ。今年も合計2500人以上が聴衆として参加し、計180人の報道関係者が会議を取材した。 ![]() アジアパネルでスリン事務局長(右) 今年初めて設けられたアジアをテーマにしたパネルではスリン・ピッツワンASEAN事務局長らがパネリストを務め、21世紀の世界におけるアジアの重要性が話題となった。このほか冷戦後の民主主義や資本主義の変化、人権問題、宗教と民主主義の関係、水資源問題などについて話し合われた。 ![]() フィランソロピストをテーマにしたパネル さらにフィランソロピスト(篤志家)の役割をテーマにしたパネルでは、多彩な顔ぶれがそろった。チェコの人気モデルでサンフラワー・チルドレン財団の創設者ヘレナ・ホウドヴァさん、アイルランドのロック歌手でアフリカの飢餓問題に取り組んでいるボブ・ゲルドフ氏、英国で最大規模の財団「シグリッド・ラウジング・トラスト」の創設者シグリッド・ラウジングさん、インターネット電話サービス大手「スカイプ」の開発者である夫とともに「センストローム・フィランソロピーズ」を創設したでキャサリン・センストロームさん、フォーラムの共同創設者である笹川陽平会長らだ。 ![]() 人気モデルで慈善活動にも取り組むホウドヴァさん 初めに笹川会長がフィランソロピストの役割について、現地の人々が自立できるよう彼らの行動を促すこととしたうえで「援助する側は“自分たちがよいことをしている”と自己満足に陥っていないか常に自問しなければならない」と問題提起した。続いてホウドヴァさんが、世界各地で孤児などの支援をしてきた体験を踏まえ「困難はたくさんあるが、それでも私は変化を生み出せると信じ、自分のできることを続けていきたい」と強調した。センストロームさんは、社会起業家の育成に取り組んでいる経験から「社会に変化をもたらす触媒の役割を果たしていきたい」と語った。 ハヴェル元大統領は、14回目の2010年の「フォーラム2000」では、人口問題や環境問題など「人類の定着と現代文明」をテーマとして取り上げることを表明している。(本山勝寛) フォーラム2000のメイン会場 ![]() |












